ぶちおの本棚

『フェイク・マッスル』その筋肉、ナチュラルですか?たった一人潜入取材、いつも崖っぷち!!

ぶちおです。

今回は『フェイク・マッスル』をご紹介しようと思います。
任されたのは〝筋肉〟を巡る潜入取材。
彼の筋肉は、どう見ても怪しい。でも物証がない。
それならあの手この手で真相をいただくのみ!

筋肉に詳しい人ほど、真相を見破れることでしょう。

フェイク・マッスル (講談社文庫)

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こんな人にオススメ

☆筋肉にはうるさい方だ
☆週刊誌記事とか追っちゃう派
☆潜入取材に興味がある
☆犯人当てをしたい

書籍概要

◆作品名 フェイク・マッスル
◆著者  日野瑛太郎
◆出版社 講談社

たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。

フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。

ぶちおの読書感想文

『フェイク・マッスル』
主人公は週刊誌の新人記者。
元々は文芸を志望していたのに、配属されたのは週刊誌。
いわゆる配属ガチャではありますが、こういうことはままあることでしょう。
今はもうちょっと違うのかもですが。

ぶちおも出版社に出入りしていた頃、半年に一度はあちこちの人事異動を見てきましたから。
サラリーマンって大変だな~と。

コミックの営業にいた人が、FRIDAYに異動したり。
逆にFRIDAYにいた人が、コミックの営業にきたり。
辞令だから従うしかない、しばらくは我慢するしかないんですって言ってたなぁ~

他の部署もやってみて、意外と適正が目覚めることもありますし。
ただ、希望していないところに行かないといけないのはやっぱマイナスイメージから始まってましたから。
結局1年で元の部署に戻っていくという人も多かった。

と、当時のことが重なった主人公・松村健太郎の境遇。
週刊誌の仕事になかなか馴染めない。
そんな中、特命が与えられます。

人気アイドル大峰颯太が運営するスポーツジムへの潜入。
大峰にはドーピングによる筋肉もりもり疑惑が出ています。
ほっそい体が、たったの三ヶ月で大会に入賞するくらいのムキムキに。
人体としてこんなことはありえない。絶対にドーピングをしているはずだ!

しかし大峰はドーピングを全否定。
自分はナチュラルだと。
ただ薬物検査を拒否したりするので、疑惑は一向に晴れないまま。

記者としての松村の仕事は、大峰ドーピング疑惑に白黒つけること!

この仕事が失敗したら、いよいよ自分の存在意義が編集部に無くなってしまう…
ギリギリの状態の松村が、どうスクープを手にするのか!?

松村の成長譚でもありました。
仕事にいまいち向き合えない、だから失敗も多い。
迷惑をかけたいつもりではないけど、どうしたらいいのか分からない。
自分の立場を確立できない若手の気持ち、わかります。

クサクサしたい訳ではない、自分なりに頑張っているんだけど成果が出ない。
無理に近いこの潜入取材は、何としてでも成功させたい!

松村はひとまずジムに潜入して、怪しまれないようにしっかり筋トレもしていきます。
そして自分の体の出来方と比較して、やっぱり大峰の体の出来方はおかしい。
自分の体験すら取材の糧に、松村は色々なアプローチで大峰のマッスルの秘密に近づいて…

筋トレとかして、マッスルに愛ある人なら、この大峰のドーピング疑惑についての答えもパッと出そうw
ぶちおはまったく門外漢なので、答えを言われてそういうもんなんだ~とはじめて知りましたもの。

取材のための筋トレが段々松村のルーチンになり、筋肉がつくことで松村の精神も変わっていく。
どこから暴くか。
どこまで暴くか。

マッスルの謎についてはまったく驚かされたぶちおですが、あっちの方の謎は早々にピンときました。
そう、大峰のドーピング疑惑を追ううちに、怪しい面々が続々と現われます。
筋肉自慢の中にヒントがある。
履歴書にノリで書いた特技に苦しめられることもある。

あの筋肉も怪しい、この筋肉も怪しい?
とにもかくにも、
松村の潜入は中途半端で投げ出せない!!

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