ぶちおです。
今回は『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』をご紹介しようと思います。
あの有名なメロス。
激怒して、猛然と走るでお馴染みのあのメロスです。
実は途中で事件に巻き込まれまくってパニックになっていたら…
友人のために、メロスは推理もして走る!!
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殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス (角川文庫) 新品価格 |
こんな人にオススメ
☆走れメロスをふんわりでも覚えている
☆古代ギリシャを感じたい
☆密室、不可能犯罪とか解きたい
☆友人を人質にして長距離ダッシュしたことがある
書籍概要
◆作品名 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス
◆著者 五条 紀夫
◆出版社 KADOKAWA
身代わりとなった親友を救うため、メロスは推理した――!
自身の身代わりとなった親友・セリヌンティウスを救うため、3日で故郷と首都を往復しなければならないメロス。しかし妹の婚礼前夜、新郎の父が殺された。現場は自分と妹しか開けられない羊小屋。密室殺人である。早く首都へ戻りたいメロスは、急ぎこの事件を解決することに!? その後も道のりに立ちふさがる山賊の死体や、荒れ狂う川の溺死体。そして首都で待ち受ける、衝撃の真実とは? 二度読み必至の傑作ミステリ!
ぶちおの読書感想文
『殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス』
そう、大概の人が通ったであろう太宰治の『走れメロス』
あまりに冒頭の一文がキャッチーすぎるでお馴染みです。
メロスは激怒した。
小学校の授業で先生が、「はい、何に怒ったんでしょうか」と質問してきたことを覚えています。
初見で、この一文だけで色々と想像しましょうとw
それだけ強烈な印象のあったメロス。
ざっくり本家の方のあらすじをいうと、メロスは友人セリヌンティウスを自分の身代わりとして王都に残します。
約束の時間までに必ず戻ってきてセリヌンティウスを助けると約束して、メロスは妹の結婚式へ。
自分の身可愛さに友人を見捨てるのか。
いや、そんなことは出来ない。するはずがない。
でもこの取引は無理ゲーに近い、心が折れそうだ!
と葛藤するメロスの物語です。
本家の文も引用しつつ、語られなかったメロスの冒険譚が本作に描かれていると。
メロス、思っているより脳筋でしたw
考えるよりはもう筋力でやっちまった方が早いぜ!というタイプ。
それなのに妹の結婚式当日に殺人事件が起きちゃったり、王都へ帰る道すがら死体に遭遇しちゃったり。
ただでさえ王都の往復は距離もあるのに、その事件の解決も頼まれてしまうんです。
脳筋なのに、推理しないといけないという悲劇。
時間はないから推理もぱぱっとしないといけない。
間違った推理をしようものなら、周囲の人物にツッコミまくられてします。
かなりエンタメに振り切ったメロスで笑いました。
よくよく思い返せば、妹の結婚式のために友人を身代わりにするってなかなかエグイw
友人もメロスを信じて身代わりになってくれるけど、勝率低めの賭けに出るメロスって一体。
いや、大事な妹のためだもの。
友人を信じているからこそ出来る取引か、うん。
とにかく時間はないから、脳も体もフル回転で乗り切るしかない!!
相棒としてイマジナリーフレンドも手を貸してくれるから!
心強いじゃろう!!
人を信じられない王に、人を信じるとはどういうことかを体現するメロス。
王様も孤独なんじゃな~
圧政しくしか自分を守れない王。
地の文で時折語りかけられます。
当時のギリシャはこんなんだった~とか。
ちょっとした豆知識とか。
作者への挑戦もありました。
ダモクレスの剣の故事とかはじめて知りました。
王様の権力に憧れたダモクレスが体感した王の真実とか。
端から見ると華やかでも、当の本人は地獄を感じていることってあるものな~
あ、作中でダモクレスはやられっちゃいます。
もちろんダモクレス殺害事件を解決しなきゃいけないのもメロス。
ダッシュしては推理。
推理してはダッシュ。
それでもメロスは走らないといけないから!
メロスはこんなに大変だったんやで。
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