ぶちおです。
今回は『ｉｎｖｅｒｔ 城塚翡翠倒叙集』をご紹介したいと思います。
城塚翡翠シリーズの第2作目です。
前作でとんでもない驚きの展開を見せてくれました、
そして今回もまた、しっかりハメられました…
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こんな人にオススメ
☆どんでん返されたい
☆翡翠シリーズが好き
☆可愛さを自覚している名探偵にもゆる
☆複数の事件を堪能したい
書籍概要
◆作品名 ｉｎｖｅｒｔ 城塚翡翠倒叙集
◆著者 相沢沙呼
◆出版社 講談社
あまりの衝撃的結末に続編執筆不可能と言われた、５冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』待望の続編！
Amazon『ｉｎｖｅｒｔ 城塚翡翠倒叙集』作品内容より
すべてが、反転。
あなたは探偵の推理を推理することができますか？
綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。
ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか？
ミステリランキング五冠を獲得した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、待望の続編は犯人たちの視点で描かれる、傑作倒叙ミステリ中編集！
ぶちおの読書感想文
『ｉｎｖｅｒｔ 城塚翡翠倒叙集』
ドラマ放送にあたって、1作目から読破したくちです。
ドラマの1シリーズ目も衝撃でした。まさか最終回で、この2作目のドラマ化が報じられるとは！
これはドラマを見る前に、2作目も読まなくては！と思ったぶちおです。
読み終えて。
これ、どうやってドラマ化するんだろう…とｗ
1作目は連続殺人鬼の描写が少なかったので、どんでん返されっぷりでは小説の方が衝撃は感じました。
ただ原作通り、翡翠の怒濤の振り返り推理は圧巻！おもしろかった～ほくほく。
しかし、この2作目…
『十角館の殺人』なみに映像化不可能なのでは？？
そうです、またしてもぶちおはラストで全部反転させられました。
なんなら1作目で翡翠の持ち味は把握しているので、2作目で騙されるだなんて思ってもいなかったです！
いやぁ～どこから罠にはまっていたのだろうと、お恥ずかしい限り！
ちなみにですが、1作目『ｍｅｄｉｕｍ 霊媒探偵城塚翡翠』を飛ばしての読書はおすすめ出来ません。
翡翠がどういう人間なのか、これが分かってると楽しさが何倍も違います。
お嬢様で世間知らずのぽやぽや美人っぷりに拍車がかかっています。
翡翠と相対する人物の性別、年代によって、翡翠の印象もまただいぶ変わります。
相手が男性なら、翡翠のありえないくらいのドジっぷりにも目尻を下げます。
たとえ翡翠が自分の犯行を推理している探偵だとわかっても、
脈ありならイケるんじゃないかと思ってしまうほどです。
相手が女性なら、ありえないぶりっこモードに知らず知らず血圧があがります。
そして聞かれたくないことを、うっとうしい動作で聞いてくるからうっかり失言を誘われてしまう。
どちらにせよ、翡翠のキャラに冷静に対応できる人はいるのでしょうか。
幕間で描かれる、翡翠による人を苛つかせる講座は必見です。
この技を習得することが出来たら、きっと強くなれると思いますｗ
本作は3つの事件によって構成されています。
エンジニアが社長を殺害する『雲上の晴れ間』、
教師が脅迫者を殺害する『泡沫の審判』、
元刑事が部下を殺害する『信用ならない目撃者』の3つです。
今回は各作品の冒頭で犯人が提示されます。
そして翡翠から読者への挑戦状よろしく、どうやって翡翠が推理をしたのかを解いていくことになります。
犯人の視点を通して、じわじわと翡翠に真相を暴かれるドキドキがたまりません。
前作でも翡翠の理解者として登場した千和崎真の出番も増えております。
真の日頃の苦労がとても分かりますｗ
わがまま翡翠のパートナーとして、奮闘しております。
ぶちおのおすすめは、3つめの事件『信用ならない目撃者』です。
この事件では物証もなく、犯人を追い詰める要素が見つかりません。
唯一の頼みの綱は、犯行を目撃した人物なのですが、その証言はあやふやで心許ないです。
当時は飲酒していたし、夜の闇であまり視界もよくなく、
【なんとなく、犯行の瞬間を見たような気がする】という目撃者。
翡翠と犯人は、その目撃者の証言を確固たるものにするために、
あの手この手を打ち合います。
犯人からしたら、目撃した内容は記憶違いで、証拠になるものではないとしたい。
翡翠からしたら、目撃した内容は事実で、犯人の顔を思い出してもらい逮捕したい。
あらゆる方法で証言者がぶれっぶれになる中、犯人と翡翠はお互いのカードを切りながら戦います。
そしてクライマックス、すべては反転します。
今回もズバ抜けた推理力をもって、犯人をじりじりと真綿で首を絞める感じ、
事件を解決した瞬間のスカッとをぜひ！
こんな漫画もおすすめ
『ｉｎｖｅｒｔ 城塚翡翠倒叙集』を読んで、名探偵漫画を選書してみました。
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翡翠はコミカライズされております！
漫画でも翡翠の活躍をご堪能あれ。
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『十角館の殺人』
翡翠のコミカライズの作画担当の清原紘先生は、十角館もコミカライズ！
映像化不可能と言われた作品が、どう漫画で表現されているのか。
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ホームズは永遠の名探偵です。
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内田康夫先生が生んだ名探偵、浅見光彦のコミカライズです。
日本各地で、名探偵は事件に遭遇する運命です。
まとめ
『ｉｎｖｅｒｔ 城塚翡翠倒叙集』
毎度、名探偵を気取って読書するも華麗に騙される！
煽られれば煽られるほど、しっかりと騙されないように読んでいるはずなのに。
うわぁーーそういうことかよーーーー
とラストに絶叫するのは、もう快感といっていいでしょうｗ
あまり友達にはしたくないけど、これからも翡翠の謎解きにはついていきます！
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