ぶちおの本棚

『705号室に、泊まらないでください』その客室に関わったが最後、悲劇に巻き込まれてしまう

ぶちおです。

今回は『705号室に、泊まらないでください』をご紹介しようと思います。
ホテルの一室、705号室に起こる不可思議な現象。
宿泊客、ホテルスタッフ、その部屋に近づいてしまっただけで否応なくナニかに巻き込まれてしまう。

その部屋に入っただけでも、何となく嫌な気配がする…
その感覚は、正しいんです。

705号室に、泊まらないでください (宝島社文庫)

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こんな人にオススメ

☆ホテルという場所にわくわくする
☆いわくつきの部屋が気になる
☆怪異好き
☆欲望が叶うなら何にでもすがりたい

書籍概要

◆作品名 705号室に、泊まらないでください
◆著者  塔山郁
◆出版社 宝島社

ビジネスホテルに宿泊した男は、隣室からの壁を叩く音に辟易しながら奇妙な夢を見た。
しかし翌朝、客室係に聞くと、隣の705号室は使用を禁止しており、宿泊者はいなかったという。
別の日、希死念慮を抱えるデリヘル嬢が同じホテルに行くと、引き寄せられるように705号室に辿り着き……。
705号室が引き起こす惨劇は、どのような着地を迎えるのか。禁断のホテルホラー、新装版で復活!

ぶちおの読書感想文

『705号室に、泊まらないでください』
支配人が変われば、ホテルの方針も変わる。
今までは倉庫として使っていた705号室。
客室として使うには不備があったため倉庫にしていたらしいが、
再度確認をしたら簡単な工事で客室として使用できると判断。
それなら利益をあげるために客室として利用しよう!となったのですが…

どうにも705号室にはイヤな気配がする。
何日経っても工事の臭いが消えない。
それ以外にも不穏な気配がする。

まだ客室として稼働する前なのに、おかしなことは起こっていた。
この時点でまた倉庫にしてしまえば、よかったのに…
705号室の怪異に、どんどん蝕まれていきます。

ホテルって、非日常空間なのでわくわくする派です。
チェックアウトの時、他の客室が清掃中でドアが開いているとちらっと中を覗いちゃう。
位置によって間取りがどんなかな~とか、あ、こっちの部屋の方が広いんだ~とか。

どんな人が泊まっているのか、とか。
ロビーにいる人、チェックイン手続きをしている人。
別に知ったからどうとではないけど、気になっちゃうw
廊下から物音がしたら、俊敏にドアスコープを覗きに行くこともあります。

ホテルという場所だから、何かが起こるんじゃないかと。
さすがにお札を探すことはしてないですが、ふわついた気持ちでいるのは間違いない。

本作でも不審な物音、人影が705号室近辺で確認されます。
普通ならスルーで終わり。
でも、異様さが勝って705号室のことが気になって仕方がない。
怪異側も取り憑く相手がいないと何もできないですから。
もしかしたら餌となる人間を待っているのかも…

705号室から異変が漏れ出てから。
スタッフも対応に追われ、支配人の耳にも異変の噂が。
支配人としては、ホテルの問題は死活問題。
705号室の由来について奔走することに。

歴代の支配人が隠そうとしていること。
この先、どうしたら異様なことがなくなるか。
考えなければいけないことはたくさんある!

途中から支配人を応援したくなりました。
大変だろうな~ホテルの支配人。
というかホテルという場所で働くのが大変そう。
毎日たくさんの人がいて、わさわさして帰っていき、またたくさんの人がくる。
ホテルの常連、という人の方が少ないだろうから、永遠と同じような問い合わせ対応とかもありそう。
高いホスピタリティ精神がないと!

そして705号室に近づいたがために、行方不明になった女性が。
その女性の行方を調べる同僚の男性。
この男性の頑張りも応援したい。
例えどんな状態になってしまっているとしても、その姿は確認したいですから。

段々と怪異もハッスルしていき、行動が過激になっていきます。
自分の存在を誇示するかのように。

何が起こるかわからない…

そういえば、ぶちおが福岡に行った時のホテルの話。
案内された部屋が間違っていたことがありました。
いわれた通りの部屋に到着して鍵をかざしても応答なし。
ノブをガチャガチャ。
開かない。
もう1回、手順書を見ながら鍵を開けようとしても反応なし。
う~ん。
ガチャガチャ、ピ。ガチャガチャ、ピ。
やり方の問題かな~と思っていたら、フロントのお姉さんがダッシュしてきました。

「お部屋の番号が間違っていました」
どうやら何個か隣が正しい部屋だったと。

改めて案内された部屋に無事入れて終わったのですが、今思うと最初の部屋にもし人がいたら恐かっただろうなと。
くつろいでいたら、急にドアノブガチャられて入ろうとしている奴がいるんだもの。
その部屋にはその時、人がいなかったと思いたい。

無意識のうち、自分が怪異になっているかも。

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