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ぶちおの本棚

『そして粛清の扉を』バタフライエフェクトを感じる時。必要なのは罪の自覚か。

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ぶちおです。

今回は『そして粛清の扉を』をご紹介しようと思います。
本当に全編たっぷりと粛清でした。
卒業式の前日、1人の教師が起こした立てこもりは壮絶な展開に。

死屍累々、圧倒的な絶望と諦めの境地へ。

そして粛清の扉を

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こんな人にオススメ

☆根っからの悪人は許せない
☆罰は等しく平等であるべきだ
☆驚かされたい
☆グロアクションも平気

書籍概要

◆作品名  そして粛清の扉を
◆著者   黒武洋
◆出版社  新潮社

荒れ果てた都内の某私立高校。卒業式の前日、あるクラスで女性教師が教室に立てこもり、次々と生徒を処刑しはじめた。サバイバルナイフで喉をかき切り、手馴れた手つきで拳銃を扱う彼女は教室を包囲していた警察に身代金を要求。金銭目的にしてはあまりに残虐すぎる犯行をいぶかる警察に対し、彼女はTV中継の中、用意された身代金で前代未聞のある「ゲーム」を宣言した。彼女の本当の目的は? 第1回ホラーサスペンス大賞を受賞した、戦慄の衝撃作。

Amazon『そして粛清の扉を』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『そして粛清の扉を』
バタフライエフェクトを、ぶちおはひしひしと感じます。
非常に小さな出来事、蝶のはばたきレベルの風でも
最終的に予想もしていなかったような大きな出来事、巨大な竜巻の発生にもつながることを意味します。
ゲームの選択肢にも似ています。
ここで人助けをしておくと、後から攻略に役立つイベントが起こるとか。
あの時右の道を選ぶと、キャラクターが死亡してしまうイベントが起こるとか。
常に、自分の行動によって何かが起きるということです。

ぶちおはゲーム好きなので、この時にこうしていたから道が拓けたといった展開が好きです。
常に選択肢を選んでいるんやで!そして予想外のところに繋がっているんやで!と思っています。
一種のポジティブシンキングです。
逆に、知らないうちに悪いことを引き起こす可能性もありえるのですが…

学級どころか、学校全体が崩壊しているような高校が舞台です。
やんちゃな学生大集合、ワルイ奴らはほとんど友達状態です。
学校にお金を払っていれば、まぁ大体のことは許されちゃう学校なので生徒の質もなかなかに悪いです。
卒業式の前日、3年D組には23名の生徒が全員揃っていました。
学級担任の近藤亜矢子は、いつもとは違った雰囲気で教壇に立ちます。

近藤先生はナイフを一閃、生徒を殺害。
そこから、恐怖の粛清タイムが始まります。

ぶちお、久しぶりにこんなに犠牲者が出る小説を読みました。
本当に容赦がない!
学生だからといって、優しくしてあげることはありません。

素行の悪い学生達は、恐喝やらクスリやら窃盗やら暴力やら、なんでもありの悪人といえます。
しかし少年少女ということで、大して罰せられない。
そもそも犯行が公になっていないことも多い。
近藤先生は、生徒達の罪を調べ上げて、翌日の卒業式までに何人が生き残れるのかと問いかけます。

未熟ゆえ、想像力が足りていない。
軽はずみな行動のせいで、他人の人生が大きく狂うこともある。
捕まった時には、「そんなつもりはなかった」「こんなことになると思っていなかった」と浅い言い訳をして、腹の中では笑っている。
こんなことが許されていいはずはない。

近藤先生は生徒を人質にとり、保護者たちに身代金の要求をします。
完璧に計画を遂行するために、あちこちにトラップも仕掛けるという徹底っぷりです。
近藤先生は普通の教師だったはず。
それがナイフや銃を使いこなし、体術でも生徒を圧倒します。

《逆らってもいい。だけど殺される覚悟をしなさい》
とんでもない先生なのですが、なぜか痺れるところがありました。
先生から生徒に向けての命の授業と言えなくもない。

警察は24時間以内に事件の解決をすべく奮闘しますが、近藤先生の機知でことごとくうまくいきません。
近藤先生を凶行に駆り立てるものは何か、
そして近藤先生は日本全国に向けて強烈なメッセージを発信します。

生徒もただただ死を待つわけではありません。
相手はたった1人、なんとか隙をついて反撃の機会を待ちます。
そのまま一方的な暴力を受け入れるなんて出来ませんからね。

読み進めていくと、あれ?急にこれってどうしてなったんだっけ。
ん?こんな事言ってたっけ?おやおや?と感じるポイントがあります。
そうです、真実解明へのトリックが潜んでおります。

あまりに狡猾な作戦だからこそ、惑わされずに真相を見抜きましょう!

こんな作品もおすすめ

『そして粛清の扉を』を読んで、学生のサバイブが描かれた漫画と、バタフライエフェクトを楽しむゲームを選定してみました。

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『悪の教典』
漆黒のスクール・サイコホラー。
サイコパスというワードがいっきに浸透した作品と思っています。

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『バトル・ロワイアル―執行者たち エンフォーサーズ―』
バトル・ロワイアル最新シリーズです。
やはり学校もので、生き残りをかけた作品といえばこちらでしょう。

『Until Dawn -惨劇の山荘-』
まさにバタフライエフェクトのフラグをたてていくゲームです。
レーティングありのゲームなので、プレイ動画をはっておきます。
あの時、この人がこうしておくと…を楽しめます。

かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄

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『かまいたちの夜』
このシリーズのゲームも、選択肢次第で大きく結末が変わっていきます。
どう進めていくのか、すべてはプレーヤーの腕にかかっています。

まとめ

『そして粛清の扉を』
あの時のこと、覚えていますか。
何気なく暮らしている中で、自分のちょっとした行動が別の人生に大きく関わっていたら。

若いから許されるのか。
親の教育が悪い、学校の管理が不十分、社会のせいか?はたまた法律の問題か。
いや、当人の責任じゃないのか。
他責思考している時点で、ろくな人間じゃなくないか。むむむ。

教師は何をもってこの計画を成功と願うのか。

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