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ぶちおの本棚

『余命3000文字』あってもいいのかな、こんな世界。悲喜こもごもな短編集。

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ぶちおです。

今回は『余命3000文字』をご紹介しようと思います。
『小説家になろう』発、年間純文学【文芸】ランキング・第1位獲得作品とあってので、ポチ。
なろう系をほぼ読まないので、ちょっと気になりました。
文芸というジャンルもあまりなじみがないので、これはいい機会!

あっという間に読んで、咀嚼咀嚼咀嚼!

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こんな人にオススメ

☆短編をさくっと楽しみたい
☆非日常ものが好き
☆喜怒哀楽すべてを感じたい
☆想像力を鍛えたい

書籍概要

◆作品名  余命3000文字
◆著者   村崎羯諦
◆出版社  小学館

5分で読めて、あっと驚き、わっと泣ける。

「大変申し上げにくいのですが、あなたの余命はあと3000文字きっかりです」ある日、医者から文字数で余命を宣告された男に待ち受ける数奇な運命とは――?(「余命3000文字」)。

「妊娠六年目にもなると色々と生活が大変でしょう」母のお腹の中で六年も引きこもり、ちっとも産まれてこようとしない胎児が選んだまさかの選択とは――?(「出産拒否」)。

他、「彼氏がサバ缶になった」「不倫と花火」など、書下ろしを含む全26編を収録。

摩訶不思議な世界で描かれる涙と笑い、そしてやってくる“どんでん返し”。著者渾身のデビュー作!

Amazon『余命3000文字』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『余命3000文字』
全編を通して、どことなくふわっとした不思議な雰囲気の作品です。
多分、ハッキリクッキリとした結末が書かれていないからかなと。
ぶちおの体感、4割くらいは読者側でこの後の展開を補完してみなさいと言われている感じに思いました。

ぶちおは明確な答えが必須なミステリものに馴染んでいるので、本作のような読書経験が斬新でした。
どういう顛末を想像するかは、読者次第だし、答えもないです。
若干放り出されるような感じもあるので、苦手と感じる方もいるかもしれません。
その為、ぶちおも慣れるまでは、短編が終わるごとにぽかんとしました。

ミステリでいう犯人断定とか、トリック暴露の部分がないので。
事件は起こりました、でも誰も謎は解きませんでした、完。
え、ここで終わり?ん??どうなった?と困惑w

しかし、これはミステリ脳となったぶちおの癖の影響もあるでしょう!
ほわんとした物語から想像力を巡らせて、楽しむにもオツです。
何編か読めばなじんで、ぐんぐん読み進めていきました。

未来の話だったり、不思議な設定も多いです。
かと思えば、普通の日常の中にある心情メインのおはなしもあったり。
まさに多種多様。
26編収録されている中から4編、ぶちおのお気に入りをあげていきます。

・世界がそれを望んでいる
自分が一週間後に自殺することを前提にして進む世界。
葬儀会社とか淡々と自分の葬儀の話をする訳です。
生前葬とか終活とかではなく、「一週間後、あなた自殺されるのでお申し込み通りのプランで進めます」と。
え、自殺したいって思ってないのに、自殺すること確定なん?
住んでいる部屋も事故物件としてもう不動産に並んでいたり。
死にたくないのに、死ぬ以外の選択肢が残されていないだと?!

・出産拒否
お母さんのお腹の中にもう6年もいる少年。
通常通りに生まれていたら5歳ですが、まだお母さんのお腹の中にいたいと。
例え話でお母さんのお腹の中戻りたいとかありますけども。
お腹の中にいる時点で自我をもち、この世に生まれることを拒否する。
しかしある少女との出会いによって、外の世界に興味がでた少年に起きてしまう変化。
外の世界がろくでもないと知っていたら、誰も生まれてきたいなんて思いません、かね。

・なんだかんだ銀座
読んでいて、あれ?このお話知ってるなと。
調べたらやはり、『世にも奇妙な物語』の原作になっていたおはなしでした。
くりぃむ有田さんが出ていたお話。
「お金持ち」がほぼカブトムシと同じような扱いでペットとして飼育されている世界です。
お金持ちなので、銀座のものしか受け付けない。ジムにも通わせないといけない。
飼育費用がめっちゃかかるのがユーモラスw

・顔に書いてある
表情に出やすい人に対して、顔に書いてあるぞって比喩として使います。
あんまりいい意味合いでは使わないかな。
ぶちおはわざとこれでもかというくらいに表情に出します。それもまたいいじゃないかと思うのですが、される側は嫌ですよね。
そして作中では、本当に顔にペンで自分の気持ちを書く女性が登場です。
彼氏はその文字を読んで、その通りに動いてくれるという関係。
意外にもストレスフリーな方法かも!と思っていたら…

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まとめ

『余命3000文字』
不思議な短編を楽しみたいな、あんまり説明くさくないほうがいいな、
主人公が不幸になっても、幸福になっても、どちらでもいいな、
きっとこういう結末が待っているんだろうな、とほわほわテイストで楽しめます。
ズバっとした結末も大事だけど、わたわたで包みまくられた結末も大事だったり。

なろうに掲載されているので、まずは1編だけでも、お試しあれ。
表題作はこちら

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