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ぶちおの本棚

『宮廷画家のうるさい余白』これぞロマン!絵画を描く者、描かれる者のドラマが面白い。

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ぶちおです。

今回は『宮廷画家のうるさい余白』をご紹介しようと思います。
配信開始自体は2018年と、少し昔の作品ですが名作です。1巻のみの配信でとまってしまっているのがもったいない!
実在の画家をベースに、こんな物語あったら素敵やんがつまっています。
絵画でしか姿を残すことが出来なかった時代、宮廷画家の素晴らしい仕事っぷりが光ります。

読了後には絵を検索しちゃってるかもしれません。

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こんな人にオススメ

☆絵画ミステリが好き
☆美術館とかに住みたい
☆今でも宮廷画家になりたいと思っている
☆ほっこりしたい

書籍概要

◆作品名  宮廷画家のうるさい余白
◆著者   久世番子
◆出版社  白泉社

バロック期、スペイン王宮…宮廷画家に登用されようと、王宮を訪れた青年、シルバ・ベラスケス。そこで彼が出会ったのは、自らを描いた肖像画を切り裂く少女、イサベル姫。どんな画家が描いた肖像画も気に入らないという彼女の心中は…? 久世番子が鮮やかに描き出す、スペイン王宮絵画物語、開幕!

Amazon『宮廷画家のうるさい余白』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『宮廷画家のうるさい余白』
1巻というナンバリングがされているのですが、2巻目以降が出ておりません…
続刊は未定、1巻でしっかりと物語の区切りは迎えているので続きが気になってモヤモヤするとかはありません。

主人公は、宮廷画家のシルバ・ベラスケス。
そう、美術を少し知っている方であればこの名前にピンとくる方もいるでしょう。
作品を読み進めていくと、絵画から出てきたような印象を与えてくれるキャラが続々登場します。

実際にいた宮廷画家ベラスケスをベースにした創作です。
宮廷画家として王室に寵愛されたり、速筆だったり、奥さんは師匠の娘さんだったりと史実部分も多いですが、肉付けされたフィクション部分と相まって素敵作品になっています。
現実と想像がごっちゃになるくらい、うまいこと混ぜ合わさっています。おいしい炊き込みご飯といえます。

ぶちおは『怖い絵』シリーズなどでベラスケスの作品は何枚か見ていますが、作中にも名画が登場してきます。
どういう時代背景で、どういう依頼があって、絵画が誕生したのか。
実際の絵画と見比べるのも楽しいです。

ベラスケスは宮廷に招かれるところからはじまります。
宮廷画家になるためですが、最初の訪問時には結局宮廷画家になることは出来ずに追い返されました。
二度目の正直を願い、宮廷画家になるべく修練に励みます。

ある日、ベラスケスは弟子のフアンとともに宮廷所蔵の絵画を見て回っていると、絵を切り裂くイサベル姫と出会います。
イサベルはこれまでにも自身の肖像画を裂いてきました。
どうして肖像画を切り裂くのか…
傍目にはしっかりと描かれていて問題ないように見える肖像画なのですが。

写真がない時代。
肖像画は写真の代わりとして使われていました。
絵の具も今のようにチューブでぷいっと出るわけではなく、石や香料を練りあわせて色を作っていました。
ぶちおなら、この絵の具を作るという作業の時点でギブアップするでしょう。
手に着いたらなかなか落ちない染料、中には人体に害がある素材もあったりしたと聞きます。
絵の具作りも体はっていたあの時代!
時間とお金をしゃかりきに使った贅沢品ですね~肖像画は。

イサベルは段々とベラスケスに心を許し、アトリエに通うようになります。
布で隠された絵画を見つけますが、描かれている裸婦には隠された秘密が…
宗教の観点で、裸体NGと弾圧されていた時代背景もうかがえます。
美術とは!!芸術とは!!
最近はネットでも美術品の裸体に配慮してますものね~
まぁネットはいいとしても、実際の彫像や絵画の裸体を無理矢理隠すとかはなんだかな~と感じます。
隠す方が余計に変じゃないでしょうか??

イサベルについている侍女も、ベラスケスの絵画に登場しているある人物に似ていますw
当時いた王室おつきの道化師も登場します。
しれっと重要な文化が織り交ぜられているので、ためになります。

イサベル王女が満足のいく肖像画を描ききることは出来るのか。
宗教家たちの手から、大切な裸婦画を守るために弟子が回した機転とは。

当時のエリート職業、宮廷画家の破天荒な日常をお楽しみください!

こんな作品もオススメ

『宮廷画家のうるさい余白』を読んで、やっぱりベラスケスが気になる!ということで関連書籍を選書してみました。

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やっぱり表紙は名画【ラス・メニーナス】ですね。ベラスケスといえば!な作品です。
これ1枚で、当時の暮らしが分かりまくると評判です、つぶさに確認くださいませ。

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たくさんの制約の中で、画家達はいかに個性を発揮したのか。

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宮廷画家とひとくくりにできないくらい、多才な画家は多くいます。
近くで見て、遠くから見て、何度も見つめたい名画です。

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ベラスケスとともに、宮廷画家として活躍したゴヤ。
黒い絵を描いている時のゴヤは、どんな精神状態だったのでしょう。
たくさんの作品を見ることで、ゴヤの人生も辿れるのではないでしょうか。

まとめ

『宮廷画家のうるさい余白』
肖像画を描く時の小さなルール。
左向き?右向き?
手に持たせる小物も決まっています。
ハンカチ?指揮棒??
ドレスは何を着る?雨の日には描けない?
肖像画は誰の為に、描かれている?

ベラスケス、イサベルや弟子のフアンのばたばたっぷりを楽しみましょう。

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