劇団四季

2024/11 『ユタと不思議な仲間たち』観劇。ペドロ親分に思いを馳せつつ、3年ぶりのワダワダアゲロジャガガイ!

2024年11月10日

ぶちおです。

秋の気配を感じたり感じなかったり、唐突に夏が戻ったり冬が来たりな11月。
自由劇場にて『ユタと不思議な仲間たち』を観劇してきました!

8月にペドロ役の下村青さんが亡くなったという報せに驚きました。
お稽古されていた中、本当に衝撃しかなかったです…
代役は芝さんが担当されると聞いて、また(涙)

3年ぶりのユタも、一生懸命生きていました!
懐かしのキャスト表も振り返りながら、UPしていきます。

観劇の感想

自由劇場

3年ぶりの自由劇場へ!
曇天でちょっと寒い日でしたが、着込むと電車とかは暑い。
開場時間ちょうどに到着しました。

キャストボードの近くに、下村さんのお写真が。
く…天国に行くには早すぎます。
下村さんの思い出は、後半でまとめたいと思います。

自由劇場

当日のキャストです。
いつもは四季のメールでキャストデータをゲットしているのですが、今回はキャストボードの写真とペライチの写真となります。

キャスト表

座席は4列目、右側のブロックでした。
自由劇場はコンパクトな作りなので、ギュッと密度を濃く感じます。

『ユタ』は4回目の観劇です。
ペドロ親分が芝さんです!
芝さんを観劇するのは10年ぶりくらいではないでしょうか…
過去のキャスト表をさくっと見た感じ、最後に観たのは『リトルマーメイド』のトリトン役。
ひっさしぶりの芝さんだし、どんな親分になっているかわくわく。

カッコよくてお茶目な親分でしたw
小夜ちゃんのこと好きでもじもじしてるなぁ~かわいいほっこり。
ユタの質問攻めにげっそりしちゃったり、ユタのために潔く別れを告げたり。
ラストは背中で語っていました…

カーテンコールでは、意中の小夜ちゃんと手を繫いだり腕を組んだりしてデレデレが最高潮w
ユタよりも目立っちゃってたんではないでしょうか。
幸せになってね~親分!

ダンジャは3年前と同じ、山﨑さん。
キリッと巻いたハチマキがかっこいい。
哲学的で難しい言葉もよく知っていて、真面目な表情が本当にわらしなのか?と思っちゃう程w

ゴンゾは渡部さん。
大きくて力持ち、クルミ先生とのバトルは必見ですw
勢いで手がすぐでちゃうこともありますが、ユタが死にたいと吐露した時の驚いた表情にグッときました。

モンゼは小坂さん。
小柄でちょこちょこっと動き回る妹タイプ!
通る高音で歌もセリフも存在感がありました。

ヒノデロは小宮山さん。
どうしたって注目されちゃうのがヒノデロではないでしょうかw
しなを作って内股で、ちょこちょこ大作にもちょっかいを出したり、チャーミングなわらしでした。

ユタは佐藤さん。
美少年じゃ。
シティボーイ感を醸しつつ、鍛えられて1人前になった時には表情がまるっと変わっていました。
ラストのぶっ続けのダンスは、観ている側が力んじゃいます。
わらしとの稽古からいじめっこ達とのバトル。
教えられたことを吸収して、自分の力で打ち克つユタ!
ワダワダアゲロジャガガイの叫びに応えるように、大きな拍手が起こっていました。

小夜子は鹿ノ子さん。
小夜ちゃんは、昔の田舎の子しかもたないと思われる素朴な可愛さがないといけません。
メイクに頼らない、素の清らかさみたいなものが!
鹿ノ子さんは、小夜ちゃんだったなぁ~
優しくて、ちょっと危ういところもあって。
ラストは小夜ちゃんの透き通った『夢をつづけて』があってこそです!

寅吉が、加藤敬二さんです!
四季時代からダンサー最前線だった加藤さんが、寅吉じいさん?!
全然、変わっていなくて驚きました。若い。
寅吉じいさんがいなかったら、ユタはわらしと出会えてないので重要な役どころです。
ユタが心を開く大人、かけはしだもの。
登場した瞬間から、おぉっと劇場内全体が加藤さんに注目した空気を感じました。
寅吉じいさんが踊ったっていいw

ユタの母は坂本さん。
坂本さんのパッチリした目を見ると、あの時のベルを思い出します。
ユタの母という役どころなので、ちょっと疲れて所帯じみた演技でが、全然変わっていない華やかさがあります。

クルミ先生は服部さん。
青空授業の強烈な爪痕、何度観ても笑ってしまいます。
美術に算数に理科をいっきに教える、スーパー担任w

いじめっこ達。
ひとくくりにして申し訳ないですが、いじめっこ達も個性炸裂しています。
なにより、ダンスとアクロバットで魅せてくれます。
いくら田舎の元気っこといえど、あんなに動けないだろうと!

大作はいじめっこ筆頭で、好感度が最悪状態からスタートします。
が、バク宙をふんわり決める!
凄すぎて、息飲みます。
え?今、飛んだ?ざわざわ、みたいな。

悪役ではあるんだけど、根っからの悪人ではなくて。
都会っこと距離を掴みきれなくて、とんでもない方法でコンタクトとっちゃうだけ。
いや、なかなか壮絶だけど!
いじめは良くないし、話せば分かるんだよっていうことを学べます。
ぶちおも昔はすぐ鉄拳制裁でしたが、今は一呼吸置くということを覚えました。

最後は握手だ!

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ちょっとした気付き

ぶちおの気付きなので、勘違いの可能性もあります。

今回、大きく変わった点は『鐘の音の輪に乗って』のフライング演出が変更となりました。
以前はわらし達もユタも、上空を飛び回っていました。
今回は背後には空の映像、地面に大きい白い布をはためかせて雲感を出しています。
『アラジン』の魔法の絨毯の時にもお馴染みの、大きい布はたはた戦法。

布を黒子が動かして、ところどころからユタが顔を出したり。
以前からあった銀の輪っかをわらしが操る部分はありました。
歌の最後に、白い布が上にぴゅ~っと巻き上げられます。
『ゴースト&レディ』でグレイが上空に去っていったような、あんな感じです。
黒子の白いverも頑張っていました。

見慣れたら気にならないのかなぁ。
上手下手から空気泡がぽわぽわ煙を射出しているのは変わらず。
やっぱりダイナミックに飛んで欲しいなという気持ちはありました。

雨が降るシーン。
雨増量されました??と思うくらい、しっかりした雨が長く降っていた気がします。

落雷で木が裂けない。
梅雨明けの時、落雷によって木が割れていたような。
裂けることはなく、綺麗な虹がかかっていました。

わらしの衣装。
パキっとした色味の小物が増えたような気が。
腰についているビラビラとか、膝当てとか、ピカピカに見えたような気がします。

これは本当にどうでもいいことですが、クルミ先生の授業は多様性の今だと違和感が凄いとw
3年前よりも、より思いましたw
令和という時代の変化にぶちおも慣れたのかな。

まだ昼なのに、空を橙色に塗った生徒に対して「見たままを描きなさい、空色じゃないと変でしょう」
小夜ちゃんの遠近法無視な絵には「いつも下を向いているからそうなる。姿勢を正せば最初から見えたでしょう」
クルミ先生、そうなんだけどね!
令和だと、当人の自主性や独創性が尊重されてたり。
言い方も気をつけないと訴えられちゃうんだよとw
時代の変化を感じるのも、またお芝居の良いところです。

下村さんキャスト表

『ユタと不思議な仲間たち』は生きていることだけで、凄いことなんだと座敷わらし達が教えてくれます。
生きたくても生きられなかった。
生きているなら魂を磨け。
金言だらけです。

生きている大事さを教えてくれる作品だからこそ、開幕を前に亡くなったペドロ役の下村さんの存在の大きさを痛感します。
ぼやっと生きるなと。
死のうとするなんて、どれだけ馬鹿なことなんだと。
くぅ…

キャスト表


下村さんがペドロ役をやられていた3年前のキャスト表です。
※2021年『ユタと不思議な仲間たち』観劇ブログはこちら

ペドロ一家の親分としての存在感、凄かったなぁ。
見た目はこわいんだけど、一言話し始めるとみんなにっこりしちゃう。
訛りが心地よし。
親分もいいけど、下村さんのヒノデロ役も観たかったなぁ。

キャスト表

さらに前の『ユタ』キャスト表です。
この時も下村さんはペドロ役。
親分の歴史を感じます。
この時はユタのお母さんとクルミ先生が1人2役だったんですね。
今更気付きました。

ダンジャが坂本さんです。
ベルであり、今回の公演ではユタの母でしたが。
坂本さんのキリッとした感じは、ダンジャですね~

キャスト表

下村さんは出演されていないですが、ぶちおが観に行った最初の『ユタ』キャスト表です。
2012年の秋劇場の公演かな?ちょっと記憶が定かではなく…
振り返るととんでもない豪華キャストです。

震災後の公演時は、カーテンコールの際に黙祷を捧げたことを覚えています。

キャスト表

ストレートプレイ『スルース -探偵-』で下村さんのお芝居をガッツリ堪能しました。
日下さんと下村さん、基本はこのお二人のかけあいです。
歌も踊りもなく、ただただ物語を見守る。
どんでん返しもあって、時間を忘れるくらい熱中しました。

下村さんのミロはいちいちかっこよかった。
ミロをやりこめようとする日下さんのアンドリューもかっこよかった。
もうこのお二人を観られないんだもの。

キャスト表

『ライオンキング』下村さんのスカーを1度、観ています。
四季時代の下村さん、あまり出会えなかった気が…
『美女と野獣』のルミエール役は1度も観られないままだったかな…

スカーのひねくれっぷりと、でもなんか憎めない絶妙な面を下村さんが演じられていて。
最初に出たCDも下村さんがスカーを担当されていたので、歌声を何度リピったことか。
下村さんの抑揚ごと、歌マネしたなぁ。

ニヒルな役、女役、ストリーテラー役、くせ強な役。
下村さんに似合ってるなぁ~と思った役が多いこと。
変化が自由自在で、どこにいても観客の目を釘付けにしてくれた役者さんです。
CDや動画で下村さんのお芝居を観ることができるのは嬉しいこと。

偉大な俳優さん、ぶちおは忘れません!

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ランチ

パッパガッロでランチしました!
四季劇場に行く時は、9割パッパガッロで食べています。
そして毎度お馴染みのメニュー。
飽きないし、永遠に食べたい!
チーズとプロシュートに溺れたい。

※パッパガッロHPはこちら

まとめ

『ユタと不思議な仲間たち』
やっぱり名作でした。
懐かしい日本の風景と、生きるって何だろうと。

四季の会員限定で閲覧できる会報誌2024年11月号には、本公演の記事も掲載されています。
座敷わらし達の対談は必見!

座敷わらし達の自己紹介ソングにこんな歌詞があります。
「火付け、強盗、米騒動、人肉喰う者さえあってさながら地獄絵図のよう」
令和でも強盗のニュースが連日のようにあり、米騒動の危機もありました。
昔も今も根っこは同じかと思うと、何度でも観たくなる作品になるのも納得です。

同行したぶちおの友人HiGEは、友達って大切なんだということを再認識したそう。
そんなHiGEはおしり部分にスカートを巻き込んだ恥ずかしい状態で劇場内を徘徊していたそうです。
恥ずかしい状況を小声でそっと教えてくれたのは、見ず知らずの親切な女性。
優しさって、いつでもどこでもどんな時でも沁みるなぁ~

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