ぶちおです。
今回は『フォビア』をご紹介しようと思います。
人気作家タッグ、そして怖い系作品とのことで迷わずゲット！
○○恐怖症、たくさんありますよね。
対象に恐怖感じない人からすると、どうして怖がるのか分からない。
人間の心に巣くう何かを見に行きましょう。
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こんな人にオススメ
☆ホラーものばっちこい
☆たまのエロスもどんとこい
☆ぞわぞわしたい
☆短編をいくつも堪能したい
書籍概要
◆作品名 フォビア
◆著者 原克玄/ゴトウユキコ
◆出版社 小学館
テーマは恐怖症！鬼才二人の震撼ホラー！
Amazon『フォビア（１）』作品内容より
ゴトウユキコ×原克玄、鬼才二人の震える新境地！
高所、隙間、匂い、集合体など、
人間の恐怖症（フォビア）をテーマにした、
超弩級の震撼ホラー！
読めばきっと、その恐怖に取り憑かれる。
ぶちおの読書感想文
『フォビア』
タイトルの言葉の意味を調べると、phobia(フォビア)は恐怖症のことだそうです。
高所恐怖症、暗所恐怖症、先端恐怖症、集合体恐怖症、色々あります。
ぶちお、自分を振り返ってみても恐怖症といえるものが思い当たらず…
高いところも暗くても先っぽも群れも平気です。
何か意識していない恐怖症がこれから見つかるかもですが、今のとこ特に何もなく暮らしています。
中学生の頃、集合体恐怖症の同級生がいたり、
職場の同僚が暗所恐怖症だったり、
身近な人の恐怖症は知っていました。
が、やはり自身の体験がないのでなかなかイメージがつかない。
とんでもないトラウマ体験を経験すると、恐怖症は発現するのかと思います。
恐れるきっかけがあるのかなぁと。
暗いところに閉じ込められたとか、ちょっとした高さから落っこちたとか。
うーん。
ぶちお、怖いことはあまり考えないようにしていたり、笑い飛ばしてきたからかな…
脳天気すぎてフォビアを持っていないと自覚しました。
そんなぶちおに、恐怖症の世界を教えてくれたのが本作です。
こんな風に感じる、
こんな風に見える、
新たな恐怖症との出会いもたくさんありました。
本作は短編形式で、様々な恐怖症の物語が描かれています。
ありふれた日常がベースゆえに、フォビアの侵食にぞわぞわしましょう。
1巻収録【隙間】
とにかく隙間が怖い橋田ちえみ。
隣の席で食事をしている無関係な人でも、カバンのチャックが開いていると気になる。
仕事をしていても、PCのキーボードの小さい隙間すら怖い。
隙間を見ないように努力するけれど、出来れば隙間を完全に塞いでしまいたい。
隙間から人間以外の何かがこちらを見ているような。
這い出てくるような…
確かに、隙間にも恐怖要素は感じられます。
…ぶちおはまともにふすまを閉めない時もあるので、隙間恐怖症の人とは一緒にいられなさそうｗ
段々と隙間に対する恐怖が膨れていって、
遂には恋人の浮気相手の女性の体にある隙間も、全部埋めてあげようと凶行に及びます。
2巻収録【拒絶】
嫌われることを極度に恐れるゆの。
ゆのの髪の毛を綺麗と褒めたら、翌日切った髪の毛をもっさりとプレゼントされたえり。
ゆの、と、えり。2人の少女の歪な関係が進行していきます。
ゆのは虐待を受けていた過去のせいか、拒否することを知りません。
いいね、と褒められたら与える。
欲しい、と要求されたら与える。
いきすぎた自己犠牲型のギバー気質と言えます。
求められれば後先考えないゆのの気持ち悪さに、段々ついていけなくなるえり。
ゆのはえりに執着し続けますが、えりはゆのを拒絶。
拒絶の仕方がよくなかったのか。
拒絶するには、もう手遅れだったのか。
ゆのが求める最高の形は結実するのでしょうか…
ぞわっとしながら、たくさんの恐怖症を感じていきましょう。
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こんな漫画もおすすめ
『フォビア』は、原作が原克玄先生、作画がゴトウユキコ先生が担当されています。
お二人の過去作品から選書してみました。
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『みんな生きてる～コラーゲンの章～』
すべての、呼吸もしくは細胞分裂する者に捧ぐ、生命賛歌的ギャグ――
原克玄先生作品です。
この特徴的すぎる表紙、いまでも覚えています。
紙版は、デコデコしたこだわりの紙質だった気がします。
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『ハラストレーション』
毎回4Pバラエティ豊かに贈るギャグ連作集！
こちらも原克玄先生作品です。
フォビアとは真逆とも言える、笑顔になれる作品です。
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『Ｒ－中学生』
ゴトウユキコ先生作品です。
第2次性徴真っ只中の中2男子たちを中心に繰り広げられる、早摘み思春期系ちょいエロコメディ！！
結構ギリギリのラインの描写に衝撃です。
当時、店頭書店員だったぶちおはヤンマガ担当だったので、こちらの作品ももりもり積んでいました。
今でも大好きな声優さんが購入してくれたのですが、内心ドキドキが止まらずｗ
作品の内容を知っているだけに、
ドカ置きしたのも自分なのに、
憧れの人が購入していくとなると、なんとも言えない複雑な気持ちになりました。
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『夫のちんぽが入らない』
各メディアやＳＮＳで大反響を呼んだ衝撃の私小説『夫のちんぽが入らない』こだま先生の原作を、ゴトウ先生がコミカライズ化！
なんとも表しがたい内面を表現するのが、とんでもなく上手です。
まとめ
『フォビア』
恐怖症は、いつでも、誰にでも、発症します。
怖がらないようにしても、こびりつく恐怖心。
克服しようと思っても、どうにも抜けてくれない猜疑心。
常にフォビアとともに。
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