ぶちおの本棚

『殺人依存症』ここまでの純然たる悪意は、そう見ない。弱者をどこまでも虐げる悪人。

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ぶちおです。

今回は『殺人依存症』をご紹介しようと思います。
以前読んだ『鵜頭川村事件』の同著者、櫛木理宇先生の作品です。
1冊読んだら、同著者作品を周遊するのはテンプレ行動ですね。
※『鵜頭川村事件』感想はこちら

家庭を顧みない中年刑事が担当することになった事件は、陰惨そのもの。
地域で起きている連続失踪の謎に迫っていくことになります。

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こんな人にオススメ

☆グロいの平気
☆ダメなおじさん刑事を応援したい
☆本当に救いようのないクズの存在を確認したい
☆どんでん返しは好物

書籍概要

◆作品名  殺人依存症
◆著者   櫛木理宇
◆出版社  幻冬舎

息子を六年前に亡くした捜査一課の浦杉は、その現実から逃れるように刑事の仕事にのめ
り込む。そんな折、連続殺人事件が勃発。捜査線上に、実行犯の男達を陰で操る一人の女
の存在が浮かび上がる。彼女は一体何者なのか――。息をするように罪を重ねる女と、最
愛の家族を失い死んだように生きる刑事。二人が対峙した時、衝撃の真実が明らかになる。

Amazon『殺人依存症』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『殺人依存症』
毎回、小説を読むときには犯人を暴ききるつもりで読み始めます。
ちょっとした描写にも、ひっかかるセンサーはあるほうだと思います。
そんな説明いる?なんで急にそんな描写があったのか?
という部分には、大抵真実が隠れているんだから!

ここまでは威勢がいいです。
そして犯人については、1つ暴けました。ヤッタ!
しかし、最後の最後のどんでん返されは、またもや見抜けなかった~
時系列がおかしくなってから、もう一歩真実に踏み込むことは出来なかった…くううぅ。
結果、騙されて喜びましたw

本作の主人公は、浦杉刑事。
過去に息子を事件で失い、そこからゆるやかに家庭崩壊…
妻と娘を家に残して、自分は近くに別宅を構えて暮らしています。

別宅といっても安アパートで、生活感がほとんどない部屋です。
テレビとかで想像する、一人暮らしのだめっこおじさんルームです。
自炊はせず、洗濯も簡単に済ませられるものだけ、そして万年床です。
うん、くすんでいますね。

隣室にはシングルマザーの親子が住んでいます。
娘の名前は加藤亜結、小学校低学年とは思えないほどに達観しています。
父親から虐待をうけ、母親と二人で逃げ隠れながら暮らしていることが影響しているのか、
『助けてくれる大人なんて、この世にいるのか』
と、まっすぐな目で言っちゃうような子です。

亜結の母親が入院することになり、浦杉は一時的に亜結を預かることになるのですが、
自身の成長した娘や、失った息子と同年代の亜結に思いをダブらせていきます。

ある朝、行方不明になった女子高生。
電車内では痴漢騒ぎがあり、途中下車したところまでは目撃されていました。
発見された時、彼女はすでに殺害されていました。
とても、残酷な拷問を受けたであろうことは遺体の形状から分かります。

別で起きていた小学生男児失踪事件も、この女子高生の事件と繋がっていることがわかります。
ネットの掲示板、目撃者や被害者遺族への聞き込みで少しずつ犯人に近づいていくのですが…

人間が本来もっている残酷さを見せびらかすような犯人。
ぶちおもこわい系への耐性がありますが、この描写はなかなか…犯人許せんぞ!

物語後半で、浦杉は犯人の人格形成にまつわるバックボーン調査をします。
知ることになるのは、その幼少時代も相当に凄惨なものだったということです。
ただ、そんな過去があったからと言って、ここまでの残虐性を発揮するのか…
むむむ。
そして犯人の動機がまた、奇怪というか…

事件を通しながら、過去に負った傷に向かい合う時を浦杉は迎えます。
娘や息子にしてあげられなかったこと、逃げるようにして妻と距離を置いてしまったことへの悔恨。
そんな浦杉の元に、娘の携帯からメールが届きます。
添付された写真には…

ラストにかけて犯人との肉薄っぷりに、ドキドキが止まりません!

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デカとして生き抜く男の物語です。

まとめ

『殺人依存症』
刑事として、どんなに残酷な事件にも向き合わないといけません。
たとえ、自分の息子のような被害を受けていても。
自分の息子のような年頃の被害者だったとしても。

平然と弱者を嬲る、犯人の顔を暴いてくれ!

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