ぶちおです。
今回は『監禁依存症』をご紹介しようと思います。
依存症シリーズ。そうそう、胃にくるような怒りや悲しみがまた。
悪人に自分の罪の重さを理解させるには、どうするのが効果的か。
毎日武装が必要な彼女は、遂にあの人の手をとってしまうのか…
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こんな人にオススメ
☆依存症シリーズを愛読している
☆法で裁けない悪を何とかしたい
☆理不尽な事件に歯がゆい思いをしたことがある
☆罪と罰はイコールであるべきだと思う
書籍概要
◆作品名 監禁依存症
◆著者 櫛木理宇
◆出版社 幻冬舎
性犯罪者たちの弁護をし、度々示談を成立させてきた悪名高き弁護士の小諸成太郎。ある日、彼の九歳のひとり息子が誘拐される。だが、小諸は海外出張中。警察は過去に彼が担当し、不起訴処分となった事件の被害者家族を訪ねるが……。この誘拐は怨恨か、それとも身代金目的か――。ラスト一行まで気が抜けない、二転三転の恐怖の長編ミステリー。
ぶちおの読書感想文
『監禁依存症』
過去シリーズの登場キャラは健在。
そしてまた新たな事件が起きることで、今後の選択に大きな影響が。
性犯罪者、多すぎないですか。
元々いたんだろうけど、暴かれて逮捕される件数が増えたのかな。
自分の立場を利用したり、勝手な欲望から犯罪に走る輩が多いと。
ニュースサイトには毎日のように性犯罪の記事が出ていますが、中には小さい子どもが被害者とか。
いや年齢問わずですが、被害者になるのは弱者ばかり。
加害者って、被害者をちゃんと見定めてるでしょう。
そこがまた腹立ちポイント。
そんな現代ともリンクする本作。
性加害者を助けまくる悪徳弁護士、小諸成太郎。
権力者の依頼で、どんなに凶悪な加害者も守ります。
弁護士だから依頼人を守るのは当然ですが、小諸は被害者側に接触してとんでもない論法で示談に持ち込もうとします。
被害者にも落ち度があった。
加害者は被害者から誘われたと言っている。
もし裁判になった時、被害の状況を克明に話すことになるがそれでも構わないのか。
セカンドレイプの可能性も示して、被害者側の心を折りにくるんです。
そんなことになるくらいなら、訴えを取り下げたほうがいいんじゃないかと思わせる。
クソ弁護士じゃよ!
裁判で被害者の遮蔽措置がとられていたとしても、興味本位な視線に晒されていることは感じるし。
それまでの生活も壊れてしまう上に、さらなる負荷がかけられるなんて。
さらに傷つくくらいなら、ここで示談にした方が賢いですよと。
本当ならちゃんと罰して欲しいけど、罰するための過程が被害者にはとんでもない負担。
それを見越して小諸はにまにましている弁護士です。
加害者は罰せられず野に放たれ、また同じような犯行を繰り返しては小諸が弁護をする。
最悪の加害サイクルが回っています。
このサイクルを止めてくれるのは誰か。
小諸も被害者になれば、少しは被害者の心情をわかるのではないか。
小諸の息子が誘拐されます。
可愛らしい少年が何者かにさらわれた。
警察は小諸の仕事ぶりを考慮すると、小諸への復讐が動機だと見立てて捜査をしていくのですが…
一向に身代金の具体的な引き渡しの要求がない。
小諸の家族たちの挙動もどこかおかしい。
誘拐犯の目的は、金銭以外のところにあるのか…
作中に登場する自分なりの武装をする女性達。
髪やネイルを派手にして、女性らしい要素を感じさせない服をチョイスして。
そうすることで、被害者にならないように予防をする。
これは女性なら共感度高めでしょうか。
犯罪者は大人しそうな人を狙うから。
派手髪よりは黒髪、パンツスタイルよりはスカート。
被害に遭わないためには、自分の好みを曲げることもある。
なんで犯罪者のために格好の幅を狭められないとあかんねん!!!
おかしいじゃろ!!
悪いのは加害者、被害者に難癖つけてくんな!
憤りに近い感情を抱えながら読みましたとも。
納得する復讐のやり方を教えてくれる人がいたとしたら。
その人に教えを乞うのは罪ではない、のかな。
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