劇団四季

劇団四季『ウィキッド』第2幕 サントラには収録されていないシーン補完計画完結。切なさギュッなラストまで。

2023年11月22日

ぶちおです。

第1幕に続き、第2幕もおぼろげな記憶力で記していきます!
オズの原作で、ドロシーと旅をする「勇気が欲しいライオン」「心が欲しいブリキの木こり」「脳みそが欲しいカカシ」の正体も判明します。
悪い魔女は、彼らにどんな魔法をかけたのか。

※『ウィキッド』第1幕記事はこちら

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第2幕

目次

魔女が迫る~この幸せ

1幕のラストで、邪悪な魔女が爆誕しました。
濡れ衣ですが、エルファバは立派な反逆者扱いです。

それから数年後、2幕最初のこの曲では未だに怯えまくるオズの国の人々の状態がわかります。
混乱の中、グリンダとフィエロの婚約発表がされます。
大変な時だけど、今日はお祝いのパーティーをしようと提案!

モリブル先生も壇上でスピーチします。
グリンダがいかに素晴らしい、善い魔女であるか。
エルファバは悪い魔女、グリンダを妬んで飛び出してきたと。
横で聞いていたフィエロはグリンダに「君から聞いた話とだいぶ違う」とツッコミます。
グリンダはマイクを抑えて声を潜めて「後で話しましょう」とフィエロをなだめます。
1幕と2幕の間で、大人な対応が身についたんだなぁグリンダは。

オズの国の人々は、悪い魔女は水に溶けるという話を信じ、水を用意しろと声高に叫びます。
その様子を見て、フィエロ憤慨。
「頭が空っぽだから、なんだって信じるんだ」
お祝いの席を中座するフィエロをグリンダが追いかけます。
フィエロがエルファバを探すために警備に加わったこと、グリンダもエルファバに会いたいと思っていること。
でもエルファバは自分を探して欲しくないんだとも、グリンダは悲痛に訴えます。

グリンダの役目はみんなに元気を与えるマスコット的な存在、
フィエロもグリンダと結婚すれば幸せになれるでしょう。
グリンダに対してフィエロは、自分はいつでも幸せだと言って離れていきます。

フィエロが立ち去ってしまったことを心配する群衆に、グリンダは嘘をつきます。
「彼は飲み物を取りに行ってくれました。私のために」
群衆は、ほうっと安堵のため息をつきます。

グリンダは自分に言い聞かせるように歌います。
幸せなの、そうよ、幸せだわ!
グリンダの虚飾っぷりが切ない曲です。

このシーンですが、『エビータ』のオマージュです。
手袋をした両手を掲げて演説する姿、衣装の雰囲気もエビータに似ているように見えます。

場面は変わり、場所はマンチキン国総督の部屋です。
赤を貴重としたシックな部屋、豪華になった車椅子に座ってお茶を飲むネッサ。
ネッサは前髪も後ろにまとめたお団子ヘア。
黒いドレスを着て、ボーダーの靴下、足には父親からもらった靴を履いています。

横に控えているのはボック。
死んだ魚の目をして、抑揚のない機械のような声。
ネッサの命令で、ネッサのお世話をしているボック。
元々ボックはマンチキンの小人なので、総督の命令は聞かないといけません。

「マダム、他に御用は」
「ネッサと呼んでと言っているじゃない」
「はい、マダム」
一礼してボックが部屋を出ていきます。

ため息交じりに手鏡を見ていると、エルファバの声が聞こえてきます。
「綺麗になったわね。私はますます緑色だけど」
部屋の硝子戸の中から、エルファバが登場します。

エルファバは、自分を助けて欲しい。お父様の助けを借りたい、ネッサの言うことならお父様は聞いてくれるはずとネッサに跪いてお願いします。
ネッサはお尋ね者となったエルファバを恥ずかしいと思いながら父親が死んでいった事を告げます。
エルファバはそれならちょうどいいと、総督になったネッサにお願いします。
ネッサは自分勝手なエルファバを責めます。
総督の椅子も檻のよう、エルファバは私のために何もしてくれないとなじります。

魔法にも制約があり、何でも出来るわけではない。ネッサの足を治すことも簡単ではない。
ふとエルファバは気付き、ネッサの靴に魔法をかけます。
魔法の靴によって、ネッサは歩けるようになり、エルファバはやっと助けることが出来たとホッとしますが、
ネッサはボックを呼び出します。

エルファバの姿に驚くボック、歩けるようになったネッサの姿に驚くボック。
ボックは歩けるようになったネッサに、これでもう僕がいなくても大丈夫だね。昔から思い続けていたグリンダに気持ちを伝えに行くよ!と笑顔を見せます。
ボックの一途な気持ち、ずーっとグリンダが好きで、フィエロと結婚してしまう前に気持ちは伝えたい。
うんうん。

ネッサ、混乱!
ネッサの複雑な気持ちは何と言えばいいか。
ボックがグリンダを好きなのは分かっていたはず、総督の力を使って自分の側に縛り付けた自覚もある、
けど歩けるようになったことで、2人の関係も前向きになるものと思っていた。
それなのにボックはやっぱりグリンダのところへ行くと。

嫌だ、許せない!
エルファバからグリモワールを奪い、制止も聞かずに滅茶苦茶な呪文を唱えてしまいます。
そのせいで、ボックは胸の痛みに苦しみ車椅子に座り込んでしまいます。

100%ネッサのせいですが、ネッサはエルファバに何とかして欲しいと懇願します。
魔法のキャンセルは出来ない、別の魔法を探してみると言い、車椅子を硝子戸の後ろに回し魔法をかけます。
ここでネッサが歌う旋律が、ダンスホールに誘われて嬉しいと歌っている時の旋律です。
ネッサもあれからずっとボックを好きだったんやなぁ~と思うも、いやでもボックを自由にしてあげなよとも。

魔法をかけた後、エルファバは去ります。
「彼の胸は2度と痛まないわ」
妹とはいえ、ネッサの貪欲っぷりに若干疲れた表情のエルファバ。

ボックが目を覚まします。
硝子戸の後ろから出てきたボックの姿は、ブリキ姿に替えられていました。
混乱して絶叫しながら部屋を出ていくボック、その背中にネッサはエルファバのせいよー!と叫びます。
もう大変なことしか起きていない!

ブリキの木こりの正体、分かりましたね。
ブリキの木こりは心が欲しいと願います。
グリンダを思っていた時は心がありました。
ネッサとエルファバによって、心を失ってしまったと…くぅ。

ワンダフル

グリンダの婚約をお祝いして、みんなでダンスを楽しむ中。
こっそりとオズの魔法使いの元へ来たエルファバ。

エルファバと敵対したい訳じゃないとオズの魔法使いは語りかけます。
はい、センチメンタルマンに続き、オズ陛下の自分語りと言うか、自己保身というか。
ぶちおは、グリンダとエルファバの味方なのでオズ陛下には厳しい目線になりがちw

オズの国民が、自分のやることなすことワンダフルだと!
オズの魔法使い、1幕で発覚した通り、魔法は使えません。
機械工学とかが得意なメカニックおじさんです。
何も知らない人からしたら、機械仕掛けを魔法と思い込みます。
あれよあれよと言う間に、オズ陛下というポジションに座っていましたよ~こいつはワンダフルやで!

エルファバもオズ陛下と和解していける道を模索できればと思い一緒に歌います。

和解に応じる条件として、エルファバは捕らえられている猿の解放を求めます。
オズの魔法使いは要求に応じて、猿たちを解放します。
自由に飛び回る猿を見て、エルファバ笑顔!自由よー!

もぞもぞと布を被って這ってくる何かが見えます。
動物たちの解放にご機嫌なエルファバは、その布をとります。
現われたのは、変わり果てたディラモンド教授!
四つん這いで、ボロボロ。
自分のことが分からないのかとエルファバが聞いても、ディラモンド教授は「めぇ~」と鳴くだけ。
言葉を奪われて、沈黙してしまった…

しまった、という顔のオズの魔法使いの表情を見逃してはいけません。
「仕方なかったんだ、そいつにこれ以上しゃべらせる訳にはいかなかったんだ」
「やっぱりアナタとはやっていけない!」
交渉決裂です。

警備を呼ぶオズの魔法使い、現われたのは警備隊とフィエロ。
フィエロに銃を突き付けられるエルファバ。
フィエロは部下に、たくさんの水を持ってくるように指示を出します。
隙をついてオズの魔法使いを人質にとるフィエロ、エルファバを狙っていたのはフェイク!

グリンダとモリブル先生も駆け付けます。
エルファバとグリンダも、久しぶりの再会ですが状況は最悪。
フィエロは反逆を起こしてエルファバとともに去って行きます。

フィエロの裏切りに落ち込むグリンダに、オズの魔法使いは緑色に光る小瓶を見せます。
つかの間、嫌なことを忘れられるよ。

今後のエルファバへの対応を相談するオズの魔法使いとモリブル先生。
エルファバを掴まえるにはどうしたらいいか…
半ば放心状態のグリンダが言います。
「ネッサが困っているって噂を聞けば、エルファバは現われる」
グリンダが部屋を出て行った後、モリブル先生が思案します。
「噂ではダメだ、エルファバは頭が良すぎるから。ネッサローズに災いを」

私じゃない~リプライズ

傷心のグリンダ、1幕でエルファバが歌っていた旋律を歌います。
私じゃない、私では出来ない、というのは全体を通してグリンダとエルファバのテーマです。

二人は永遠に

暗い森を進むフィエロとエルファバ。
灯はフィエロがもつ小さなカンテラのみです。

このシーンは官能っぷりをいやらしく見せないかが大事w
歌詞はもう全力で赤面なみのラブソング。
なんだかんだですれ違い続けていたガッツリ両思いが成就の瞬間です。

グリンダからしたら、とんでもないショックでしかないのですが…
思い返せばフィエロはグリンダを好きとか愛してるとか言ってはいない。
グリンダのことを思って、エルファバは気持ちを殺してきただけ。フィエロに惹かれていたし、彼も自分と同じ気持ちと思ったらそりゃもう!
世界を敵に回しているエルファバからすれば、唯一の味方がフィエロ。

歌が終わると、エルファバは声を聞きます。フィエロには聞こえない声を。
ネッサが助けを呼んでいる、行かなくちゃと。
不気味な竜巻が家を飛ばしている光景もエルファバには見えます。

フィエロが所持している城で落ち合う約束をして、2人は分かれます。

黄色いレンガの道が見えて、背の高い植物(トウモロコシ的な)が茂っている場所。
壊れた車椅子、壊れた家が押しつぶしています。
グリンダはドロシーを見送って、黄色いレンガの道を辿っていくのよ~とアドバイス。
車椅子に向かって、花を手向けようとした時にエルファバが登場します。

ネッサにお別れをするから1人にしてほしいと。
壊れた車椅子の前で悲しむエルファバに、グリンダが声をかけます。
「竜巻で飛ばされた家の下敷きになるなんて、不幸な事故よね」
エルファバは、こんなことが起こるなんておかしいと事故説を否定します。

ネッサの形見の靴をどうしてドロシーに渡したのかと詰め寄るエルファバに、
最近人のものを取る人って多いから、とグリンダは対抗します。
ここで伝説のキャットファイトが始まります。
お互いに頬を張り合って、グリンダは魔法の杖をぶん回して劇場大爆笑w

揉めていると、オズの警備兵がやってきてエルファバを捕まえます。
エルファバは、これも罠だったのかと憤ります。
グリンダは否定しますが、誰の差し金かは分かりますね。

万事休すか?!の状況で、ターザンスタイルでフィエロが加勢に入ります。
ロープで上手からちゅいーっと出てきて下りたち、銃をグリンダに向けてエルファバの解放を求めます。
このシーンは「ライオンキング」のオマージュです。
ラフィキがナラ、ティモン、プンヴァにシンバが王国へ帰ったと伝えるシーン。

善い魔女グリンダを犠牲にすることは出来ない、警備兵はエルファバを解放。
フィエロはエルファバを逃がして、投降します。
自分を傷つけるつもりはなかった、ただエルファバを愛しているだけなのだとグリンダは説明しますが、フィエロは捕らえられ磔にされます。
悪い魔女の居場所を吐くまで、徹底的に痛めつけられることに。

このフィエロの磔シーン、好きです。
背景は真っ赤になって、人物はシルエットのみになります。
長槍を腕に通して、ダンスホールで踊っていたあのポーズのようで…
生い茂る植物の中、連れていかれる姿はカカシのよう…

闇に生きる

愛するフィエロが捕まり、狼狽するエルファバ。
何とか助けたいと願う歌です。
これは是非、英語版の歌詞を見ていただきたい!

一部、ぶちおの意訳をば。
「彼の肉体が裂けないように、
彼の血が流されないように、兵達が彼を打っても痛みを感じないように、
決して彼の骨が折れないように、兵達がどれほど彼を壊そうとしても、決して彼を死なせないで」
日本語だと音数の問題で、言いたいことの2割くらいしか入らないのですよね~
仕方ないことですが、英語でこの歌詞を見た時に涙でました。

聡い方はすでにお分かりでしょう!
この呪文によって、フィエロはカカシに変わります。
エルファバの願いをすべて叶えた結果がカカシです。
骨も脳も血も、肉体がないのでいくら攻撃をして無効に出来るのがカカシ!

エルファバが本当に悪い魔女になることを決意します。
自分の心に正直に、善い行いをしてきても、すべてが裏目に出る。

歌のラスト「闇に生きるだけ」の振りは、1幕の「魔法使いと私」の時の振りと同じです。
1幕では希望に満ちていたのに、2幕では絶望に落とされている対比!

ネッサもディラモンド教授もフィエロも、自分が愛した人は全員いなくなる…
くぅ…

魔女を殺せ

遂に、本格的な魔女狩り開始です。
群衆は手に武器を持ち、士気を高めます。
このシーンは「美女と野獣」のオマージュです。
ガストンに煽られて、町の人達が野獣狩りに出かける時のシーンと似ています。

舞台上手から、ボックが悪い魔女にされたことを説明します。
「僕はブリキに変えられて心まで失ったんだ」
そして、魔女の被害者がもう1人。
ボックは後ろの幕の向こうに声をかけます。
しかし、勇気がないライオンは顔を見せず、ボックが無理矢理引っ張った尻尾だけが見えます。
「お前の勇気を取り戻せ、立ち上がれ、今」

1幕で、檻の中に入れられてヤバイ注射をされかけたあのライオン。
エルファバとフィエロが救ったライオンです。
人間に痛めつけられたことが原因で臆病に、エルファバは恩人ですが曲解されてしまっている。

群衆の扇動されっぷりが見ものです。
舞台下手では、グリンダがモリブル先生に質問します。
ネッサのあの事故、本当は…
モリブル先生の十八番は、天気の魔法。
ネッサを押しつぶした家は竜巻に飛ばされていた…つまり。
モリブル先生の狡猾さに、グリンダは言い返せず立ち去ります。
グリンダを気にせず、モリブル先生は群衆に言います。

「魔女狩り隊に幸あれ!」

あなたを忘れない

エルファバが籠城している城の場面。
床下から泣きじゃくるドロシーの声が聞こえます。
床の扉をあけて、靴を返しなさいよ!人のものを持っていくなんて最低よ、と強めに言うエルファバ。

エルファバがチステリーに対して、しゃべる努力をしてと伝えます。
動物たちが沈黙していく中でも、昔のように動物には話して欲しいんだなと思います。

エルファバの状況を心配して、グリンダがやってきます。
グリンダを追い返そうとするエルファバ、エルファバを助けたいグリンダ。
偵察にいっていた猿が帰還して、エルファバに手紙を渡します。
「フィエロのことが書かれているのね」
問うグリンダに、
「私達はもう彼の顔を見ることは出来ないわ」
答えるエルファバ。

「どうやら悪い魔女もここまでのようね」
チステリーからグリモワールを受け取り、グリンダに渡します。
「読めないこと知ってるでしょ」
「じゃあたくさん勉強しなきゃね」

別れの時、グリンダとエルファバがお互いへの気持ちを素直に歌います。
正反対の2人、私はあなたにはなれない。あなたの強さは私にはない。
長所が短所、短所が長所。
パーフェクトな人間はいないからこそ、お互いを褒められる関係はいいなと。

舞台にあるランプ、実際に火が燃えています。
これはエルファバの心を現しているのだとか。
グリンダと気持ちを打ち明けた後には、火は消えています。

兵が攻め込んでくる音、エルファバはグリンダを隠し、水の入ったバケツを置いて、幕を引きます。
影絵の状態で、暴れるエルファバ、佇んでいたドロシーがバケツの水をエルファバにかけます。
断末魔の叫びとともに、溶けて消えてしまうエルファバ。
後には、黒のトンガリ帽子だけ…
トンガリ帽子の下からは、見覚えのある緑色に光る小瓶が。
その小瓶をチステリーがグリンダに手渡します。
「ミ…ズ、グリ…ン…ダ…」
エルファバの願いの通り、チステリーがしゃべって胸アツです。

小瓶を胸に、グリンダはオズの魔法使いがいる城へ向かいます。

オズの魔法使い、モリブル先生、グリンダの3人。
グリンダは緑色の小瓶をオズの魔法使いに見せます。
同じものを陛下はお持ちでしたよね。
エルファバが母親の形見だと言って大事に持っていた小瓶、オズの魔法使いが母親と通じていたあの男!
人間と小人、2つの世界の力を受け継いでいたからエルファバは強大な魔力を持っていたのだ!

オズの魔法使いがパパになりたいという夢は、とっくの昔に叶えられていたし、
実の娘を死に追いやったのは父親自身だった。
放心状態のオズの魔法使いに、グリンダは凜として追放を言い渡します。
また彼は気球でふわふわと、あてもなく漂うことでしょう。

成長したグリンダに、モリブル先生は泣きつきます。
オズ陛下失脚、このままでは報道官として暗躍しまくっていた立場がないですものね。
笑顔で可愛らしくグリンダは言います。
「マダム、囚われの身ってお好き?」
「なんですって」
「ろ・う・や」
兵隊に抱えられてモリブル先生退場。
「アラジン」のラスト、イアーゴの退場がでじゃぶりましたw

フィナーレ

エルファバに託されたグリモワールを胸にグリンダは、シャボン玉の装置に乗ります。
後ろでは、魔女が死んだと喜ぶ群衆たちの影が見えます。
ここから、1幕冒頭に繋がります。

エルファバが溶けて消えた場所、黒いトンガリ帽子の場所に体がぐにゃぐにゃ状態のカカシになったフィエロがやってきます。
地面をノックすると、エルファバが現われます。
変わってしまったフィエロの姿を見ても、愛情は変わらず。
フィエロはエルファバの魔法で命が助かったと感謝します。

グリンダにだけは本当のことを知って欲しいとエルファバは言いますが、フィエロは誰にも知られてはいけないと言います。
手を取り合って、エルファバとフィエロはもう2度と帰って来ないと誓い去って行きます。
フィエロがエルファバに黒いトンガリ帽子を被せて、2人が新しい世界に向かっていく後ろ姿で終幕です。

まとめ

なるだけ正確に残したいと思いつつも、あやふやなところもやっぱり多いかなとw
ぶちお脳の限界ですw
2023年の再演で、大幅な変更点が無かったのが助かりました。
演出や台詞があちこち変わっていたら、混乱してこの記事は完成していなかったかなと思います。

グリンダもエルファバも、お互いの存在で大きく成長したなぁと。
偏見とか個性とか信念とか。
「ウィキッド」が湾岸戦争がきっかけで制作されたミュージカルであるというのは有名です。
どちらの視点になるかで、正義とか真実の見え方なんてガラッと変わるというのが根幹にあるかなと。

オズの魔法使いで、悪い魔女と言われてる彼女の視点に立つとどうだろう。
自分達が正しいことをしていると思っても、反対の立場に立てばただの侵略なんだとか。

誰にも知られてはいけない、もう一つのオズの物語。

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