ぶちおです。
今回は『不死症』をご紹介しようと思います。
アンデッド。
死なない。
そして老いない存在になれるとしたら。
研究に邁進した結果、最悪なパンデミックに発展。
パンドラの箱すぎた研究の結末は。
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こんな人にオススメ
☆隔離された研究施設が気になる
☆不老不死に憧れる
☆同胞を食らう存在にはなりたくない
☆たった一人になっても、やりたいことはやりぬく派
書籍概要
◆作品名 不死症
◆著者 周木 律
◆出版社 実業之日本社
究極のバイオハザードと――怒涛のどんでん返し!! メフィスト賞出身作家・周木律の新境地&渾身、一気読みホラーミステリー誕生。ある県の山中にある大規模製薬会社・平成製薬の研究所で爆発事故が発生。主人公・和泉夏樹はガレキのなかで目を覚ましたが、彼女はすべての記憶を失っていた。
彼女らの前にあらわれたのは人ならざる人――。食人鬼と化したかつての同僚たちだった!? 倒しても倒しても、立ち上り、肉をむさぼろうとする「ウェンディゴ」たち。この研究所は、一体何を隠していたのか――!?
ぶちおの読書感想文
『不死症』
主人公・和泉夏樹は記憶喪失からスタートします。
自分が今まで何をしていたのか、ぽっかり抜け落ちてしまっている。
恐らくは何かの研究をしていた。
しかもかなりの権限をもたされていたということも知る。
トップクラスの機密扱いだった夏樹の研究とは何か。
爆発事故が起きた研究施設からひとまず脱出しようとするも、襲いかかってきたのはかつては人であったもの。
映画などで見るゾンビのように、視力はあまり良くなく、音に敏感。
そしてヨダレだらだらで、人間を襲っては食らう。
脳を破壊するまで、その活動は続く。
本作では「ウェンディゴ」症を発生した「ウェンディゴ」という存在として書かれています。
記憶がないとはいえ、このままでは危ないということはわかる夏樹。
ひとまず無事だった研究員の同僚や、治験で訪れていた人達と臨時パーティを組むことに。
まずはこの研究所から無事に脱出することが目標となります。
が、数ははるかに「ウェンディゴ」が上。
わーーーっと襲われたらひとたまりもない。
ので、ここは機転を利かして逃げるのみ!
最初はパニックホラー味が濃いめです。
「ウェンディゴ」からとにかく逃げきること。
短い時間で「ウェンディゴ」が多く発生しているということは、感染力も強いはず。
そう、噛まれたりなんかしたら終わり、噛まれた人も「ウェンディゴ」化しちゃう。
こういう時、無邪気な第1ウェンディゴになれたら恐怖もないんだろうなぁ~
生き残れば残るほどしんどい。
何もわからないまま、恐怖も感じないままがいいかぁ~モブ中のモブだけど。
中盤にさしかかると、また新たな絶望が。
研究所は危険地域とみなされて、隔離されてしまいます。
つまり、出ることが許されない。
ウェンディゴまみれの研究所敷地で放置されるとな!!
研究所外の人を守るのは大事ですが、こんな地獄からでられないというのも発狂もの。
ただ夏樹は研究員ですから、腕っぷしでどうこうはしません。
「ウェンディゴ」化を無効化できないか、考えを巡らせます。
夏樹の頭の良さが、強みといいますか。
記憶は無くなっていても、考える力は失っていないですから。
ひとまず出られないなら、「ウェンディゴ」を何とかすれば生きる道もある。
段々と記憶の欠片を思い出しつつ、夏樹は「ウェンディゴ」化を止める薬を開発。
やった!これで解決やん!と思ってから怒濤の後半戦へ。
夏樹は記憶喪失前に何をしていたのか。
「ウェンディゴ」化を止める薬の副作用。
そもそも「ウェンディゴ」化を引き起こしたのは誰か。
夏樹が記憶を取り戻すたび、絶望。
何より記憶喪失にならなければ、もう少し良かったのか…
いや、どっちにしろこの地獄は起こっていたか。
たらればで後悔だらけじゃ。
夏樹はピュアな研究者でしたが、研究内容がやっぱりアレだったか。
逃げ惑う中で生まれた感情、救助しないと見捨てられた時から育んだ感情。
色々なものを抱えて夏樹はどう落とし前をつけるのか。
つかの間の安寧もあって、ちょっとは救われたかな。
エピローグで、ちょっと嬉しい~とか感じていたら、急転直下。
禁忌に踏み込んだ夏樹なりの、覚悟を見届けました。
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