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ぶちおの本棚

『#真相をお話しします』短編に凝縮されたギミック。本当の意味を知った時、見え方が変わります。

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ぶちおです。

今回は『#真相をお話しします』をご紹介しようと思います。
「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞ということもあり、話題になっていた作品です。
表紙の不気味さもあいまって、ずっと気になっていた作品。

ページ数も多くはないので読みやすいのですが、気になるとしたら単行本のお値段のみ!
単行本価格になかなか手を出していなかったのですが、電子書籍でポイント40倍だったのでポチり。
文庫落ちは待てませんでした。

若い世代に支持されていると評判ですが、なるほどこういうところか!と納得の1冊です。

#真相をお話しします

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こんな人にオススメ

☆短時間で読み切りたい
☆意味がわかると怖い系が好き
☆現代日本に沿ったテーマがいい
☆自力で伏線回収したい

書籍概要

◆作品名  #真相をお話しします 
◆著者   結城真一郎
◆出版社  新潮社

私たちの日常に潜む小さな“歪み”、
あなたは見抜くことができるか。

家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。

Amazon『真相をお話しします』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『#真相をお話しします』
現実のネット記事に載っていてもおかしくないような、奇妙な5編が掲載されています。
なさそうである、ありそうでない、絶妙なラインの事件だらけです。
ミステリなんだな、暴いてやんよ!と気負わずに読むのがオススメです。

短編なので、予想よりも分かりやすかったw
ギュッと必要なことだけが詰め込まれているので、
何が伏線なのか、こういう設定ならどんなどんでん返しがあるかを想像すると検討がつきやすいです。
これはぶちおが都市伝説やらミステリを読み漁っているから、というのもあるかと思います。
若い世代に人気!というのは、あまり複雑に脳みそを酷使しないでお手軽に読書を楽しめるからなのかな?と。
または、心の汚れた大人(ぶちお)だから、犯人の思惑が手に取るようにわかったのか。

さくっと、そしてぞわっと楽しめました。
イマドキだな~というテーマなので、背景を想像しやすいのも作品に没頭しやすいポイントです。
ご近所トラブル、貧困、精子提供、YouTuberと、身近なものばかりです。
世にも奇妙な物語で取り上げられていそうw
各話のタイトルもセンスの妙です。
微妙にもじりつつも、簡潔に作品の特徴をあらわしています。

「残者面談」
家庭教師を派遣している会社の営業を担当している大学生。
受験を考えている家庭に、家庭教師サービスの内容を説明するために家を訪問します。
出てきた母子に違和感を感じつつも、仕事をこなしていくのですが…

「ヤリモク」
マッチングアプリで楽しむ一晩の関係。
お互い割り切って、目標達成出来ればそれでよし。
今夜も1人の女性とマッチングした男性ですが、うまくいきすぎていることに不安感を覚えて…

「パンドラ」
自分のルーツを知る権利は誰にだってある。
自身も不妊治療のツラさを知っているから、困っている人のために精子提供を決意する。
提供を希望した女性は、何かの判断基準があるようなのだが…

「三角奸計」
社会人になって疎遠になりがちだった友達とのリモート飲み。
リモート飲みを使って、どうやら裏側で恐ろしい作戦が遂行されているよう。
うつる友人の画面の後ろに、見知らぬ女の姿が見えて…

「#拡散希望」
島でたった4人の子どもたち。
スマホも持たず、自然豊かな島での生活は楽しかったのだが。
友人の1人、凜子がスマホを手にしたことから風向きが変わっていく。
自分たちも人気YouTuberになろうと夢を語るのだが、島全体の空気もおかしくなりはじめて…

ラストの「#拡散希望」は、本当にあったら怖気やばいです。
いや、でも本当にいそうなんだよな~こういう人達。
少年達の微笑ましい島生活だな~とニコニコ読んでいた自分も、もしかしたら審判にかけられる側だったんじゃないかと。
ハッシュタグをつけての拡散希望の意味。

ぶちおの母はいまだにハッシュタグって何と聞いてきます。
特に教えませんw
しょっちゅう詐欺メールとか、謎の番号からの着信とかあるような母の携帯なので、新しい情報は入れないに限ります。
昔、ぶちおの母は、ぶちおからのメールだと思ってしばらく詐欺師と会話を続けていました。
多分、その時のデータがいまだに詐欺師内で回っているのだと思います。
いくつも着信拒否設定にしても、いたちごっこ。
本当、情報弱者は気をつけないといけません!かもられます。
まぁ知らないものには何も触れるなという教えによって、おやじが事故にあった際の連絡も一切スルーするという別の悲劇が起きましたw

見ない方がよかった、というものも多い。
目に入っただけで嫌な気持ちになるものも多い。
でも話題のもの、キラキラしたコンテンツは見たい。
拡散希望のコンテンツでは何が配信されていたのか…

危うい世界に入ってしまわないように、ご注意を。
コミカライズ版も配信されていますので、お好みでどうぞ。

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こんな作品もおすすめ

「#拡散希望」が受賞した、日本推理作家協会賞より選書してみました。

名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―

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『名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―』
圧巻の解決編一五〇ページ!
特殊設定、多重解決推理の最前線!
教団でおこる奇蹟に、現実世界の論理は通用しないのか。

夜の道標

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『夜の道標』
それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。
90年代に起きた事件、被疑者が浮上しても解決にはいたっていない。
犯人を守る者、犯人に守られる者、犯人を追う者、真相はどこに。

スワン (角川文庫)

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『スワン』
ある日一通の招待状が届いた。5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、残された謎の解明だというが……。
ぶちおの未読棚にありますw早く読まねば!
賞も多く獲得されている作者さんなので、もう期待は青天井。

大鞠家殺人事件

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『大鞠家殺人事件』
怪異、謎解き、驚愕、これぞ本格推理。
“物語作家(ストーリーテラー)”芦辺拓はここまで凄かった!
昭和の混乱、嫁ぎ先は癖が凄そう、そして始まる惨劇。

まとめ

『#真相をお話しします』
濁すことなく、明確に真相を教えてくれます。
その後の登場人物たちがどうなったかは、想像の域をでないですが。

自分ならこの時、どうだろう。どう感じるだろう。
想像しながら読んでいけば、謀略にも気づけるでしょう。

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