ぶちおです。
今回は『怪談喫茶ニライカナイ』をご紹介しようと思います。
引っ越し先で、怪しい気配を感じる。
よそ者を区別し、監視している先住民たち。
たくさんの命を飲み込んで生み出してきた海から、絶えず漂っているものの正体は…
新品価格 |
こんな人にオススメ
☆儚げ美少年を助けたい
☆埋め立て地の下が気になる
☆怪しいご神体が気になってしょうがない
☆すべての謎解明は次巻まで待てる
書籍概要
◆作品名 怪談喫茶ニライカナイ
◆著者 蒼月 海里
◆出版社 PHP研究所
――この店を訪れたということは、あなた怪談をお持ちですね? 『幽落町おばけ駄菓子屋』の著者による、震撼率120%の冷感ホラー! 東京の臨海都市・綿津岬への引っ越しをきっかけに、怪現象に悩まされるようになった雨宮志朗。ある日彼は、廃墟のような喫茶店「ニライカナイ」に入ってしまう。そこには「お茶のお代に怪談を聞かせてほしい」という風変わりな店主がいた……。店に持ち込まれる怪異の謎が解かれるごとに、人々が怪異に襲われる理由、店主の意外な正体、そして街全体に関わる恐るべき秘密が浮かび上がっていく――。
ぶちおの読書感想文
『怪談喫茶ニライカナイ』
1巻目は、謎が謎のままで終わります!
あれも気になる、これも気になる、どうなった、なんだったんだ、たくさんの疑問符が残ったままです。
2巻目を読まないことには、謎がほぼ解明されないままとなるので要注意です。
ぶちおはまだ2巻目を読んでいないので、1巻目までの感想文をしたためています。
蝶は、人の魂の化身といわれていたり。
見事な変態、羽化を経て、幼虫の時の姿からまったく違った姿になるのも神秘的。
間違っても、サナギの中身がどうなっているのかとか、自分で確かめるのはやめましょう。
サナギの中はファンタジー。
綺麗な模様と、儚さが何とも言えません。
虫界でも人気者の部類と言えましょう。
花の蜜が主食とか、妖精か!と叫びたくなる程ファンシー。
海を越える渡り蝶もいます。
あんな小さいボディで、海を渡る。
生命の力強さやで!
蛾も蝶と似ていますが、違っている箇所を比べれば比べる程、蝶のスタイリッシュさが際だっているような。
蛾も、ファイトや。
モスラをもっと押し出していけば、地位が上がっていくかもしれんぞ!!
蝶という存在は大事ということを頭に刻みつつ、読み進めていきました。
主人公は雨宮志朗。
職を失い、綿津岬への引っ越しを余儀なくされました。
東京にありながら、家賃がだいぶ安い綿津岬2丁目の木造アパートが新しい住まいになります。
海を埋め立てて作られた都市で、ファミリー層向けに開発も進んでいる地域が近くにある。
コンビ二も近いし、大家さんもいい人っぽい。
住みやすいポイントが多いです。
ただ、1丁目には近づかない方がいいという助言をもらいます。
1丁目にある神社や資料館に行くのはいいが、よそ者はあまりウロウロしない方がいい…
1丁目には古くからの住人達が住んでいて、一種の神域のようになっています。
1丁目に入るための橋は、あの世とこの世の境目のような空気すら感じます…
雨宮は助言を聞きつつも、1丁目の住人たちが放っている異様さに気付き、調査をすることになります。
忘れ去られたような資料館から見つかった、古い写真。
雨宮の行動を監視しているような気配。
神社で開催されている祭りも、1丁目の住人たちの熱気は格別で…
魚のような面をつけて、赤ん坊を模した人形を水面に叩きつける行為。
この神事にはどんな意味があるのか…
閉鎖的な住人たちのエリアに近づいてはいけませんね。
数でも負けるし、地の利でも負ける。
ほぼ負け確定の勝負になってしまいますが、意外にも雨宮はガッツとしつこさを見せます。
この場所に隠されていることを暴くことが、使命なんだというように。
海、行かないなぁ。
おんもが苦手なので、アウトドア界隈をキャンセルしがちです。
潮風とか、砂が、髪やら肌やらのケアが大変でw
日焼け止めを死ぬほど塗っても効果がないようで、真っ赤になるし。
こんなことばっかり気にしてしまうので、海を楽しむ資格がないことを自覚しています。
逆に海中とか、深海は気になるなぁ。
アンダー・ザ・シーを歌いながら海の中が最高だぜ!って踊りたい。
ダイオウイカとマッコウクジラのバトルを特等席で見てみたい。
でも、海中には死体も漂っているかもしれない…
たくさんの命を飲み込んできたんだもの…
あらゆる生き物の骨も海底にまだ残っているかもしれない。
光が届かないところには、予想もつかないモノが眠っているかもしれない…
起こしてはいけないモノを、人は畏れて祀っていることだって…
綿津岬に引っ越して依頼、バケモノのような存在に追われることになってしまった雨宮。
彼を助けたのは、ニライカナイという名前の喫茶店の店主である浅葱。
朽ちたように見える建物だけど、不潔さはない店内。
浅葱は着物を着て、生気すら感じられないような佇まい。
雨宮を落ち着けるためにお茶をふるまってくれます。
お代は、雨宮が持っている怪談。
ニライカナイに来られたということは、怪談を持っているはず。
その怪談を聞かせて欲しいと。
浅葱は怪談を聞くと、何が原因で起こっている現象なのか。
ヒントを与えてくれます。
自分の心が見せた悪夢なのか、それとも元から持っている恐怖心が増幅させてしまった現実なのか。
ニライカナイを出ると、喫茶店があった場所にはもう何もありません。
雨宮は、どうしても浅葱にまた会いたい。
会える方法も模索していくことになるのですが、浅葱とはそもそもどんな人物なのか。
これも気になりどころ!
1巻はまだまだ前提となる情報収集パートといったところです。
雨宮は、この土地がもつ業の正体を見破ることができるのでしょうか…
新品価格 |
こんな作品もおすすめ
『怪談喫茶ニライカナイ』を読んで、蝶々がキーになる作品を選んでみました!
新品価格 |
『逆転裁判456 王泥喜セレクション -Switch』
オドロキの逆転劇が鮮やかに蘇る!
2001年に誕生した“法廷バトル”ゲーム「逆転裁判」シリーズ。本作は、主人公に新米弁護士・王泥喜法介を新たに据えた『逆転裁判4』から『逆転裁判6』までの、王泥喜法介の成長物語と法の暗黒時代を描いた3作品を1つのパッケージに収録!
6には蝶モチーフが豊富です。
新品価格 |
『不死蝶 「金田一耕助」シリーズ』
「蝶が死んでも、翌年美しくよみがえるように、いつか帰ってきます」
二十三年前、謎の言葉を残し、突然姿を消した一人の女。
当時、鍾乳洞殺人事件の容疑者だった彼女は、成長した娘と共に疑いをはらすべく、今、因縁の地に戻ってきた
金田一少年の事件簿 File(16) 金田一少年の事件簿 File (週刊少年マガジンコミックス) 新品価格 |
『金田一少年の事件簿 File(16)』
悲恋湖で死んだはずの遠野英治(とおの・えいじ)が生きていた!?
事の真偽を確かめるため、斑目紫紋(まだらめ・しもん)の蝶屋敷へ向かった金田一一(きんだいち・はじめ)。
そこではじめは、深山(みやま)と名乗る遠野にそっくりの男と出会う
新品価格 |
『【マンガでオペラ3】蝶々夫人』
明治時代の長崎。士族の娘、蝶々さんは、周囲の反対を押し切って駐在アメリカ軍人と結婚する。
愛を信じ、すべてを捧げると誓った蝶々さん。しかし夫にとって、それは束の間の愛に過ぎず……
まとめ
『怪談喫茶ニライカナイ』
海に還る、海を渡る、海の向こうからやって来る、海の底に囚われる。
身体にまとわりつくような風は、海の向こうから吹いてきている。
行き方もわからない喫茶店で、1人客を待っている店主。
お金ではなく、客がもっている怪談を欲するのは何故か。
口を噤んで、目を閉じて、耳も塞いで、すべてを忘れるのが正解だったのかもしれない。
新品価格 |
~ぶちおのYouTubeはこちら~
~ぶちおのグッズはこちら~
📚ぶちおの本棚記事一覧はこちら
🐥鳥記事一覧はこちら
🌞日常記事一覧はこちら
✨劇団四季一覧はこちら