ぶちおです。
今回は『領怪神犯』をご紹介しようと思います。
行政サービスは、言葉では説明できないような奇怪なことも調査してくれるらしい。
空から人体のデカイパーツが落ちてくるとか、
突如お囃子が聞こえて祭りが開かれちゃうとか。
自分が常識だと思っていることが、異常なことだってあるかもしれない…
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こんな人にオススメ
☆怪奇大好き
☆対策しきれないものはあると理解している
☆冷徹上司がツボ
☆驚きの仕掛けに引っかかりたい
書籍概要
◆作品名 領怪神犯
◆著者 木古 おうみ
◆出版社 KADOKAWA
これは、人智を超えた危険な現象――領怪神犯に立ち向かう役人たちの記録。
この世には善とも悪とも呼べない、理解不能な神がいる。
毎年身体の一部が村に降ってくる神、不老不死の夢を見せる神、あらゆる事象の辻褄合わせをさせる神、一切の記録がなくただ信仰だけが残る神――。
理解もできず根本的な対処もできない、だが確かに日本各地で起こり、人々の平穏を脅かす現象は「領怪神犯」と呼ばれている。
公的機関として密かに存在する「領怪神犯特別調査課」に所属する片岸は、部下である女性調査員の宮木と、各地から報告される「領怪神犯」の調査と対処に当たっている。
奇怪で危険な様々な神による超常現象、時にはそれらの神を崇める危険な人間たちとも対峙しながら、片岸は調査を進めていく中で失踪した妻の痕跡を見つけ出そうとする。
だがそれは、「領怪神犯」のある恐ろしい真実に触れることにもつながっていき――？
ぶちおの読書感想文
『領怪神犯』
今回は原作小説版のご紹介ですが、コミカライズも出ております。
活字はちょっとあれなんよな、という方は全3巻のコミック版で。
原作小説の1巻目の内容までなので、続きが気になったらぜひぜひ活字で…
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神でも悪魔でも霊でも。
原因不明の何かの影響で、人の世が狂わされることがある。
行方不明が起こる、死者や怪我人が出る、虐待が行われる。
これを放置はしておけない！！
「領怪神犯特別調査課」では、各地からの通報をもとに調査をしてくれます。
あくまで、調査まで。
対策や処置については後日検討となっています。
まずはどんな現象が起きているのか、その土地の人々への聞き込みなどをします。
その土地土地の伝説があったり、神を祀っていたり。
調査をすることで、輪郭はおぼろげに掴めます。
が！
怪異なので、調査には危険がつきもの。
死にかけるとか、ざらだから！！
行政も大変や。
人じゃないものの相手とか、どうしたらいいかマニュアルもないでしょう。
冒頭から色々な神についての調査が続きます。
毎年、空から巨大な体のパーツが落ちてくる。
片目だったり、片腕だったり、内臓の一部だったり。
住民はひとまずパーツを廃校に保管しているというのですが…
パーツの持ち主は神だとして、どうして年一で落ちてくるのか。
下手すれば下敷きになって人に被害が出る可能性もあるのに。
人魚の伝説が伝わる町。
人魚にあやかって発展しているけれど、住民たちはどこかおかしい。
事故が起きて自分の息子が死ぬ瞬間を見た母親は、死に顔が笑顔だったから救われたと満足げ。
人魚伝説も一見綺麗な物語になっているけれど、不都合なことを隠しているのではないか。
童話とか、言い伝えは生者に都合がいいように改ざんされがちですから。
正直、前半は調査だけなのでスッキリ感は得られないかも。
退治する、封印する、ということはないので、ある意味ヤバイ状況を維持したままいったんステイ。
その後、具体的にどうなったかも分からないのでもやもやが。
う～ん、このもやもやが最後までとなると…
続刊出てるけど、次巻に手が伸びるかな～と思いました。
それが！
最終話で怒濤の真実発覚します。
いや、たしかに途中途中の会話でおかしいところあったけど、まさかそんな？！
とんでもない異変だったのは、こっちが本命！！
うわぁあああ。
次巻まんまと気になっちゃったよねｗ
「領怪神犯特別調査課」所属の片岸の妻は行方不明。
妻がどこに消えたのかも、ちょっとずつ分かっていきます。
片岸の後輩の宮木にも、まだ隠している面が。
過去に何かをやらかして異動してきたらしいのですが、何があったのか。
こんな漫画もおすすめ
怪異を考察する作品はたくさんありますので！
こわい話を収集したい欲が高まった時の参考に。
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まとめ
『領怪神犯』
起こっている怪異を繋いで、見えてくる何か。
片岸は妻を取り戻すことは出来るのか。
宮木はあるべき姿を見つけることが出来るのか。
サイコパス味のある片岸の義兄であり上司、六原の動向も気になります。
1巻目はまだまだ導入部分…
怪異も受け入れることが出来れば、問題という認識にはならないから。
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