『うちのちいさな女中さん』昭和初期の暮らしがありありと描かれる。14歳のハナ奮闘！

2022年3月24日

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ぶちおです。

今回は『うちのちいさな女中さん』をご紹介します。
読むとためになるマンガでした！そして主人公のハナがとても可愛らしいｗ
昭和初期の暮らしを分かりやすく教えてくれます。
いやぁ～ほっこりほっこり。

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こんな人にオススメ

☆昭和という時代が好き
☆女中さんのお仕事が気になる
☆ためになるマンガを求む
☆一生懸命な主人公を応援したい

『女中』。かつては日本女性の一大職業であり、日常の中にその姿はありました。これは、そんな女中さん達が活躍した昭和初期を舞台に１４歳の女の子・野中ハナが、翻訳家の蓮見令子の女中として働く日々を描いた物語。
Amazon『うちのちいさな女中さん 1巻』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『うちのちいさな女中さん』
女中さん、という言葉をご存じでしょうか。
メイドさんとか、お手伝いさんに近い意味です。

雇い主のお家のお世話をバリバリ回すお仕事です。
住み込みだったり、通いだったりの違いはあります。
お屋敷が大きければ、何人も雇われている場合もあります。
女中部屋と呼ばれる部屋があって、みんなでそこでお布団を敷いて寝るという。

蓮見令子の家にやってきたのは、14歳の野中ハナという女中です。
その若さに驚きますが、ハナは10歳からお屋敷のお手伝いをしてきた実績があります。
昭和初期ですし、時代的にも未成年が住み込みで働くこともあったんですね。

令子とハナの年の差ほっこりデイズの始まりです。
ハナにどう接したらいいか戸惑う令子と、真面目一直線で表情が読みにくいハナの掛け合いにほっこりします。
令子の仕事は翻訳家なのですが、ハナは令子の作品を持っています。
ファン、なのかな。
令子本人には伝えず、そっと心にしまいつつ慕っているハナが可愛いｗ

キリっとした眼差しと、への字になりがちな口、
おでこをツルンと出して、丸メガネのハナは何とも言えない魅力があります。

今作最大の魅力は、昭和の暮らしがめっちゃ分かりやすい！ということです。
巻末の参考文献の数とかみると、ミステリー作品かと思うくらいです。
(ミステリーって海外の神話とか、トリックの元ネタとか広く書かれているというぶちおのイメージです)

参考文献たちが血となり肉となり結実し、マンガのリアリティの凄みが素晴らしいです。
こんな感じで暮らしてたんだろうなぁ～と漠然としたイメージがハッキリするという感覚に感動しました。

瓦斯コンロの使い方、氷をいれて使う冷蔵庫、着物の仕立てといった家事系はもちろん！
乳バンド、百貨店にいるマネキンガール、エスカレータの案内人なども描かれています。
乳バンド…本当に乳バンドって言われてたんだなぁｗ