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ぶちおの本棚

『ねじの回転』天使のような兄妹の世話をする家庭教師。館に現われる邪悪と戦うが…

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ぶちおです。

今回は『ねじの回転』をご紹介しようと思います。
たまには、海外文学を!と思い、電子セールで出会いゲットしました。
新潮社版の表紙、たまらない吸引力がありました。

表紙に描かれている兄妹、とにかく可愛いと使用人達にも愛されています。
2人の元に新しい家庭教師が着任するのですが、どうやら戦わなければいけない相手がいるようですよ。

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こんな人にオススメ

☆英国の風を感じたい
☆考察しがいのある作品がいい
☆脳みそをぐるぐる回転させたい
☆海外の文学に包まれたい

書籍概要

◆作品名  ねじの回転
◆著者   ヘンリー・ジェイムズ/小川高義 (翻訳)
◆出版社  新潮社

イギリス郊外に静かに佇む古い貴族屋敷に、両親と死別し身を寄せている眉目秀麗な兄と妹。物語の語り手である若い女「私」は二人の伯父に家庭教師として雇われた。私は兄妹を悪の世界に引きずりこもうとする幽霊を目撃するのだが、幽霊はほかの誰にも見られることがない。本当に幽霊は存在するのか? 私こそ幽霊なのではないのか? 精緻で耽美な謎が謎を呼ぶ、現代のホラー小説の先駆的な名著。

Amazon『ねじの回転』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『ねじの回転』
ぶちお、国内小説が大好きです。
ぶちおの個人的体感ですが、海外小説は読みにくいと苦手意識があります。

一文がやたらと長い、比喩表現が被せまくられて気付いたらページまるっと一行?!『。』が少なくないか?!みたいなこととか。
文化が違うので、すんなり入り込めない。現地ではなるほど!となる表現も、ジャパニーズぶちおにはピンと来ない。
登場人物が多すぎる。ミステリー小説で思わせぶりな人物多すぎない?人物紹介のページの把握だけで時が過ぎるなどなど。
苦手意識のオンパレードですw
いやぁ~これではよくない、偏るぞ!と思い、定期的に海外文学も読もうと奮起します。本当たまにですが。
名作に国の境界なんてないんだからなぁ!と自身を鼓舞して読了しました。

結果、難解ではありましたw
ホラーテイストなので興味途切れず、登場人物も少なめで読みやすい方ではありましたが難しかった。
情景も綺麗に思い描きつつ、人物はしっかりと個性強く生きていました。
鬱蒼とした、ちょっと暗い部分がつきまとう物語です。

物語のメイン、主人公は家庭教師の女性《わたし》です。
両親を亡くし、叔父に面倒を見ている兄妹の元に向かいます。
兄妹の叔父は他人に一切興味なしのイケおじと判断しました。
何か屋敷で問題があったとしても、俺に害がないなら言ってくるなというドSです。

以前にも兄妹には家庭教師がいましたが、すでに亡くなったとのこと。
大きい屋敷には、メイド、調理人、庭師、馬丁と使用人も多くいます。
当時の英国には、家付きの家庭教師がいますものね。
絵画の題材にもよくなっているイメージがあります。

10歳の兄と、8歳の妹。
2人とも可愛く、子どもらしく、とってもイイ子…なのですが、兄はなんと退校処分を言い渡されています。
校長から、もう面倒みきれんと。
主人公は、どうしてこんなにいい子が退校させられるのかと不思議に思います。
もしかしたら、裏の顔があるのか…

屋敷の散策中にありえない人影をたびたび見るようになります。
風貌を使用人に伝えると、かつてこの屋敷で働いていた男なのではないかと。
良くない男で、兄と何やらこそこそしていたようだと…
解雇されたのに、まだこの屋敷に出入りしているのかと、主人公は毅然と立ち向かいます。
そんな中、かつて働いていた男は事故死します。
しかし死んだはずなのに、その後も屋敷に現われます。

幽霊、なのか。

屋敷にはもう1人、すでに亡くなったと言われている以前の家庭教師の女の姿も現われるようになります。
何も言わず、何をしたいのかも分からず、ただ兄妹を守ろうと奮闘する主人公!
洞察力と行動力、肝っ玉が据わっています。
強いぞ、英国れでぃー!

主人公は霊と対峙しながら、段々と兄妹にも違和感を感じていきます。
いい子だったら退校になるはずがない兄。
兄の指示通りに動き、主人公を惑わす妹。

屋敷に巣くう魔物は誰か。

こんな作品もおすすめ

『ねじの回転』を読んで、英国文化を感じられる作品を選書してみました。
倫敦、漢字で書くとまたカッコイイですな。

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『エマ』
連載時、仲間の書店員がひーひー言いながら読んでいました。
伝統と革新のブリティッシュロマンス

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『黒執事』
アニメの新シリーズに歓喜です。声優さんの続投も夢のよう。
こんな執事に仕えてもらいたい。

『憐れな教師』
というタイトルの絵画です。
当時の住み込みの女性家庭教師が描かれています。
奥には勉強を教えている令嬢がキャッキャしています。パステルで光が眩しいです。
対して手前の家庭教師は…黒い。表情も暗い。
対比がパッキリしております。

『レイトン教授』シリーズ
最新作が楽しみです。英国紳士の代名詞といえば、レイトン教授です。
フィクション混ざっていますが、紳士道は変わりません。

まとめ

『ねじの回転』
死んだ人間が現われる屋敷、
彼らは何のために主人公の周囲に姿を見せるのか。

段々と邪悪な片鱗を見せてくる幼い兄弟。
兄妹にどんな目的があるのか。

主人公と兄のタイマンは目が離せません。

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