ぶちおです。
今回は『古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚』をご紹介しようと思います。
想像していた数倍、青春を感じました。
ほのぼの日常系かと思っていたら、とんでもない悪事の発覚まで。
どこまで謎の真相に迫るべきか。
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こんな人にオススメ
☆とにかく青春を浴びたい
☆キラキラを浴びたい
☆優秀な名探偵は不要
☆寮生活はワンダーランド
書籍概要
◆作品名 古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚
◆著者 入夏紫音
◆出版社 宝島社
第23回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品
台風が過ぎ去った日のコインランドリー。無人のそこには、一本の傘が置き忘れられていた。持ち主は嵐の中、傘を持たずに店を後にしたというのか? 死者の署名がなされた創部届、アイスクリームを咥えた泥棒、学生寮に残されたタイムカプセル。好奇心旺盛でお人好しな同級生・二ノ瀬と共に、高校生の古川はさまざまな謎に遭遇する。そしてやがて、自身の過去と向き合うことに……。
ぶちおの読書感想文
『古川くんと二ノ瀬さん 七草寮青春推理譚』
思っていた何倍も青春じゃった。
心が穢れている読み手のぶちおは、なんかもうこの青春の光で灰になるかと思ったぜ。
それくらい、遠い昔の異世界での出来事のようなw
まず、学生ノリが懐かしすぎて。
時間をとにかく無為に使っていても、まだまだ時間あったものな~
もちろん性格にもよると思いますが、登校から放課後まで誰かとつるんでいたり。
あれだけ1日の中で団体行動するなんて、大人になるとないですから。
休み時間の10分だって、クラスメイトととにかく情報共有したくっておしゃべりに走っていたなぁ~
と、どんどん懐かしい記憶が出たり入ったり。
そんな~時代も~あったねと~と脳内で名曲再生が起こるくらい、青春心をくすぐられます。
主人公は2人。
タイトルにもなっている、古川くんと二ノ瀬さん。
どちらも美形。
2人が並んでいるだけで、画になっちゃうような。
まずはこの2人、付き合ってるのか否か。
距離近いし仲いいし、付き合ってるのか。
あれ?初々しいというか微妙な感じなのか。
ということはまだ付き合ってないのか。
でも付き合う寸前?
と、もはやこの2人の関係がミステリというくらいw
決定打はまだないけど、周囲からしたらもう認定されているような感じかな。
そんな2人は、ちょっとした事件に巻き込まれちゃう。
最初は二ノ瀬さんの傘がパクられたというもの。
傘パクられは、誰しも食らうものですから。
高校くらいになると、学校内でも食らいますから。
ビニール傘というのがハードルを低くするのでしょうが、二ノ瀬さんが盗られたのはオシャレな傘。
お気に入りの傘を失って悲しんでいるところ、二ノ瀬さんはコインランドリーでその傘と再会します。
誰がこの傘をここに置いたのか…
本作には、明確な名探偵ポジションは不在です。
古川くんと二ノ瀬さんが、お互いに補完しあいながら謎を解いていくスタイル。
これがまた良きペアとなっています。
そこにクラスメイトや生徒会の面々も加わって、ちょっとした事件を考察。
傘の盗難から始まり、在校生ではない差出人の名前が書かれた創部届けの謎や、吹奏楽部の先輩がタオルを盗まれたり。
ちょっとしたイタズラなのか、それとも明確な悪意が発端なのか。
犯人がいるとしたら誰なのか。
学校内なので、警察が介入してわーわーということもなく、一部の人が知っている事件という規模感で終わることもリアル。
学校内は知らないうちに事件多発していますから。
部活や委員会に入らない、人と絡まないで過ごしている人ほど平穏に過ごせるのが学生生活。
大体顔が広い人ほど、厄介ごとに巻き込まれていたものなぁ~
充実した学生生活は人それぞれ。
等身大の高校生なので、擦り切れた中年が読むとキラキラすぎて置いていかれることも。
なんでそんなことで二ノ瀬さんは落ち込むんだろう…
あ、そうか。彼女は純粋なだけなんだ。
とことん前向きで、善意というものを心から信じているから。
人によってはお節介、と思われちゃうこともあるんだよ~と教えてあげたいくらいピュア。
依頼されてもいないのに、事件に首を突っ込むのはどうなのか。
考え方について、古川くんと二ノ瀬さんが衝突するのもまた青春。
どちらの言い分もわかるから、ここはとことん悩みなさい!と謎の視点から応援しました。
ぶちお的には、先輩が残していったタイムカプセルを探す話が一番わかりみ。
最後まで読んで、?と疑問符が浮かんで、ちょこっと読み戻して。
そうか、こういうところにショックを受けるのも、青い証拠じゃなぁ~と。
ティーンの頃に、時を巻き戻したくなるやも!?
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