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ぶちおの本棚

『人間じゃない 〈完全版〉』こわいテイストなのに、なぜかほっこりしちゃうくらいに綾辻作品が好き。

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ぶちおです。

今回は『人間じゃない 〈完全版〉』をご紹介しようと思います。
綾辻先生の短中編が収録されております。
これはもう、綾辻ワールドを補完するためにも必読ですぞ!と勢い込んでおきながら、気付くと文庫になっていました。
こんなんでは邪道と呼ばれても仕方ない…

全編を通してホラー、ミステリ要素があるのに、ちょっと微笑ましく感じてしまいました。

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こんな人にオススメ

☆綾辻ファン
☆綾辻作品は出版社をまたいで楽しんでいる
☆現実なのか、空想なのかの狭間をふわふわしたい
☆怪奇なものに目がない

書籍概要

◆作品名  人間じゃない 〈完全版〉
◆著者   綾辻行人
◆出版社  講談社

「あの家のこの部屋は……密室、だったんです」
持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘〈星月荘〉。
訪れた四人の若者を襲った凄まじい殺人事件の真相は?

表題作「人間じゃない――B〇四号室の患者――」ほか、
『人形館の殺人』の後日譚「赤いマント」、
『どんどん橋、落ちた』の番外編「洗礼」など、
自作とさまざまにリンクする五編に加えて、
『7人の名探偵』の「仮題・ぬえの密室」を完全収録。

Amazon『人間じゃない 〈完全版〉』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『人間じゃない 〈完全版〉』
本格ミステリの虜となって数十年…
気付けば綾辻作品をたくさん読んできました。
館シリーズはもちろん、ホラーグロテイストが強めな作品も読みました。
もう講談社文庫のあ行から離れないという時期もありましたとも。

本作は、過去の刊行作品未収録のおはなしがメインで収録されています。
文庫化になる際に、『7人の名探偵』で収録されていた「仮題・ぬえの密室」が追加掲載されています。
勝手に自分の中での綾辻先生の歴史を振り返れるような作品でした。
各話の冒頭、先生によるちょこっと解説が載っているのですが、
あの頃に書かれていたんだ~。あ、あの話のサイドストーリー的な作品なんだ~。と、ふむふむしながら楽しむことができます。むしろこれだけでごはん3杯いける。

『十角館』から30年以上、とか聞くとびびります。
結構古い作品もあるので、時代を感じたりもしますがなんのその。ノスタルジーも好物です。
「赤いマント」は、なんとも言えない懐かしいあの頃の怪談をベースにしています。
今は都市伝説、と呼ばれるジャンルですね。
赤マント、赤いちゃんちゃんこ、口裂け女などなど、当時の怪談はこちらに質問投げかけスタイルが多いですね。

「赤いマントと青いマントどっちがいい?」
「赤いちゃんちゃんこ着せましょうか?」
「わたし、綺麗?」
今なら不審者案件でダッシュで逃げます。
当時のほっこり世相ゆえの怪談ですが、向こうから質問してきておいて回答を間違えるとやられるというのは解せません。
もちろん作中では幽霊やお化けの仕業でしたエンドではなく、怪奇にしっかりと答えが提示されますのでご安心ください。

「蒼白い女」はとんでもなくさくっと読める短編です。
もしかしたら、あの人死んでない?と思うくらいに顔色が悪い人を見掛けたら。
どうしますか?何か行動おこしますか?
目に見えている人が全員生きているとは限らない、のかもしれない。

一番ほっこりしたのは最後に収録されている「仮題・ぬえの密室」です。
フィクション、なはずなのに本当にあったかのように感じられるリアル感!
名だたる作家陣がその名前のまま登場します。
みんなで集まって、こんな風にわいわいきゃっきゃしているのだと思うとてえてえです。
綾辻先生のXの投稿見てても、なんの違和感もないという。

登場する先生達の作品は何冊か読んだことがあるぶちお。
小説だけでなく、ゲームであったり漫画原作にも触れたことがあります。
やはりこう小説のタイプというか傾向というか、惹かれる匂いがあるんですw

色々な味を楽しめるクッキー缶のような一冊。ぜひ!

こんな作品もおすすめ

『人間じゃない 〈完全版〉』を読んで、作中に登場したモチーフから選書してみました。
どの話からこの作品たちを連想したのかは、あまり明かさない方向にて。

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最終話として収録されていた「仮題・ぬえの密室」でいじられていましたw
刊行当時はまだ出ていませんでしたが、2023年9月ついに発売!
なんたって百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編です。
生まれた子どもが高校生、ファンはもうたまらんでしょう。
年月を子どもの成長で例え始めたら、いい年という証拠です。ぶちおも老い…

好きなシリーズは、何年でも待てるものです。

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先にもふれた赤マントをはじめ、懐かしさの香る学校の怪談を知りたいならこちらの作品です。
人体模型とか、モナリザとか、小学校にあるものは何故か気味悪く感じてしまうものです。
平成ベースなので、令和との違いを見つけるのも楽しみ方の一つです。
何かあったらぬ~べ~に助けてもらいましょう。

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幽霊だぞ!っていう自己主張は意外と大事です。
幽霊らしい幽霊。
怨霊らしい怨霊といえば、日本代表は貞子でしょうか。

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『レザーフェイス‐悪魔のいけにえ(吹替版)』
ホラー好きには有名な話ですが、「13日の金曜日」のジェイソンの武器はチェーンソーじゃないんです。
ナタとか大きいナイフなんだそう。
チェーンソーを使うのは、「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスなのです!
かくいうぶちおも、両方の映画をしっかり見たことはなく、ゲームとかの情報頼みです。
意外なところに思い込みってあると感じました。

まとめ

『人間じゃない 〈完全版〉』
未収録の作品がみっちりと。
あのキャラクターも登場します。
そうそう、この名前でこんな感じの子だったのよ!と昔ながらのファンはほっこりするでしょう。

もちろん、謎解き要素もあります。
騙されないぞと思っていても、騙されちゃうというお決まりの展開を全身で堪能しましょう。
本作だけでも楽しめますが、やっぱりリンクする作品を読了後の方が面白度はUPするかと!

館シリーズの10作目も、待っております!

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