ぶちおです。おすすめ小説のご紹介です。
動物は好きだけど、人間は嫌い。
両親の失踪から家に閉じこもってしまった変人。
変人を気にかけて事件を持ち込んでくる後輩。
ミステリ、そしてアニマル好きのぶちおにささりました。
誘拐犯はカラスが知っている?天才動物行動学者 白井旗男?(新潮文庫) 新品価格 |
こんな人にオススメ
☆ライトめミステリが好き
☆変人な天才キャラ推し
☆動物の習性を知りたい
☆ほろりも少し求む
書籍概要
◆作品名 誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―
◆著者 浅暮三文
◆出版社 宝島社
誘拐された人質を発見するにはカラスの後を追え? バラバラ殺人事件を解く鍵はリスの生態? 密室殺人犯を教えてくれるのは馬? 警察犬ハンドラー原友美が頼りにするのは、大学の先輩である白井旗男。東京郊外の「動物屋敷」に隠棲する天才動物行動学者が、知られざる動物の習性に関する知識を武器に、次々と難事件を解決する新感覚ミステリ! 二人の決め台詞は「動物は嘘をつかない!」。
Amazon『誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―』作品内容より
ぶちおの読書感想文
『誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―』
本作の名探偵ポジは、世捨て人風に仕上がってしまった白井氏。
人からどう見られるとか気にしない、動物のことを第一に考えている。
6年前に両親が失踪してから、外界との関わりを遮断してひっそりと引きこもり生活を送っています。
動物は好きだし、詳しいし。
でも外から見たら、変人という印象。
白井の後輩にあたる友美は、警察でハンドラーの職についています。
ハンドラーというのは、警察犬の調教や警察犬を展開して捜査に協力する人です。
白井が引きこもってしまったことを心配して、何かと気にかけて白井の家を訪れます。
その時には、調査の行き詰まった未解決事件をお土産にもって。
友美がもってくる事件には、何やら動物が関わっていることが多く白井の興味が惹かれます。
結果、白井と友美が協力して事件を解決に導いちゃう!
作中には短めの事件が7つ収録されています。
そして7つの事件の裏で、もう1つの謎。白
井の両親失踪についても少しずつ解明されていきます。
この失踪事件がまた…
社会を拒否してしまった白井ですが、両親の失踪がきっかけになっています。
友美をはじめ、外界と少しずつ交わっていくことで、両親の事件のヒントもえていくと。
人間にも習性があるんです。
どうして失踪したのか、何があったのか。
両親の真実がわかった時にほろりん。
各事件は、動物の習性によって解決されていきます。
誘拐も、盗難も、バラバラ殺人も、強盗も。
ぶちおも動物好きですが、知らない習性の多いこと多いこと。
素数ゼミについてもありました。
この間『イッテQ』で見たばかりだったので、素数ゼミに謎の親近感。
誰かに「虫ってそもそも数年も生きられないけど、セミって地中で結構暮らすじゃん。あいつら長生きな方よ」と言われたのを思い出しました。
素数ゼミだと、13年、17年周期。
羽化してからのセミ人生は短いですが、地中期間あわせると他の虫よりは長生きかとちょっと納得…
でも何もしないまま、地中で耐える期間はノーカンにしてあげたい。
地中だって安全じゃないんだし!
光の中で生きてる時間はやっぱり短いよ!!
我が家は愛鳥のコザクラインコがいますが、鳥についても色々知ることが出来ました。
鳥が色彩とか視力に優れているのは知っていたのですが、まさか!
絵画のタッチも見分けるらしい…
ピカソとシャガールの違いがわかるとかマジか。
絵の上手い下手もわかるらしいし、絵の好みもあるんだと。
マジでか!!
凄いぞ、鳥類。
我が家の愛鳥はぽやぽやしてるけど、そんな審美眼もってるのか?!
人の近くで生活することで、自衛をしている動物の代表のツバメ。
毎年ツバメの季節になると、YouTubeでツバメの育児風景見ちゃいます。
卵が孵って、雛がでっかくなるのを見守っています。
駅やお店のツバメ注意の面白看板のニュースも逐一チェックしちゃう。
そんなツバメの巣から事件を辿っていくお話もあります。
馬による犯人選別も。
以前、『科捜研の女』でも馬に犯人聞いてたな。2022年の記事に残っていました。
本作でも馬が犯人を見分けちゃいます。
やっぱり賢いなぁ~と感心。
巻末の参考文献の多さにもびびりました。
これだけたくさんの動物が登場すれば、資料も多くなりますよね。
その動物と絡めて事件を紡ぐ、ぶちおには出来ないですとも(当たり前)
犯人を当てるものもあれば、犯人が隠した遺留品の捜索などもあります。
人間と違って、本能で行動している動物を欺くことは出来ません。
虫も、鳥も、野生動物も、いつものように生きているだけ。
人間の愚かな犯罪が勝るはずないのだ!!!!
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浅暮三文作品
『誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―』の作者、浅暮三文先生作品から選書してみました。
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『困った死体』
3人は〈サーカス〉と呼ばれる、変死事件ばかりを扱う特殊班に所属している。
停電中の感電死、熱帯夜に見つかった凍死体に、砂漠のど真ん中の溺死体!?
ありえない死を遂げた「困った死体」の究明に、個性豊かな面々が奔走する!
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『ラストホープ』
〈最後の希望(ラストホープ)〉を売る店の、愉快な悪漢コンビが奮闘する長編クライム・コメディ。
『石の中の蜘蛛』で日本推理作家協会賞を受賞した鬼才が放つ快作。
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『クリスマスにさようなら〈新装版〉』
この悲しそうな囁きについて知りたいと思ったら、読み進めてほしい。
聖なる日、四匹のぬいぐるみにまつわる奇蹟が届く。
心優しきクリスマス・ストーリー。
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『嘘猫』
慣れない東京での生活に、生まれたての子猫まで抱え、アサグレ青年のてんやわんやの毎日が始まった……。
懐かしくも愛(いと)おしい猫たちとの不思議な日々をリリカルに綴(つづ)る、著者初の自伝的青春小説!
まとめ
『誘拐犯はカラスが知っている―天才動物行動学者 白井旗男―』
読了後に、また表紙を見る。
本編で活躍した動物たちがいますね。
生き抜くための習性、動物たちの凄まじい能力!
我が家の愛鳥は、ぶちお家の間取りを把握しています。
人の注意をひくために、餌箱をひっくり返します。
あんなちいこいボディでも、色々学習しているんだなぁ。
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