ぶちおです。
今回はエドワード・ゴーリーの絵本をご紹介しようと思います。
カルト的な人気があるゴーリーの絵本。
これはおこちゃまには見せられないぜ、と思う作品。
というか、大人向けの絵本ですからね。
大人の資格がある方のみ、堪能できる世界観。
一見、夢も希望もないけれど、きっと幸せ要素はあるはず!?
こんな人にオススメ
☆大人の自覚がしっかりある
☆悲しい絵本だっていい
☆不条理な物語だっていい
☆細部の線までじっくり見たい
ぶちおの読書感想文
エドワード・ゴーリーの絵本の紹介は何でみたのか。
かなり前にテレビ番組だったかな~
衝撃的な内容だからあまり語れないけれど、超人気だよ!みたいな紹介だったかと。
ちょこっと調べてあらすじを読むだけで、どゆこと?気になる!となりましたとも。
細い線、細密緻密な書き込みで引き込まれる絵。
今回は4冊の感想をば上げていこうと思います。
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『うろんな客』
短歌の調子で和訳されているので、リズムが気持ちいい。
のですが、この客人がとにかく普通ではない。
客人ってこんなに傍若無人でいいんだっけ?と驚く行動ばかりされます。
壁に向かってずーっと佇んでいるとか、暖炉の中にいたりとか、ドアの前に寝て通せんぼしていたりとか。
ラストの一文が一番衝撃ですよ。
こんな客人を何年もそのままにしているなんて、もういっそ受け入れている家族の方がおかしいからw
この客人の正体が分かると納得しかないです。
そういう見方をすれば、たしかにうろんな客だわ!と感動も。
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『けだもの赤子』
育てることに絶望するのもちょっと分かるけど、いやでも赤ちゃんは赤ちゃんだからと。
でも、自分ごとと思ったらやっぱり八方塞がるか…
とにかく可愛い要素が皆無なけだもの赤子。
名前すら与えられていないし、歩けないことを僥倖扱いされたりと、とにかく扱いが酷い。
可愛さがなさすぎることにも問題がありますが、行動そのものも尋常じゃないのがけだもの赤子。
どうせなら自分で事故らないかな~と、けだもの赤子の周囲に凶器をおいてみた大人たち。
もちろんけだもの赤子はその凶器を巧みに使いこなしちゃいます。
目論みが外れた大人たちは困ります。
赤子はどんどん大きくなっていくんだから…
ピクニック先で、けだもの赤子は音を響かせますよ。
大人たちの望んだ結末がこの音…
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『不幸な子供』
幸せな家庭だったのに、父親が仕事で遠い地に行ってからというもの転落転落、まだ転落。
もう落ちるところがないくらいに、不幸街道を爆走することになります。
福祉とか、近くにいた大人が何の役にも立たない!
罪無き子供がどんどん泥沼にハマっていっているのに。
いや、親族は頑張っていたけれど、不幸のパワーが予想以上に強かった…
流れるまま気付けば周囲から悪い気を受けて、搾取されて、ほっぽり出されて、もごもご。
各ページに潜んでいるミニ怪物は何を狙っているのか。
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『思い出した訪問』
少女が旅先で老人と約束をする。
その約束をすっかり忘れて、思い出した時には老人がもう亡くなっていることを知るというはなし。
子供の頃は、しょうもない約束をたくさんして結局覚えていなかったり。
大人になると、子供が言う約束とかは話半分に聞いてそこまで重視していなかったり。
そういうものだと思って割り切っていますが、約束したなら守るのが前提ではあるか…
この少女も自分の怠惰さを悔いてはいるから、いい子か。
わざとじゃないし、思い出した瞬間には約束を果たすために行動を起こすし。
ただもう約束は果たせないという切なさ。
予想を超える設定や展開が多いので、絵本としての密度が凄いです。
メンタル的にもヘヴィな作風なので、読む時の場所と時間は注意。
夢に出てきたりしたら、ビビりまくる自信があります。
この作風がとかく人気なのも納得!
大人になってからこそ楽しめる絵本。
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