ぶちおの本棚

『紅招館が血に染まるとき』この世界では起きないはずの連続殺人。主人公はVR廃人間近!

ぶちおです。

今回は『紅招館が血に染まるとき The last six days』をご紹介しようと思います。
事件が起きるのはVRの世界。
非暴力の世界のはずなのに、なぜか連続して事件が起こってしまう。
VRとリアルを繋げることでわかる真実。

青春スパイスも、実は多めです。

紅招館が血に染まるとき The last six days (双葉文庫)

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こんな人にオススメ

☆現実世界から逃避したいと思う時がある
☆食べることすらめんどいと感じる時がある
☆特殊状況の連続殺人に興味あり
☆青春味も欲しい

書籍概要

◆作品名 紅招館が血に染まるとき The last six days
◆著者  岡崎琢磨
◆出版社 双葉社

蝶の翅が生えた人型アバターが生息するVR空間〈バタフライワールド〉、通称BW。BWでは非暴力が徹底され、アバター同士が傷つけ合うことは不可能だ。現実生活の辛さからBWに住み続けたいと願うアキは、ログアウトしない者たちが暮らすという〈紅招館〉に、相棒のマヒトと共に向かう。アキとマヒトは、館に宿泊させてもらえることになるが、翌朝、住人の一人がナイフの刺さった死体となって発見される。さらに第二の事件が……。非暴力が絶対のルールの世界で起きる不可解な謎に、重厚なロジックで挑む傑作本格ミステリ!

ぶちおの読書感想文

『紅招館が血に染まるとき The last six days』
主人公・アキはVR空間〈バタフライワールド〉にのめり込み中。
学生時代のいじめがきっかけで引きこもり、VRの世界に没頭しています。
寝る、食べる、トイレの時間以外はバタフライワールドで遊ぶ。
現実で過ごす時間は一秒もなくてもいいと思っていて、ずーーーーーっとVRの世界の住人でいたいと思っています。

VR空間は運営が管理しているので、問題のあるプレーヤーはBANされるから平和が保たれている。
アバターは見た目も声も好きなように変えられるから、コンプレックスを忘れられる。

そしてバタフライワールドの僻地にある〈紅招館〉。
そこには一切ログアウトをせず、活動を続ける特殊な人達が住んでいます。
アキも紅招館の人のように、ログアウトしないまま楽しみたい。
住人の秘密を知ろうと〈紅招館〉に赴いたのですが、突如起こったサイバー攻撃の影響でアキは区画から出られなくなってしまいます。
さらにアキと相棒のマヒトは、〈紅招館〉で連続殺人に遭遇する!

VR世界なので、プレーヤーが操作するアバターが死ぬということはない。
非暴力なので、そもそも他のプレーヤーを攻撃したり出来ないはず。
それなのに、死体が出てしまうという齟齬。
特殊世界をベースにしつつ、どうしたらこんな事件が起きるのか。
可能性をあれこれと検討している光景は、プログラムの会議みたいw
あれをやるとこっちにバグが、そうしたい場合はこっちの工数をあれが何で、みたいな。

色々な検討をしつつ、やっぱりプレーヤーが殺されたのだとしたら殺人犯もこの世界の中にいる。
隔離された土地、怪しげな住人達がいる館、不可能犯罪。
ミステリ好きが心躍る要素も多め。

リアルでは引きこもりのアキも、VRでは活発。
疑いを晴らすために、事件を検証する姿は名探偵そのもの!
実は学生時代はお勉強が出来たアキなので、事件の考察だって出来ちゃう。

被害者の側に置かれていた血文字のメモ。
密室状況で、衆人環視の中起きた転落死と。

そしてリアルの世界でもアキの周囲は慌ただしくなります。
VRとリアル、両方で起きている事件をアキはどう解決するのか。

答えは最初から目の前にあった?!
関係ないように思えたVRとリアルの事件が繋がっていた?!
館の住人も怪しすぎるし、どんどん何かが起こるし、アキが過ごした最後の6日間はあっという間。

ログアウトをしない住人達の謎は、ちょっと想像すればわかります。
住人の秘密がわかってからこそ、館が存在する意味もわかってくる。
この住人達のようになりたいというアキの願いがどんな結末になるのか。

不可思議状況での殺人事件に夢中になっていましたが、アキがVR廃人寸前の状況から今後どう生きていくのか。
現在の技術では完全にVRの住人になることは出来ない。
だからいつかはリアルを見つめないといけない。
現実逃避するにも、期限がある。
アキを心配する家族、家族の心配をはねつけるアキ。
お互いしんどいなぁ~

そしてラストは、ちょっと胸アツでした。
泣けちゃう。
ちょっとした掛け違いで、こんなことになっちゃうんよね。

VRの中で謎解きも、恋愛も。

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