ぶちおの本棚

『死に髪の棲む家』選ばれてしまったら終わり…。妄執から起こる連続殺人。

ぶちおです。

今回は『死に髪の棲む家 出雲秋泰シリーズ』をご紹介しようと思います。
地方の自然の中にある昔ながらのお屋敷。
有名な偏屈じいさんの住まいとなると、事件が起こる準備が整っていると言えます。
仕事とはいえ、そんな場所に赴いた出雲はやっぱり事件に巻き込まれる。

風習なので、理由は聞いても意味がない…

死に髪の棲む家 出雲秋泰シリーズ (角川ホラー文庫)

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こんな人にオススメ

☆日本の旧家と聞くと胸が騒ぐ
☆意味不明な因習が気になる
☆髪の毛をもぐもぐしたことがある
☆密室やアリバイ、推理要素も欲しい

書籍概要

◆作品名 死に髪の棲む家 出雲秋泰シリーズ
◆著者  織部 泰助
◆出版社 KADOKAWA

死体にはひと房の髪を噛ませよ。因習を創った奇妙な家を巡る怪奇探偵小説!

代筆の依頼を受け福岡の某村に向かった作家。そこには死人の口に髪の毛を詰めて弔う風習があった。幽霊の存在に怯える住民たち、さらに奇妙な死体が出て……? 第44回横溝賞<読者賞>受賞作!

ぶちおの読書感想文

『死に髪の棲む家 出雲秋泰シリーズ』
その家で死者を弔う時は、髪の毛を口に入れる…
タイトル通り、髪の毛にまつわる因習というか、決まり事というか。

子どもの頃、髪の毛を間違えて飲んだ時はもう大騒ぎだったな~
ちょっと長めの髪で、喉の途中で止まっていて。
鏡で確認しながら髪の毛をする~っと抜いた時のゾワゾワ感といったら!
たった1本でもとんでもない存在感!

子どもの頃はやたらと誤飲する時期があったな…
どんだけ不注意やねん。

想像するだけで、口に髪を入れるのは抵抗が強め。
でも、死者の口には髪をむいむい詰める。
この因習を作ったのが匳家の当主、匳金蔵。
そう、昔からあった因習ではなく、最近この匳金蔵が作ったんです。
どうしてこんな因習が必要なのか。
地方の名士が考えることはわからんぜ!

匳金蔵の独占取材のため、出雲秋泰は匳家に赴くのですが…
何かを企んでいるような金蔵を始め、腹に何かを抱えている匳ファミリー。
匳家の専属医の町医者も。
いやいや、メンバーからもう怪しい。
そこにまっさらな出雲が行ったら、餌にされるに決まっているでしょう。

ということで、厄介な儀式に巻き込まれる出雲。
仕事のためとはいえ、気の重い儀式にかり出されます。
それは、死者を背負って山に入り、決められた儀式をこなし、眠らずの番をすること。
嫌すぎる!
縁も所縁もない匳家の、謎の儀式を代行しないといけないとか。
ブラックすぎるでしょう。
でも断ることはできない、給料のためだから!!

予想通り、この儀式を行うことで事態は悪化していきます。
密室状態から消える死体。
山で後ろから追いかけてきた謎の存在。
絶対に何かを隠している匳家。

やられっぱなしではいられない。
出雲は検証、観察をして、匳家の秘密を暴くべく奮闘します。

いい人ほど、悪人の餌食にされる。
助けてあげるべき人ほど、死にいそいでしまう。
犯人の罠にかかってしまう…

探偵でも警察でもない出雲が、家人の信頼を得て自分の脳で推理していく。
気付けばもう警察よりも前に出て捜査してますから。
いい大人やで。
こんな怪しい家なんて出ていくのが最善なのに、そうはしない。
自分がダシに使われたなら、しっかりと犯人を引っ張りだそうとするガッツ。

金蔵が隠していたものを知ったら、またゾゾゾ。
やっぱり変なじいさんなんじゃよ。
自分で因習爆誕さえるのは伊達じゃない。

屋敷の見取り図と、家人が体験した不思議な出来事。
儀式で通る道のりの地図もあります。
ということは、犯人が使ったトリックのヒントにもなる。

髪の毛を保管しようと思ったら、どういう状態にするのがいいか…

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