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ぶちおの本棚

『みんなが知らないリトル・マーメイド』憎悪、憤怒で身を滅ぼす。海底の哀しき魔女。

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ぶちおです。

今回は『みんなが知らないリトル・マーメイド 嫌われ者の海の魔女アースラ』をご紹介しようと思います。
アニメ、ミュージカル、実写映画とメディア化され続けるディズニーの人気作です。
アースラはなぜ、あそこまで真っ黒い性格になってしまったのか…

あの物語の裏側が気になる方はぜひ。

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こんな人にオススメ

☆リトル・マーメイドが好き
☆アースラの言うことも、ちょっとわかる
☆魚介類が大好き
☆頑固おやぢはよくない

書籍概要

◆作品名  みんなが知らないリトル・マーメイド 嫌われ者の海の魔女アースラ
◆著者   ディズニー
◆出版社  講談社

『リトル・マーメイド』のストーリーなら、多くの人が知っているでしょう。中でも悪役の魔女のアースラは、一途に恋するアリエルを騙して、3日間の間に王子と恋に落ちなければ、永遠に奴隷にするという条件で、アリエルの声と引き換えに彼女に足を与えます。さらに、アリエルの恋が成就しそうになると、自ら人間の女性に変身して、王子を誘惑します。しかし、なぜアースラは、アリエルをあれほどまでに苦しめなければいけなかったのでしょうか。彼女がこれほど執拗に権力にこだわる性格になったのには、家族に捨てられた過去と、育ての親を失った悲しみ、そして「醜い自分」を受け入れてくれない弟の存在がありました。ディズニー公式作品ではじめて解き明かされる、海の魔女アースラの生い立ち。原題『Poor Unfortunate Soul』(直訳:哀れで不運な魂)

Amazon『ディズニー みんなが知らないリトル・マーメイド 嫌われ者の海の魔女アースラ』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『みんなが知らないリトル・マーメイド 嫌われ者の海の魔女アースラ』
実写映画の続報でよく見かけたので、『みんなが知らない』シリーズよりアースラ編を読みました。

実写映画の報道でびびったのが、ご時世を反映して代表曲の歌詞が変更されるということ!
こちらにVOGUE記事のリンクをはっておきます。
変更される2曲の内、1曲がアースラのメインテーマでもある【Poor Unfortunate Souls(哀れな人々)】です。
こちらの書籍の原タイトルにもなっていますが、アースラといえばの代名詞です。

ぶちお、アニメはしっかり見たことはないので、記憶のほとんどが四季のミュージカル版です。
アニメとの違いは一部把握しつつ、メイン曲はすべて耳にしかと残っております。

【Poor Unfortunate Souls(哀れな人々)】が歌われるのは、アリエルに声と引き換えに人間の姿を与える契約をけしかけるシーンです。
なんとかして声を奪いたいアースラはこんな感じのことを歌います。
『男は頭のいい女が嫌い。おしゃべりな女は嫌われる。男の後ろに黙って付き従う女がモテる』
人間のことを知らないアリエルは、この言葉を信じてぐいぐい強要されて、声を差し出してしまいます。

この発言がまぁ今の時代どうなんだということですね。
アニメ公開は1991年、もう30年前なので価値観アプデは必要と思いつつ、そういう価値観があった時代のはなしなんだなぁ~とも思いつつ。
う~ん。
現代の価値観をいうなら、
いっそ、アリエルが自分の恋を成就するために、他人の力をあてにするっていうところから違くないかとw
人魚の姿のまま告りにいく方が、現代っぽくないですかw
完全にぶちおの考えなので、ゴミ箱ダンクシュートで問題ないです!

前置きが長くなりました、本編について。
アースラはトリトンの姉でありながら、人魚の国から追放されています。
姉弟の両親は、アースラとトリトンがともに国を治めるように願っていました。
しかしトリトンは、容姿が気に入らない醜い姉というのが許せずに一方的に追い出しました。
その憎しみを糧として、アースラはトリトンを徹底的に潰す計画をたてます。
その顛末はアニメで描かれている部分です。

本編はみんなが知らないなので、実はアースラの友達でもある魔女3人の暗躍があったり、
実はアースラはマレフィセントととも繋がりがあったり、
アースラが唯一心を許した人間の男性について書かれています。

読み終えて思ったのは、なんだか一番悪いのトリトンじゃない?とw
人間は魚を穫って食べるから敵、人間は絶対的な悪だから会話不可能。
人魚が恋するなんてもっての他。アリエルが大事にしていた人間のコレクションもぶっ壊す。
頑固おやぢの見本市!
まぁ一方的に食べられる魚たちからすれば人間は敵なのですが、アリエルに対する仕打ちもいきすぎてはいます。

そして姉のアースラを醜いと堂々と批判する、ルッキズムおやぢでもあります。
そのままの姿のわたしが一番いいと言っているアースラにとって、真っ向から存在を否定してくる弟はどうにも許せないのも頷けます。

暗い海の底、じくじくと復讐の炎を育ててきたアースラの最期は。

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最強の姉、サザエの存在を忘れてはいけませんw
類い希なる脚力で、元気なカツオを地の果てまでも追いかけることでしょう。

まとめ

『みんなが知らないリトル・マーメイド 嫌われ者の海の魔女アースラ』
憎しみ続けて、
もはや何が許せなくて、どうすれば改善することが出来るのか見失った魔女のおはなしです。
怒りすぎて、なんで怒ってたか忘れたこと、ぶちおありますw
小さい頃ですが、もはや怒ることが目的になってしまったといいますか。
そして一晩寝ると忘れる。
忘れるスキルがみんなにあったら、こんなことにはならなかったでしょう。

アースラも途中、本当にこのまま進むのがいいのか選択に迷います。
が、孤独で相談相手もいなく、結果間違った方向に進んでいきます。

完全ぼっちって、こういうところにも影響が出ちゃうのかな~

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