『葬偽人』葬式で人の真価が問われる？！さぁ、自分の葬儀のお時間です！

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ぶちおです。

今回は『葬偽人』をご紹介しようと思います。
誰もが一度はふと考えたことがあるかもしれない…
自分が死んだら、みんなどう思ってくれるんだろう。
俯瞰で自分の葬式を見てみたい…

悩みを抱える人を救う、葬偽人たちの物語です。

葬偽人 1巻 (まんが王国コミックス)

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こんな人にオススメ

☆最近、ため息つきがち
☆人は変われると信じている
☆勧善懲悪が好き
☆ヒューマンドラマが三度の飯より好き

書籍概要

◆作品名　葬偽人
◆著者　　朝野いずみ/八橋舞雪
◆出版社　ビーグリー

「君には死んだ“フリ”をしてもらう。そうしたらボクらが奴らに“お仕置き”をしてあげるよ」すべての『計画』はこの言葉から始まった！　――今まさにビルの屋上から飛び降りようとしている田乃中雀（たのなかすずめ）は『自分が死んだら“彼女たち”は反省してくれるかな？』そんなことを考えて震えていた。入社して数カ月の会社で味わった陰湿で凄惨な“イジメ”。そのすべてを仕組んだのは親友と思っていた亜衣里（あいり）だった！　絶望の淵で死を選ぼうとする雀を救った“彼ら”は『偽のお葬式』で世のクズたちを裁く超ハイスペックなプロ集団！　華麗な“ダマし”の技の数々がモヤモヤを吹き飛ばす新感覚仕返しストーリー！
Amazon『葬偽人 1巻』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『葬偽人』
大昔、なにかで【お葬式で自分のためにどれだけの人が泣いてくれるかが人生の評価】みたいなことを聞いたことがあります。
小学校の頃かな～
人数は少なくても、泣いてくれる人がいるかどうか。惜しんでくれる人がいるかどうか。
ただ霊になって、自分の葬式を見ることが出来る保証はどこにもないですし、
生前葬ともまた違いますよね。
そんなifを見せてくれるのが本作です。

社内イジメに悩み、自殺を試みるも失敗。
そんな時に見つけたHPにあった連絡先に電話をすると…
主人公の田乃中雀の葬儀の準備が始まります。

雀は見た目は凡人レベルですが、就職をして仕事をこなす日々です。
派手ではないけれども、堅実に仕事が出来る子です。
そんな雀と仲良くしてくれたのは亜衣里。
雀とは正反対で、仕事というよりは女の武器でのし上がってきたタイプです。
ただそんな美人には裏があって…

雀に秘密を知られた亜衣里は、ある日から社内で雀をイジメ倒します。
持ち物をゴミ箱ダイブ、下剤を飲ませる、仕事の邪魔をするなどなど。
自身が使える人と使ってまでイジメ抜きます。

つらい日々が続き、尊厳を傷つけられた雀は自殺を決意します。
しかし何度も自殺に失敗して辿り着いたのはあるHP。
【楽しく死んでみたい人募集】

ふざけた文言と思いつつ、極限の精神状態だった雀は連絡をしてみます。
そして、葬偽人たちの元に向かうことに。
自分の偽の葬式をやるために！

このまま死んで何になる！
いじめた奴らは反省もせず、のうのうとこれから楽しく生きるかもしれない！
それなら死んでしまう前に、一泡も二泡もくらわせてやろうぜ！！

元葬儀屋、元マジシャン、元詐欺師ｗ
怪しげな出自の3人が、雀の葬儀を取り仕切ります。

雀の自殺を知っていながら黙認していた同僚たち、そして加害者たちはどう立ち回るのでしょう。
影ながら葬式を見守る雀の胸中は。

葬儀のあと、雀は自殺を考えることはやめ、葬偽人の仲間として働くことになります。
救われたからこそ、これからは困っている人を救っていこうと！

他にも
ストーカー被害にあっても、誰も何も対応してくれないと悩む女性、
家事育児と仕事の両立に疲弊し、旦那は何もしてくれない女性など、
わかるぞ！と共感できる悩みをもつ人達が登場します。

自分がいなくなったら、残された人はどうするんだろう。
偽の葬式をはいえ、人の本質を見抜く効果は絶大です。

死んでからは生き返れない。
それなら、生きているうちに死んだと仮定した世界を体感する方がいいですね。
騙すという点では心苦しいですが、お灸をすえたいやつにはこれくらいしないといかんぜよ！

新たな職業の可能性を、ぜひ。