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『庵堂三兄弟の聖職』遺体を加工して新しい物を生み出す家業。この兄弟愛、たまらん!

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ぶちおです。

今回はホラー小説『庵堂三兄弟の聖職』をご紹介しようと思います。
第15回日本ホラー小説大賞受賞というのを今更ながら知って、即読みした作品です。
依頼人の要望に応えて、遺体を加工する職人【遺工師】を家業とした三兄弟の物語です。

兄弟愛にほっこりしたなぁ~

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こんな人にオススメ

☆ホラーが大好物
☆グロ描写もへっちゃら
☆暴力沙汰もなんのその
☆普通じゃないようで普通な兄弟愛を感じたい

書籍概要

◆作品名  庵堂三兄弟の聖職
◆著者   真藤 順丈
◆出版社  KADOKAWA

遺体から様々な製品を作り出す「遺工」を家業とする庵堂家。父の七回忌を機に、長男・正太郎のもと久々に三兄弟が集まるが、かつてない難しい依頼が舞い込んで!? 第15回日本ホラー小説大賞受賞!

Amazon『庵堂三兄弟の聖職』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『庵堂三兄弟の聖職』
書誌説明の数少ない情報だけでも、惹きつけられる何かがありました。

遺体を加工して様々なものを生み出すのが【遺工師】です。
作業工程はなかなかグロい描写ですが、ホラー好きなぶちおの場合だと意外にすんなりイメージ出来てしまいました。
解剖とか、法医学とか、ドラマや本で接したことが役立ちました。

骨、皮、脂肪分、遺体で使える部分を活用して新しい存在の在り方があります。
櫛、ちゃぶ台、カバン、石けんなどなど。
殺人鬼が被害者の皮で装飾品を作ったとかありますが、遺工師はしっかりお仕事として遺体を扱います。

大事な人が亡くなって、もう少し側にいたいと思い、
火葬ではなく、加工して近くに置いておきたいと依頼する人は多いです。

依頼人の要望に応えて、火葬場から遺体をちょろっと拝借して、家の地下の工房で作業に没頭するのが長男の正太郎です。
身長は180cmをこえてどしっとしたイメージ。
それでも作り出す遺工品は繊細で、依頼人も大満足です。
作業中は寝食も忘れて、遺体に話しかけ続ける。
ここだけ見ると変人ですが、弟思いの長兄です。

次男の久就は、遺工師を継ぐことはなく学校を出たらそのまま上京して就職しました。
なかなかのブラックな会社で、毎日心をすり減らし気味です。
長男よりは10cm位背も低くて、ちょっとコンプレックスもあるもようです。
父親の七回忌を機に、久しぶりに有休をとって実家に戻ってきます。

三男の毅巳は、正太郎と同じくらい背も高いのですが、ちょっとヤンチャが過ぎる性格です。
過去の自傷による体中の傷跡はまだ消えていません。
そして厄介な症状を喉に抱えています。本人には制御できない、あるものを喉に飼っていると言いますか。
普段は正太郎の仕事の手伝いをしています。

こんな三兄弟が、遺工師であった父親の七回忌のために一堂に会します。
普通ではない家業の三兄弟、数日後に控えた父親の法要を前に互いが近況をぽつぽつと話します。

1人離れたところで暮らす次男の帰宅に、めっちゃ喜ぶ長男。
ことあるごとに「お茶飲むか」と声をかけるのが可愛いです。
しかし傍らには、加工中の遺体があるというなかなかの状況。

彼女と結婚しようと思っている三男は、兄達に紹介をしようとした矢先、トラブルに見舞われます。
警察沙汰になる事態に発展し、兄達はうんざりしつつも三男を見捨てません。

七回忌を前に仕事の依頼を止めていたにもかかわらず、急遽飛び込んできた以来は父親と因縁のある相手からで…
しかも亡き父親ですら挑戦したことが無い、超難題が。

次から次に、問題が起こります。
そしてバラバラだった兄弟が、一つの目的に向かってまとまっていきます。
これを兄弟愛と言わずして何という!

ちょっとしたミステリーというか、「あ、そういうことだったのか~」と気付けてスッキリしました。
読んでいくほど、ホラーというよりもヒューマンドラマの色が濃いなぁ~と。

【聖職】という言葉の意味とともに、三兄弟が幸せになったらいいな!

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『庵堂三兄弟の聖職』はホラー小説大賞受賞なので、過去こちらの賞を受賞した作品をピックアップしようと思います!

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まとめ

『庵堂三兄弟の聖職』
ホラーだと思わなかったという衝撃!
ぶちおにはグロの耐性が思いの外ありました。

なによりも、お兄ちゃんの愛が深かったよ…
その愛にちょっと涙でたもの。

死者の弔い方は、人の数だけ存在していいのです。

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