ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!
今回は『予言の島』をご紹介しようと思います。
最近角川ホラー文庫をまとめ買いしまして、着々と読んでいます。
本作は『ぼぎわんが、来る』の作者、澤村伊智先生の作品です。
ホラーでもあり、ミステリでもある。とかくラストは怖すぎます。
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こんな人にオススメ
☆どんでん返されたい
☆予言による連続不審死が気になる
☆胸アツ要素も欲しい
☆推理と恐怖を楽しみたい
書籍概要
◆作品名 予言の島
◆著者 澤村伊智
◆出版社 KADOKAWA
瀬戸内海の霧久井島は、かつて一世を風靡した霊能者・宇津木幽子が最後の予言を残した場所。
Amazon『予言の島』作品内容より
二十年後《霊魂六つが冥府へ堕つる》という――。
天宮淳は、幼馴染たちと興味本位で島を訪れるが、旅館は「ヒキタの怨霊が下りてくる」という意味不明な理由でキャンセルされていた。
そして翌朝、滞在客の一人が遺体で見つかる。しかしこれは、悲劇の序章に過ぎなかった……。
すべての謎が解けた時、あなたは必ず絶叫する。
再読率100%の傑作ホラーミステリ!
ぶちおの読書感想文
『予言の島』
いや、何度でも言いましょうぞ。
久しぶりにラスト、こわかった~
ある程度の恐怖耐性はありますが、仕掛けにビビリました。
いや、毎度の言い訳ですが、読んでいて多少の違和感はあったんですよw
なんかそわそわすると言いますか、ちょっと引っかかると言いますか。
ただ、これが違和感だ!と気づけないところが名探偵になれない所以です。
推理力がある人であれば、しっかりと謎を解けると思います。
我こそは!という方は名探偵目線で挑みましょう。
20年前の予言の通りに惨劇が起こる。かもしれない。
主人公の天宮淳は、幼なじみとプチ旅行に出かけます。
何も売りがないような孤島ですがリフレッシュにはちょうどいい、島の宿をとり船で向かいます。
しかし当日になって宿から一方的にキャンセルを告げられます。
運良く、別の宿をみつけて拠点にするのですが、集まっている宿泊客は少し不思議なメンバー揃い。
宿のオーナーは東京から土俗信仰に興味があって少し訳あり、
今は亡き霊能者、宇津木幽子を信奉する派手な女性、
とにかくトロくて、ダッシュがダッシュじゃない元看護師、
いい年なのに親離れ、子離れ出来ていない母と息子。
雨に降り込められた晩、海に浮かぶ1人の遺体が…
そして予言をなぞるように、次々と不審な死が!
予言という非科学的なものに立ち向かうのか、それとも犯人を見つけ出すのか。
ギリギリまで判断がつきません。
誰かが予言を悪用して事件をおこしているのだとしたらその動機は?
人智の及ばない予言というものが発動して事件が起こっているのか。だとしたら予言を止める術はあるのか?
島民はほとんどが老人、主人公たちのような島外の人間にはなかなか協力してくれません。
こういう島の老人たちは、小説の中だと超こわいか超意地悪ですよね。
助けを求めても、問いかけをしても、まともに向き合ってくれません。
島には昔から【ヒキタの怨霊】がいる、という話も…
流刑地だったこの島に流されてきた罪人が、原因不明の病に苦しみ、島民を呪いながら死んでいった…
まさに古い孤島にあるヨダレものの逸話です。
作中では現実にあるお菓子の名前がそのまま登場するのですが、その字面だけで懐かしさとお口の中に唾液が製造されました。
パインアメ、買おうと思って買いには行かないけど、あったら食べちゃいますよね~
美容院で出してもらった時に感動しました。
そして民話系といいますか、土着信仰系でお馴染みの作品や作家さんの名前も出てきます。
どんな話か、どんな作者さんか、すべて分かるアナタはぶちおの仲間ですw
結果、こういう物語やミステリ、ホラーの設定が好きなんだよな~と思いました。
世俗の文明が行き届いていない孤島、
意味が分からない風習、
排他的で内向的な島民、
設けられた禁足地、
そして、残されている惨劇を想起させる恐ろしい予言。
ピンと来たら、読むしかないです。
こんな作品もおすすめ
『予言の島』を読んで、やはり怪しい島やら予言やらの作品を選書してみました。
過去にも孤島ってやばいよね~と思って、選書等していますが何度でも推したいのがヤバイ島です。そして理解しがたい因習です。
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『彼岸島』
やばい島の代表格です。
時がとまったようなレトロな雰囲気の中、はぁはぁしている島民たち。
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『獄門島』
作中にもちょこちょこ出てきます。
孤島、予言の通りに殺人事件が起きる…
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『厭魅の如き憑くもの』
民族系のはなしをベースにしたホラーミステリといえば!
ぶちおも刀城言耶シリーズ追いかけています。
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『THE 予言〜2023年以降の全てが明らかに』
都市伝説は今でも語り継がれています。
陰謀論とか、やっぱり気になっちゃう人も多いのでは?
まとめ
『予言の島』
何度も予言を見直して、これ以上の惨劇が起こらないように~と願いつつ読了しました。
予言を必死に食い止めようとするところは、アツかったです。
そうよ、わかっていて黙って事件が起きるのを許しちゃいかんのよ!
物語の後半、段々と真相がわかっていくところでは、
《そんな哀しい結末はいやだ~》と思うも、いい意味で衝撃的に裏切られます。
哀しさもありますが、希望もあります!
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