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『人間の顔は食べづらい』グロ描写に、倫理度外視の法律に。ゲテモノミステリ-と言ってもいいじゃろか

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ぶちおです。

今回は『人間の顔は食べづらい』をおすすめします。
とんでもない衝撃作でした。
タイトル通り、人間を食べる社会での殺人事件。

予想以上にグロい、暴力描写等はありますが、こんな設定だからこそ生まれたミステリーは凄かったです!

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こんな人にオススメ

☆小説と現実の区別はつく
☆グロ、暴力、カニバリズム描写に耐性がある
☆刺激的なミステリーを探している
☆どんでん返されない自信がある

書籍概要

◆作品名  人間の顔は食べづらい
◆著者   白井 智之
◆出版社  KADOKAWA

「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きて――。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!? 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化!
文庫特別書き下ろし掌編に加え、道尾秀介の解説も収録。

Amazon『人間の顔は食べづらい』作品内容より

『人間の顔は食べづらい』 ぶちおの読書感想文

『人間の顔は食べづらい』
このタイトルからもう、想像力MAX稼働です。
どういう意味で食べづらいのか、いや、そもそも食べるものじゃないだろう…
と言いながら、タイトルだけで惹かれて読みましたw

まずはこの小説の中では、とんでもないことが起こっています。
新型コロナの影響で、家畜が壊滅的な被害を受けました。
家畜の肉を通して、コロナに感染してしまうという恐ろしい状況に…

単行本は2017年に発行されいてます。
現実のコロナとは違いますが、予言のような状況ですね。
新型コロナによって、世界が一変するというのは…

小説の話に戻ります。
コロナによって肉食をすることが難しくなった人類は、菜食主義に舵を切ります。
ただ栄養不足になり、健康を思うと菜食一遍がいいとも言えない状況です。

また家畜を育てていた人達は、職を失ってしまいました。
経済的にも、健康的にも、人類が大打撃を喰らいます。
そこである政治家がとんでもない法律を可決させます。

ヒトクローンを食用として培養し、人の肉を食べればいい!
栄養も取れるし、産業としても成立する。

とんでもない発想ですが、ここで振り落とされてはいけません。

政治家曰く、
ヒトクローンに人権はない、
特殊な技術を用いるのでクローン達は自分が食べられる為に存在していることに意義を唱えない、
自然界には当たり前に共食いは起こっているのに、人類だけが禁忌とする理由がない、
ヒトクローンを食べる人は自分の細胞からクローンを培養する、本人が望んで自分のクローンを食べるのなら問題ないではないか、
食べたくない人は食べる必要はない、
今こそ、考え方に変革をもたらす時だ!と。

とんでも理論ですが、牛や鳥、豚を一切食べられなくなった世界において、既存の技術を使って自分のクローンの肉を食べる。
自分の意思で。
作中では多数の支持により、この法案は可決されています。
反対は少数という…

ありえないことですが、この政治家の言うことも一理あるんではないかと錯覚するような力が文章にあります。

そして起きる殺人事件…
生首の送付…
クローン工場の襲撃…
隠れて育てたクローンによる謎解き…

とんでもない政策と、人肉食を受け入れた社会。
怖さと興味がないまぜになって、ぶちおは謎解きする間もなく読了していました。

いや、こういうミステリー作品は初やもしれません。
ホラーとも違う、メタとも違う…

こんな作品もおすすめ

『人間の顔は食べづらい』を読んで、ぶちおなりに選書してみました。

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グロい描写でミステリーといえば、毎度この作品が真っ先に浮かびます。
容赦ない殺人鬼の悪業三昧を堪能できると思います。

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『東京結合人間』
『人間の顔は食べづらい』の同著者作品です。
作者さん曰く、人間シリーズとのこと!ちょっと変わった人間をテーマにするのが得意分野なのでしょう。

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あれ、ここにいる村人たち、人食べてるんじゃない?という恐ろしい仮説のもと主人公が孤軍奮闘します。
やばい村でもめごとを起こしたらいけないんです…

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『SAW』
ぶちおの中のグロい映画といえば、こちらです。
シリーズ通して、なんでそんな恐ろしい罠思いつくかな!とある種の感嘆を覚えます。

まとめ

『人間の顔は食べづらい』
大事なことは、作中での社会情勢、状況を把握することです。
反対派の署名活動、政治家の引退、人肉工場の作業工程などなど…

私たちがいる世界とはまったく違う価値観なんだといういことを、想像力を全開にして読んでみてくださいませ!
ぶちおは作中の工場のネーミングセンスから、脱帽しました。

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