ぶちおの本棚

『ヒトリシズカ』執念で探す1人の女性。名を変え、正体を隠し、彼女が望んでいたものは。

2024年2月2日

ぶちおです。

今回は『ヒトリシズカ』をご紹介しようと思います。
誉田哲也先生の作品ということで、これまた魅惑的な女性が登場します。
警察小説、犯罪小説、う~ん、どれもジャンルとしてはしっくり来るような来ないような。
ある女性の生き様だったような気がしています。

多くは語ってくれないからこそ、読者の想像力のふんばりどころです。

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こんな人にオススメ

☆ダークヒーローが好き
☆警察を応援したい
☆ラストはじんわりしたい
☆執念を見守りたい

書籍概要

◆作品名  ヒトリシズカ
◆著者   誉田哲也
◆出版社  双葉社

見えそうで見えない。手が届きそうで届かない。時と場所、いずれも違うところで起きる五つの殺人事件。その背後にちらつく女の影。追う警察の手をすり抜ける女は幻なのか。いまもっとも旬な著者の連作ミステリー。

Amazon『ヒトリシズカ』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『ヒトリシズカ』
ミステリ系の小説だと珍しい、表紙の植物が際立っています。
これがヒトリシズカです。
特徴的な白い花、ぶちおは初めて見たし、名前も初めて知りました。
フタリシズカという名前の植物もあるそうです。
植物の名前とかも、調べると楽しくてきりがないw

花言葉は「隠された美」「静謐」「愛にこたえて」だそうです。
本編を最後まで読むと、納得です。

5つの短編、最後の1編で答えが出ます。
5つの短編は、物語の輪郭部分です。
あれがこうなって、それが繋がっていて、と読み進めていくうちに全体の謎が解明されていきます。
ちょっとずつ事件の中心にいる女性の像を捉えることが出来ます。

事件を追いかける警察は、管轄も違えば役職も違う。
扱う事件も一見バラバラです。
が、ミッシングリングが隠されております!

発砲事件があったと聞いて、現着した警官。
被害者はすでに死亡していて、銃創もあった。
きっと抗争か何かに巻き込まれたと思っていたのが、解剖の結果、不思議な初見が見られます。
体内に1度埋まった銃弾を、あとから心臓に到達するように押し込んだとみられる痕跡。
誰が、どうやってそんなことをしたのか。

つきまといの相談を受けていたにも関わらず、警察が適切な対応を出来なかった為暴行を受けてしまった相談者。
相談を受けていた警官は後悔しつつ、職場から姿を消してしまった女性達の行方を追います。
加害者として浮上していたチンピラも死亡、チンピラを殺害したと思われる容疑者は自殺。
しかし裏側には、名前を偽っていたある女性がいた。
彼女は何もしなかった警官を嘲りながら、闇へと消える。

探偵が受けたのは、ありふれた浮気調査のはずだった。
調査を進めていくうちに、依頼人自体に怪しさを感じるようになる。
気付くと探偵は、踏み込んではいけない領域に入り命の危険にさらされる。
その場には、死んだと思われたあの女の姿もあった。

家庭内暴力の相談を受けていた警察、私情ではなく公務として相談に乗っていたつもりだった。
暴力男を家から閉め出すことを助言して、彼女の様子を見守っていた。
ある日、その暴力男は何者かに腹を刺されて死んでしまった。
犯行現場には相談者の娘が1人隠れていた。
これは報いだろう。凶器があんなところから出てこなければ。

完成な住宅街で起こった抗争事件。
邸宅は血の海に染まって、行方不明者も出ていた。
旋条痕と残されていた拳銃を照合すると、一丁拳銃が無くなっている。さらには車も一台無い。
警官は情報を流していた謎の女を探す。

一見繋がりが分からない。
反社、拳銃、抗争、この当たりが根底にあるようではありますが、謎の女が固執しているものはなんなのか。
消えた少女の行方、大怪我をして死んでいた女の遺体、謎の女を追いかけるだけで死屍累々状態です。

「隠された美」「静謐」「愛にこたえて」
謎の女は美人で、口数は多くない。
誰に愛にこたえて欲しいのか。それとも誰かの愛にこたえたかったのか。

彼女の生き様を見ると、切なさすらあります。

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こちらはノンフィクション作品です。一般人にはなかなか馴染みのない世界がここに。

まとめ

『ヒトリシズカ』
ちょっと複雑な事情があったせいなのか、でも普通ではない己の信念が育まれてしまったんだなぁと。
大人がもっとしっかりしていれば!と、関わった警察メンバーも落胆していたかもしれません。
何年にも渡って警察を欺いて、姿をくらました彼女。
彼女の暮らしぶりを知ると、ちょっと同情しちゃうところも。

読了後、じんとします。

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