ぶちおです。
今回は『泣きたい夜の甘味処』をご紹介します。
オールカラーで、レシピもついていて、癒し度も半端ないです。
泣くぞーと気負って読んだつもりはないのですが、気付いたら涙がぽろりしている名作！
ちょこっと息が詰まっている時は、夜にちょこっと甘いものを。
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こんな人にオススメ
☆甘いものが好き
☆涙活してみたい時もある
☆お菓子作るにも前向き
☆熊と鮭コンビが気になる
書籍概要
◆作品名 泣きたい夜の甘味処
◆著者 中山 有香里
◆出版社 KADOKAWA
とある町に、ひっそりとたたずむ一軒の甘味処。熊と鮭が営むこのお店は、夜だけしか営業していません。
提供するのは温かいお茶と、甘いもの一品だけ。今夜も、疲れて泣きたい人々がこの店に迷い込みます。
夢をあきらめた夜、
愛する人を想う夜、
自分のことが嫌いになった夜。
―そんな夜は、この店で涙を流してもいいんだよ。
主人公たちが知らない、もうひとつの視点から綴った描き下ろし52Pに加え、11のお菓子レシピがついています。
ぶちおの読書感想文
『泣きたい夜の甘味処』
第９回料理レシピ本大賞コミック賞受賞作品！
フルカラーコミックであり、レシピも載っている本作。
情報量が凄い多いという訳でもないのですが、読んでいくとじんわりしちゃう。
フルカラーのあったかみが沁みるのか。
甘味に救われる人達に感情移入しちゃうのか。
熊と鮭が営む甘味処の可愛らしさにハマっちゃうのか。
横臥して読んでいたのですが、目尻から汁が伝っていくのを何度も感じました。
大泣きするではなく、じわぁ～っと。
床暖房のような、蒸気アイマスクのような、あたたかみ…
こんな感覚久しぶりやもしれません…
結果的に涙活にもなってスッキリとした読了感！
読んでよかった！！
フルカラーということもあって定価は高めですが、電子書籍のセール中でお得にゲットできました。
欲しいものリストに入れておいてよかった！！
とある町にひっそりと佇む甘味処。
お店は木の温かみがあって、インテリアにも店主の人柄が出ているような。
店員さんは熊と鮭。
熊と鮭！！
捕食者と被捕食者の関係では？！と野暮なツッコミをしちゃいました。
優しい熊鮭コンビが営む甘味処は、日替わりで甘味1品と温かい飲み物のみ提供されています。
来店するのは、ふらふらっと誘われるように迷い込む人達。
ちょっと疲れちゃった人だけが、熊と鮭の甘味処にたどり着けるのでしょう。
ストーリーの構成は、本編、本編内で登場した甘味のレシピと続きます。
章の後半で、各本編のアナザーストーリーが載っています。
本編も十分にいいのですが、アナザーストーリーがまたグッときちゃう！
実はあの時にこの人はこう思っていたとか、あの時の出来事にはこういう理由があったとか。
本編と別の視点があるからこそ、涙腺がやられちゃう！！
とにかく電子書籍の無料試し読みだけでも開いていただきたい。
会社を辞めたOLさん。
頑張って働いていたけど、ふっと頑張れなくなって退職した帰り道に甘味処に寄ります。
出されたのはいちご大福。
退職してこの後やっていけるのか不安しかなかったけれど、鮭から桜の花の話を聞いてまた前を向けるように。
アナザーストーリーでは、退職を見送った同期が描かれています。
OLさんが辞めてから、どれだけ彼女がたくさんの地味な仕事もしていてくれたかに気付きます。
辞めた人の価値は、辞めた後にしか気付けないのがわかりまくりです。
可能なら、辞める前も辞めた後も惜しまれる存在になりたいｗ
ただ感謝の気持ちって、いつの間にか麻痺しちゃうんだなぁ～
落ち込んだ新人さんが干し柿を拾う話。
職場に入って早々のタイミングで大きめの失敗をしてしまって、周囲からできない人とレッテルを貼られちゃった新人さん。
人と比べてできない自分への歯痒さ、周囲からの痛い視線を毎日浴びる日々。
食べた干し柿のパウンドケーキを食べながら、干し柿のポテンシャルについて鮭が教えてくれます。
アナザーストーリーでは、新人さんを気にかける先輩が登場します。
まだまだできていないこともあるけど、いいところだってある。
周囲の陰口を聞きながら、何も出来ないでいた自分を鼓舞して新人さんに言葉をかけてくれます。
誰か一人でも、自分のことを見ていてくれるって嬉しいことよ。
いい人達ばっかりじゃないけど、頑張っているのを評価してくれる人もいるのよ。
うんうん。
熊のナイスな甘味と、鮭のナイスなトークで涙がちょちょぎれるってもんよ。
夫を亡くしてぽっかりとした日常を送る妻、
子どもの成長に不安をもっている母親、
残り少ないかもしれない時間を、かつての旧友と過ごしたいと願う女性。
自分と境遇は違うのに、なぜか共感できちゃう不思議があります。
いちご大福、チョコチップマフィン、固めのプリンなどなど。
レシピも難しい工程はなく、わかりやすいものばかりです。
ぶちおは家庭科の神様から見放されているので料理の再現は控えていますが、
お料理好きな方にはぜひ再現していただきたい！
熊と鮭の甘味処で、ほっこりしてもらいたい。
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こんな漫画もおすすめ
『泣きたい夜の甘味処』を読んで、ほっこりグルメ漫画から選書してみました。
『泣きたい夜の甘味処』の続編『疲れた人に夜食を届ける出前店』もポチり済です。読むのが楽しみ！
飯テロの危険性もはらんでいますので、胃袋と相談してからの読書をおすすめします。
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『疲れた人に夜食を届ける出前店』
とある町の片隅で、クマがはじめた夜食の出前店。
従業員はサケ、ゴリラ、ネコ。
物語が進むにつれ、怖そうだけど心優しき魔王、かわいいけど粗暴な天使、引きこもりの吉村、甘いもの好きな部長などが加わって…
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『眠れぬ夜はケーキを焼いて』
大変なことは多いけれど、
これだけたくさんのケーキをつくれるのならきっと大丈夫。
そう思うのです。
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『深夜食堂』
営業時間が夜の12時から朝の7時頃までだから、みんなが勝手にそう呼んでいる。
そこは、メニューはわずか、あとは食べたいものを勝手に注文すれば、作れるものならなんでも作ってくれる変わった店だった…
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『朝ごはん亭』
一日の始まりに食べるご飯は活動の源！
ウインナーソーセージにゆで卵、菓子パンに湯豆腐にゆうべのカレー…
定番から変わり種まで様々な魅力の朝ごはんを皆様に提供する朝ごはん亭はいかが？
まとめ
『泣きたい夜の甘味処』
疲れている時は甘いもの、美味しいものを口に入れる。
それだけで活力が沸きます。
沁みるもの～糖分。
脳を働かすためにも糖分は必須！
頭を使う時はぶちおもクッキーとカフェオレ常備！
ほっこりブレイクタイムをどうぞ。
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