ぶちおです。
今回は『元彼の遺言状』をご紹介しようと思います。
第19回『このミステリーがすごい! 』大賞 大賞受賞作。
普通のリーガルものかと思っていたら、まさかの殺人も起きるし反社も出てくるし。
何より、元彼は何を思ってこんな内容の遺言を残したかが最大の謎。
これはただの遺産相続ではない!
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こんな人にオススメ
☆気の強い主人公が好き
☆お金至上主義だっていい
☆謎すぎる遺言状の真実を知りたい
☆相続とか会社法を転がしたい
書籍概要
◆作品名
◆著者
◆出版社 宝島社
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。ところが、件の遺書が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され……。
ぶちおの読書感想文
『元彼の遺言状』
主人公の剣持麗子が、なかなかエッジの効いた弁護士さんでw
冒頭からプロポーズのダメ出しを延々と。
彼氏はもちろん、周囲の人も聞いているだけで縮こまってしまうようなナイフのような言葉たち。
麗子の言いたいことはわかる、自分の価値を正しくおいているのかもしれない。
でも、人情ってものがないのかい?!と言いたくなるw
年収とかは人の価値の一部ではあるけれど、そんなコテンパンにプロポーズをけなすこともないじゃろう。
彼氏に同情しちゃう。
麗子がしごでき弁護士なのも納得。
頑張ったらその分ボーナスがもらえると思って働いていた麗子は、ボーナスの額面を聞いて激怒。
その勢いで事務所を辞めると言って出ていってしまう。
これも強烈。
内心こういうことをやりたいと思っている人はいるけれど、実行は出来ないでしょう。
でもそれを素でやれちゃうのが麗子。
暇が出来てしまった麗子は、元彼の死とともに元彼が残した遺言を知ることになります。
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
どうやら元彼はインフルエンザで亡くなったらしい。その前にはうつ病にもなっていた。
死因としては病死のはずだけれど、こんな遺言を残すということは殺されるかもしれないと思っていたということか…。
そしてこの遺言の通り、元彼を殺した犯人は莫大な財産を手に入れられる。
麗子の依頼人は、自分がインフルをうつしたから犯人認定されるのではないか。
代理人として犯人認定をもらってくれないか、と。
麗子は代理人のため、あれこれと理論武装をして臨むのですが…
ワンチャン大金がもらえるかもしれない、と思ったら手を伸ばしてしまう…のか。
麗子の依頼人も相当な肝っ玉ですが。
ぶちおがしていた行政書士の勉強でも、相続習いましたから。
そもそも遺産を手に入れるために殺人なんてしたら相続の権利を失います。
全財産を渡す、といっても一部の財産は遺留分として遺族にいく。
おぉ~テキストにあったな~とほくほくしました。
こんなところであの勉強が顔を出すとは。
それに元彼は大会社の御曹司ポジションでもありました。
遺産の中には株もあります。
ここでも行政書士のテキストにあった会社法がちらり。
株をどれだけもつかで会社内の発言力が変わるとかやったな~
法の通りに、法をうまく使って、いかにして依頼人の利益にすることができるか。
麗子がしごできというのは間違いない。
このまま麗子の理論で論破していくかと思ったら、まさかの殺人事件。
麗子の目の前で、死人が出てしまいます。
これはただの相続の問題ではない!
こうなってくると元彼がを殺したという犯人も本当にいるのではないか。
誰が。
どうやって。
そして麗子の人間性にも変化が。
お金命!ではあるけれど、みんながいうお金より大事なものとは何か。
冒頭のエピソードだけだと麗子がとんでもなくキツイ女性に見えちゃうのですが、段々と麗子の性質みたいなものがわかると見え方が変わってきます。
言い方とかキツイことに変わりはないですが、拝金主義というわけではない。
口に出さないだけで、可愛いところもたくさんある。
なんだかんだで麗子のことが好きになりましたw
ちなみにドラマ化された時のキャストを見ると、犯人が誰かピンと来ちゃいます。
覗くのであれば読了後の方がよきかと!
遺言状は無事に執行されるのか。
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