ぶちおです。おすすめ本のご紹介です。
今回は中野京子先生の『運命の絵』
『怖い絵』シリーズも好きなぶちお、何年か前の怖い絵展にも行きました。
あまり西洋画にふれてこなかったのですが、中野先生の本を読んでから西洋画に興味がでました。
きっかけって大事!
知らないことを知ると、視野が広くなりますね。ぱぁぁぁ~
有名な絵画には、どんな【運命】が刻まれているのでしょうか。
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こんな人にオススメ
☆美術、芸術が好き
☆アートトリビアを知りたい
☆西洋画が好き
☆中野京子先生ファン
書籍概要
◆作品名 運命の絵
◆著者 中野京子
◆出版社 文藝春秋
『怖い絵』の中野京子が、名画の奥に潜む画家の息吹と人間ドラマに迫る!
Amazon『運命の絵』作品内容より
命懸けの闘い、とめられぬ恋、英雄達の葛藤、そして、流転の始まり……。ルノワールやムンク、モローなど名だたる画家による“運命”の絵。それは、世紀の瞬間を捉えた名画であり、描いた者の人生を一変させた作品である。絵画エッセイの名手による新シリーズ。絵画は36点をすべてカラー掲載。
【本書の掲載絵画】
ルノワール『シャルパンティエ婦人と子どもたち』
ムンク『叫び』
ジェローム『差し下ろされた親指』
ベッリーニ『好機』
ダヴィッド『書斎のナポレオン一世』
モロー『オイディプスとスフィンクス』
アングル『パオロとフランチェスカ』
ブリューロフ『ポンペイ最後の日』
など
解説・竹下美佐
『運命の絵』ぶちおの読書感想文
『運命の絵』
運命を象徴する出来事を切り取った絵画、数奇な運命に翻弄された画家が描いた絵、
いろいろな【運命の絵】がたくさんあります。
紹介されている絵画は、フルカラーで見やすいです。
さらに電子書籍のありがたい機能、拡大を使うと絵の細部を確認することが出来ます。
美術館だと絵にめっちゃ近づいて見ることが出来ないので、こういう機能が本当にありがたい。
もちろん本物の興奮は本物にしかないですがw
ぶちおは目が悪いのに、裸眼で美術館に行ってもったいない思いをしたことが何度かあります。
柵ぎりぎりで体を伸ばして、絵に顔を近づけます。
でも警備員さんとかに、ルパン一味と疑われるんじゃないかと勝手にヒヤヒヤしています。
本作の中でとくに印象的だった絵画について、書きたいと思います。
◆モロー『オイディプスとスフィンクス』
エジプトでお馴染みの、あのスフィンクスです。
下半身は獅子のよう、上半身は人という姿でピラミッド前に鎮座しているあのスフィンクスです。
絵画ではオイディプスとスフィンクスが、灼けるような視線を交わしているのですが…
スフィンクスの有名ななぞなぞ。
「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足の生き物はな~んだ」
答えられないと、スフィンクスにむしゃむしゃ食べられます。
怪物スフィンクスを退治したのが、オイディプスです。
なぞなぞに見事答えた瞬間を切り取った絵画です。
この瞬間のスフィンクスの表情が、たまりません。
ちなみにこのなぞなぞ、ぶちおが初めて知ったのはウォーリーを探せのファミコンゲームだった気がします。
2面がエジプトで、このなぞなぞをスフィンクスに出されましたw
子どもの頃、こういう出会い方でスフィンクスのなぞなぞを知ったのも運命だと思います。
このゲームは何度もやったので、今でも語れます。
ぶちおに世界を教えてくれたのは、ウォーリー説が浮上しました。
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◆ブローネル『自画像』
自画像の中の男性は、右目がずるりとただれたように描かれています。
しかし、描いた当時のブローネル自身には両目ともちゃんとありました。
自画像の平凡さに、ちょっとスパイスを取り入れようとして、わざと片目をえぐるように仕上げたそうです。
ただの気まぐれ、だったのですが数年後。
事故で本当に片目を失ってしまったそうです。
絵の中は右目を、現実には左目を。
ちょっと違ってるじゃないか?と思いましたが、自画像は、鏡に映った自分を描きます。
つまり、その絵に描かれた通りの結果になってしまったのです。
過去に自分が描いた絵の通りになってしまった…
ブローネル自身も「絵に襲われた」と言っていたそうです。
予言のような、自分の将来の姿を無意識に見てしまっていたからなのか…
それとも言霊のように、描いたことにより真実になってしまったのでしょうか…
こんな作品もおすすめ
『運命の絵』を読んで、絵画を題材にした本を集めてみました。
今回はがっつり絵画本です。
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『ゼロから始める西洋絵画入門』
巨匠だらけでおくる1冊です。
あらためて、収録されている作品をどれ位語れるか自問自答してみましょう。
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『エロスの神獣たち: ギリシャ神話絵画集』
神話の世界を、絵画におこすとどういう表現になるのか。
想像力が爆発した作品群です。
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鑑賞だけではなく、自分のこの熱意を絵にしたい!という時にぜひ。
ぶちおは、壊滅的に絵の具と相性があわなくて美術の成績がふるわず。
イラストはまだいいのですが、着色が本当に苦手でした。
好きな色から塗るという暴挙に出て、先生に怒られたのを今でも覚えていますw
まとめ
『運命の絵』
本作にもたっぷりと、絵画に秘められた謎が記されています。
絵が生まれた背景や、モチーフとなった事件や物語も含めて1枚の絵をじっくり知ることが出来ます。
こちらも何作もシリーズが出ているので、読むのが追いつかないくらいです。
世界の全部の絵画を紹介して欲しいという欲望すら生まれています。
美術史に興味ないわ~という方でも、短編小説を読むと思ってもらえれば!
また新しい美術との会話が楽しめるやもしれません。
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