『花子と寓話のテラー』都市伝説を解決する寓話探偵。口裂け女、テケテケ、懐かしの怪異に出会えます。

ぶちおです。

今回は『花子と寓話のテラー』をご紹介しようと思います。
懐かしいなぁ～紙本で持っていましたが、電子でも全巻揃えちゃいました。
紙本1巻の発売が2006年、ぶちおもリアルタイムで買っていたことを考えると懐かしさがゴイスーです。
当時はこの作品か『ケロロ軍曹』に夢中でした。
ぶちおの中のKADOKAWA2大巨塔ｗ

こわさと、そしてちょいキュンが詰まってます。

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こんな人にオススメ

☆都市伝説が好き
☆不器用な恋もいい
☆ちょいグロ描写もOK
☆懐かしい雰囲気を感じたい

書籍概要

◆作品名　花子と寓話のテラー
◆著者　　えすのサカエ
◆出版社　 KADOKAWA

〈口避け女〉〈ベッドの下の男〉〈人面魚〉etc…。「本当にあるかもしれない」と思ったその瞬間、それらは現実となって、あなたの眼前に現われる。これは、そんな寓話と、寓話から人を救う者達の、儚くも悲しい物語…。
Amazon『花子と寓話のテラー(1)』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『花子と寓話のテラー』
改めて、自分の本棚にあった作品を見返すと、昔も今も趣味が変わっていない。
都市伝説やら怪談やら妖怪やら、小さい頃から好きだったな～
都市伝説も時代とともに進化していて、そんな成長もこみこみで見守り続けたい派です。

ネットも未発達の時代に、みんなが知っている共通認識の怪談もわくわくの対象です。
音楽室のベートーベンは目が光りがち。
深夜に合わせ鏡したらアカン。
変なイヌをよくよく見たら、顔がおじさん。

テレビで人面魚と探せ！とか、ビッグフットがついに！とかもチェックしていました。
今だとコンプラやらなんやらで、心霊番組もなかなか大変らしいです。
幽霊がいるっていう確定した結論は言ってはいけないとか聞きました。
あくまで、信じるか信じないかはアナタ次第という着地にしないといけないそうな…
心霊肯定派VS否定派のバチバチ討論とかもなんだかんだで見てたぶちおとしては寂しくもあります。
カメラや加工アプリも進化して、心霊写真も眉唾扱いですものね～
故意的に作られた心霊写真は嫌だけど、たまたま映り込んだ系のぞわっとする心霊写真なら何枚でも見たい…

『花子と寓話のテラー』は都市伝説のベースを、えすの先生によるストーリーへと昇華しています。
解決方法の見えない都市伝説の脅威に悩む人達を助けている、寓話探偵の亜想大介。
小さいアパートの一室に事務所を構えていて、事務所には所狭しとエロ本が置かれています。
これには亜想のちょっとした事情が関わっています…

ある日の依頼人、平沼カナエは不眠に悩まされて事務所に相談に来ます。
自室のベッドの下に見知らぬ男がいる、眠るとその男が襲ってくるから眠ることが出来ない。
寓話に憑かれてしまった依頼人をしぶしぶながら助けることになる亜想。

寓話を嫌う亜想自身も2つの寓話にとり憑かれています。
1つは、しゃっくりを100回連続すると死ぬ。
ぶちおもしゃっくり出たら、早く止めたくて仕方なかったです。
100回になったら死ぬ～と、逆にしゃっくりをカウントすると止まらないという人体の不思議。
気にしないのが一番かもしれません。

もう1つは、トイレの花子さん。
超有名人といえるトイレの花子さんは、亜想探偵事務所のトイレにいます。
天真爛漫でかわいらしい花子さんは、亜想のアシストをしてくれます。

トイレ系の怪談は、やはり和式に限ります。
というか、和式だからこそ怪談がたくさん生まれたと思います。
尻だけ撫でてくる妖怪もいるとか。

とくに田舎の和式の恐怖度はMAX！
ぶちおの祖父母宅も改築前はボットンの和式だったので、泊まりに行った日の夜は
いかにトイレに行かなくて済むかを考えないといけませんでした。
子どもの頃は、家族の誰かを見張りに連れていくのが必須。
無防備な体勢だし、襲われたら人間に勝ち目がないのが和式トイレｗ

本作では今昔を代表する都市伝説が続々です。
ルッキズム系代表、口裂け女。
電車のダイヤを乱す系、テケテケ。
電話代はどうなっている、メリーさん。
模様と言ったらそれで終わりだ、人面魚。

たくさんの寓話を通して、人間の心理を垣間見ていくことになります。

不定期に読み返したい名作です。