『女囚霊塀の中の殺戮ゲーム』右腕が異様に伸びた女の霊。悪人じゃなければ殺されずにすむというが…

ぶちおです。

今回は『女囚霊塀の中の殺戮ゲーム』をご紹介したいと思います。
ぶちおが店頭時代に売っていた思い出深い作品です。
『ミュージアム』を読んで、記憶がよびおこされました。
◆『ミュージアム』の紹介記事はこちら

その名のとおり、ホラーテイストの作品です。
日本特有のじめっとした雰囲気が好きな方、是非！

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こんな人にオススメ

☆じめじめ、暗い幽霊ものが好き
☆ちょっとした謎解き要素も欲しい
☆ホラーが好き
☆独特な筆致も受け入れられる

書籍概要

◆作品名　女囚霊塀の中の殺戮ゲーム
◆著者　　加藤山羊
◆出版社　小学館

「悪くない奴以外は・・・・・・・・・・・・・みんな死ぬ。」

某女子刑務所。
女囚霊が棲むと囁かれる独房に入れられた受刑者の多くが、
なぜか謎の急死を遂げる。
しかし問題は…「生き残ってしまった」場合なのだ。
彼女たちは、片腕が異常に伸び、そして同房の受刑者達に対して…？

衝撃のホラー作、ついに単行本化。
Amazon『女囚霊塀の中の殺戮ゲーム』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『女囚霊塀の中の殺戮ゲーム』
舞台は女子刑務所です。囚人も看守も全員女性です。

主人公の美山(みやま)は、自分は無実だと訴えている受刑者です。
元議員秘書で、議員の罪をかぶって実刑判決が出てしまいました。
本当は議員の根回しで執行猶予がついて…というシナリオだったんですが裏切られてます。
それでも議員には恩があり、まだ信じている美山。

自分は無実だという主張から、同じ房のメンバーからはちょっと浮いています。
『自分は無実、あなた達とは違う』というのが、態度とかに出ちゃうので変人扱いされています。

この女子刑務所にはある噂があります。
【審判房】という俗称がつけられた懲罰房の噂です。
そこには右腕だけが異様に伸びた、女の囚人の幽霊が出るといいます。
その女囚霊は、独房にいる囚人に審判をくだす。
悪人なら死、悪人でないなら生き残れる。

はい！この女囚霊から逃れることは出来るのか！という話です。
悪人だと女囚霊に殺されちゃう訳です。
でもここは刑務所ですよ。
何かしらの罪があって入っている訳です。
悪人じゃない人なんて、ここにいるのか？助かる人なんているのか？

逃れる方法もいくつか噂されていますが、本当に女囚霊なんているのか
美山はただの噂だと一蹴します。
しかし女囚霊に取り込まれて、どんどんおかしくなっていく同じ房のメンバー達。
ついには、死人も出てしまいます。

美山は独自に情報を集め、議員秘書時代だった記憶も総動員して、調査をし、この女囚霊攻略に挑みます。
生き残るために、何をしたらいいのか。何をすべきなのか！！

手がかりはどんどん集まっていくので、読者も恐怖しながら女囚霊からサバイブしましょう！