ぶちおの本棚

『熱烈台風娘』三蔵一行の子孫たちがふたたび集結。秘伝書を守れるのか?!

2024年11月28日

ぶちおです。

今回は『熱烈台風娘 ホットタイフーン』をご紹介しようと思います。
熱烈台風娘と書いて、ホットタイフーンと読むと。
懐かしの作品です。
今見返すと、思い出以上にギャグ要素が満載な作品じゃった。

90年代なかよし世代に届け!

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こんな人にオススメ

☆『なかよし』で育ってきた
☆懐かしい、あの頃を思い出したい。
☆西遊記っていいよね
☆元気で強い女の子がいい

書籍概要

◆作品名  熱烈台風娘 ホットタイフーン
◆著者   立川恵
◆出版社  講談社

チャキは、孫悟空の子孫で、とてつもなく強い女の子。おやじさまの遺言にしたがい、武術の秘伝書をもとめて中国から日本へやってきた。さっそく、三蔵法師(さんぞうほうし)の末裔(まつえい)が作ったという武術学校・国士無双学園に(無理やり)編入~! 三蔵法師に仕えていた白馬天竜(はくばてんりゅう)、沙悟浄(さごじょう)、猪八戒(ちょはっかい)の末裔たちと、学園のどこかにいる三蔵様求めて大冒険! 学園バトルコメディー第1巻。

ぶちおの読書感想文

『熱烈台風娘 ホットタイフーン』
懐かしい作品も、どんどん電子版でゲット出来る時代ですぞー!!ヒャッハー!!
新書版コミックが400円以下で変えていた時代、なんなら消費税もなかったあの時代。
90年代の『なかよし』作品はたくさん買っていたなぁ~

本作は夏休みに帰省した祖父母の家の近くの本屋さんで買いました。
田舎で楽しみもないだろからと、お小遣いもらってマンガを買えるというスペシャルイベントが発生して。
そんな思い出もこみこみで懐かしい作品です。

底本は1994年発売と、もう30年前の作品。
立川先生の最初のコミックスということで、ぶちおも感慨深いもの。初KCだったのか…
後にアニメにもなった『怪盗セイント・テール』も好きでした。
シスターに憧れたなぁ~
燕尾服っぽい怪盗の衣装も可愛かった~

そんな立川先生好きっこだったぶちおのコア部分に残っている名作です。
久しぶりに読み返しましたが、内容めちゃくちゃ覚えていました!
何百回と繰り返し読んだんだろうなぁ~
学食のおばちゃんの顔も、敵の全身タイツも、衝撃の結末もw
それでも、にこにこしながら読めたのはやはり名作の力でしょう。

西遊記要素を盛り込みつつ、ギャグセンスが炸裂しております。
主人公の女の子、チャキは孫悟空の子孫。
父親の遺言の通り、三蔵法師の末裔が日本で守っているという秘伝書を守るために、単身中国から日本へ。
山奥にある国士無双学園に入学します。
国士無双学園て、ネーミングがさすがw

秘伝書を探すためには、かつての祖先の仲間だった白馬、沙悟浄、猪八戒の子孫の力が必要ということで仲間集めもしなければ。
チャキの存在を疎む学長は、刺客を送り込んできます。
刺客も美化委員、生徒会と、自前で用意できるのが学長の力ですね。
三蔵法師のことを学長が監禁しているという噂も…

仲間を集めて、三蔵を救い、秘伝書を守ることが出来るのか!?というストーリー。
チャキを中心にちょこっとラブ要素も見え隠れしますが、チャキがまだ恋心の自覚なさげなのがまたw
白馬、沙悟浄、猪八戒、推しキャラが見つかるかもしれません。
お猿というダークホースもいます。

敵も単なるおふざけ要員かと思えば、意外にもしっかりバトルします。
主人公も肉弾戦に参加するところが、なかよしヒロインの宿命と言えましょう。
一方的に守られるんじゃない、ぶっこみに行くんだ!というスタイルは、当時斬新でした。
同時期には『セーラームーン』『レイアース』など、令和の時代にもリバイバルされる戦うヒロイン作品が目白押しだったもの。

チャキもしっかり、なかよしの血を引く武闘派です。
男子に混ざっても、負けない。
ちょっとおバカなところもあるけど、ガッツで乗り越えられる。
父親を亡くしてひとりぼっちのチャキでしたが、仲間が増えていってあたたかいね~(ほっこり)

悪役令嬢ポジションのライハは、今見ても美少女すぎる。
悪巧みをしている時が一番輝いている、黒髪ロングでチャイナ服が似合うライハ。
チャキとの対比もあいまって、戦いに華を添えてくれます。
イマイチ戦術を詰め切れてなくて、かませ犬感が漂うところもひっくるめて愛せます。

主人公たちが中学一年生というのも、びびる。
読んでいた時は中一って大人だなぁ~と思っていましたが、今の年齢から見ると中一なんか?!と驚きしかないw
作中のキャラの年齢をあっという間に超えているという事実に震えます。
あれ、涙も出てきそうじゃ…

今の漫画には絶滅したと言われる、『柱』に書かれている立川先生のメッセージもじっくり読みました。
『柱』というのはページの両端どちらかにある、上下を貫くスペースのことです。
雑誌掲載時、柱部分には告知などが入ります。コミックスの発売日とか、キャラ紹介だったり。
コミック化する際には告知ではなく、先生の自由なスペースになっています。

近況が書かれていたり、ファンからの質問に答えたり、ちょこっとした落書きがあったり。
先生の人となりが知れる貴重なスペースでした。
その部分を使って、また別のストーリーを描いている先生とかいて。
こんな小さい部分も含めて、作品じゃったなぁ。

現在はほとんどの雑誌から柱が撤去されています。
電子版の普及によって紙面内に入れる必要が無くなったり、紙媒体内の告知の価値もなかなか厳しい状況なのでしょう。
『柱』好きだったんだけど、これも昔のものなのでしょう…

2巻巻末には読切『ナースコール・ラブコール』が収録されています。
血がこわいのに、保健委員に立候補しちゃう。
毎度血まみれの先輩が来て手当が出来ない。
むずキュンよ!
読後、清らかさを取り戻した気がしました。

明るさと強さと優しさを兼ね備えたチャキのとんでも学園生活。
仲間とともに、敵をぶっぱ!

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こんな漫画もおすすめ

『熱烈台風娘 ホットタイフーン』を読んで、大体学長とか学園長って、なにかやらかすよね。
学長や理事長ポジションのキャラが蠢く作品を選書してみました。

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そのうちの一人、清志(キヨシ)は女だらけの環境に胸躍らせていた。その先に驚愕の未来が待っているとは知らずに……。

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世界一の魔法使い・セラヴィー先生のもとで日々修業中です。そんな中セラヴィー先生が、世界一の座をねらう魔女どろしーにさらわれちゃって…

まとめ

『熱烈台風娘 ホットタイフーン』
困難にもめげず、仲間を信じて大事にする。
当然のことなようで、漫画に教えてもらったことも数多いなぁ。
チャキのように、たくさん食べて笑顔で過ごすのが最高の人生じゃないか。

いつ、どんな時に読んだっていい!
読み返してまた思うところもあったっていい!!

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