ぶちおです。
今回は『大蛇に嫁いだ娘』をご紹介します。
そのものズバリのタイトルは、読者に伝わりやすくて助かります。
山の主、500年は生きているといわれる大蛇さまの元に供物として捧げられたミヨ。
人ならざるものと、人とが心を通わしていけるのか…
ミヨは大蛇さまの嫁なので、【する】というワードが時折出てきます。
何をするのか？！気になります。
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こんな人にオススメ
☆異形との恋愛ものが好き
☆蛇が好き
☆主人公を応援したい
☆山の主に嫁ぎたい
書籍概要
◆作品名 大蛇に嫁いだ娘
◆著者 フシアシクモ
◆出版社 KADOKAWA
「傷モノの娘だ。ちょうどよい」そう言われ、
Amazon『大蛇に嫁いだ娘』作品内容より
山の主である大蛇のもとに供物として嫁いだ少女ミヨ。
喰われるのではないかと怯えるミヨだったが、
大蛇は夫婦になれたことを喜んでいる様子。
しかし、大蛇の愛情表現は人間のそれとは大きく異なり――
異種族ゆえのすれ違いを耽美な筆致で描く、ピュアな異類婚姻譚。
ぶちおの読書感想文
『大蛇に嫁いだ娘』
普通の女の子が、人間以外にとつぎーのする話はたくさんあります。
今回はまさかの蛇！
大きい蛇！！！
主人公のミヨは右の額に大きな傷があります。
詳しくはまだ描かれていませんが、村でも浮いた存在だったようです。
祖父もなくなり、孤独だったミヨは村の総意により、山の主である大蛇の嫁になることに。
(母と弟がいるらしいのですが、詳細はこちらも不明です)
ミヨは帰る場所もないし、腹をくくって大蛇が祀られている場所へ。
そこには人間の体の何倍もした蛇が、優しく出迎えてくれます。
人を簡単に丸呑み出来そうな体格の大蛇ですが、とにかく優しいです。
が、蛇と人間はあまりに違うので、ミヨのストレスはどんどんたまりますｗ
変温動物だから、寒いのNG。
ミヨは薪を用意して、絶やさずくべますが火加減にも注文が出ます。
食事は獣を丸呑み。
ミヨが罠を仕掛けて穫った狐などを、蛇らしくごりごり食べます。
寝ていても、目があいている。
蛇にはまぶたが無いので、目を開いたまま寝ます。
どうでしょう、蛇であれば気にならない習性や特性だと思います。
が、自分の夫だと思うと、ぞっとしませんかｗ
ぶちおのいとこは、目が大きくて寝ていてもうっすら目が開いている人でした。
分かっていても、やっぱり見る度に驚いたものですｗ
追い打ちをかけるように、頼れる人は誰もいない山中での自給自足生活です。
寒く厳しい冬、自然が鞭打ちます。
ミヨは心がくじけそうになりながらも、たくましく生きていきます。
そして【する】時も覚悟しなければいけません。
1巻のラストは衝撃です。
早く2巻が読みたい！
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まとめ
『大蛇に嫁いだ娘』
人間と蛇、どこからどう見ても違う種族。
通じ合うことなんて、ある訳がない。
でも、村から半分追い出されたような娘に、一番優しくしてくれたのはこの大蛇。
自分とは違うバケモノ、こわい、と思っていたのに、
気付いたら大蛇がいないと寂しさを感じている。
感情の前に、種族の違いなんて関係ないんやぁぁ！！
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