ぶちおです。
今回は『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』
ほっこり味を感じるし、おしゃんてぃな珈琲店の雰囲気が心地よいんよ。
ミルで豆を挽く音も、鼓膜を刺激してくれるよう。
五感をくすぐる人気シリーズの1作目です。
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こんな人にオススメ
☆死人が出ない謎解きを欲している
☆可愛いバリスタに夢中だ
☆なんだかんだで、伏線に絡め取られたい
☆落ち着ける店が好き
書籍概要
◆作品名 珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を
◆著者 岡崎琢磨
◆出版社 宝島社
女性バリスタの趣味は――謎解き！理想の珈琲を追い求める青年が、京都の一角にある珈琲店「タレーラン」で、のっぴきならない状況に巻き込まれて……。魅惑的な女性バリスタが解き明かす日常の謎の数々。第10回『このミステリーがすごい！』大賞最終候補作に、全面的に手を入れて生まれ変わった、編集部推薦の「隠し玉」。
ぶちおの読書感想文
『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』
珈琲店とはちょっと違いますが、昔ながらの喫茶店お好きでしょうか。
ぶちおは喫茶店の雰囲気は好きですが、実際は静かに珈琲をたしなむなんて柄ではないので、妄想だけしています。
カフェで友達とバカトークをしながら甘いカフェラテか、モカを飲むのがぶちおの日常…
まだまだ珈琲の達人にはなれていません。
昔ながらの喫茶店は喫煙OKなイメージもあります。
煙草は苦手ですが、喫煙ありなのがまたお店のいい味を出しているというのもわかります。
珈琲と煙草と、大人だけがゆっくり楽しめる空間が喫茶店と思っています。
あと新聞をめくる音があるとなおいいです！
そう、そんな喫茶店の雰囲気に近いような、
渋めで静かな時間が流れる珈琲店「タレーラン」はひっそりと営業しています。
本作は、アオヤマという青年視点で進行していきますが、アオヤマが散策の途中で偶然見つけた珈琲店。
そこで美味しい珈琲と出会います。
絶品珈琲を淹れたのは珈琲店「タレーラン」のバリスタ切間美星。
アオヤマより年下に見えますが、実は年上です。
表紙の女性ですね、黒髪のボブ、幼い印象がありますが頭脳明晰！
謎解きをする際は、手動のミルで豆をコリコリ挽きます。
謎解きのルーティンがミルを挽くという行為。
珈琲店らしくて好きです。
ミルの音、いいですよね。機械じゃなくて手動のあの音がいい。
ぶちおは鰹節削るごりごり音も好きです。
自分では一切やったことないですが、音は好きｗ
その音の後には絶品を堪能できると思うと、たまりません。じゅる。
雨も上がり、喫茶店をあとにしようとした時、傘立てから自分が持ってきていた傘がなくなっている。
誰かが間違って持っていったのか？
男物の傘を、さっきまでいた女性客が持っていった？
色も全然違うのに気付かなかったのか？
夏休み中の小学生に、熱中症対策で牛乳をねだられる。
100円くらいだしとおごってあげたが、その小学生は別の日にも同じように他の人に牛乳をねだっているようで…
自分の家から飲み物を持ってくるのを毎回忘れているのか？
だとしても見ず知らずの人に牛乳をねだる方がハードル高くないのか？？
美味しい珈琲のための豆をバリスタが挽き終えた時、謎はすべて解決します。
傘の取り違えも、小学生の怪しい行動も、
浮気調査も、痴話ゲンカも。事件は小さい街で起きる、小さい事件。
きっかけは小さい事件でも、真相は意外なところに向かっていくこともあります。
解決して欲しいからか、バリスタのもとには謎の方からやってきちゃう！
ほっこり系だと思っていましたが、しっかりあちこちに伏線はあります。
お、お前まで読者を騙してたってのか？！と、最終話を読み終えた時にはビビリました。
各話にちょっとずつ残されていた伏線や情報も、しっかり綺麗に繋がるので満足ポイントも高いです。
登場人物たちは、珈琲にまつわる名前がついています。
どの名前が何を表わしているか、段々と人名も気になるところです。
元がカタカナの名前でも、日本人の名前にうまいこと馴染むんだなぁと感心しました。
珈琲の知識も気付けば増えていっていることでしょう。
ジャコウネココーヒーとか、知っていましたが話題に出るだけでも嬉しいものです。
赤い状態の珈琲豆を食べたジャコウネコの糞からとれる珈琲豆で珈琲を淹れる。
動物の糞からとった豆で飲む珈琲。
どんな味がするんだろう…
超高級品ということは、ぶちおのバカ舌では美味しさを判別することもできないかもしれません。
いつかこの貴重な珈琲は飲んでみたい！
あと、トルココーヒーの占いもしてみたい！
ぶちお、久しぶりにノー殺人事件の小説を読んだ気がします。
何人も被害者でがちな作品を好んでいるので、本作読了後は目が醒めたような気持ちになりました。
血の匂いを感じないってこういうことか…
修羅の読書をし続けて、感覚がバグっていたということを自覚できました。
あっという間に謎解きをするバリスタ、
バリスタの珈琲に惹かれているのか、それともバリスタ本人に惹かれているのかわからないアオヤマ。
バリスタとアオヤマのときめき展開も目が離せません。
ちょっとアオヤマが女性関係しっかりしてないけど、それもまた青春ということで！
最後まで隠されていた謎が解けた時、副題についても合点がいきます。
そういうことか～
なんてオシャンティなんや～と。
巧みなミスリードに何回も引っかかりましょう。
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こんな漫画もおすすめ
『珈琲店タレーランの事件簿』を読んで、珈琲や喫茶店・カフェ系の作品から選書してみました。
カフェインの過剰摂取は要注意です。
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『バリスタ』
バリスタ、それはあらゆる客のオーダーに応えるコーヒーのスペシャリスト。
イタリア・ローマのバールで働く日本人バリスタ・香樹が淹れる1杯は客の心にあたたかな光を灯していく。
旨くて珍しい珈琲が続々登場する本格派カッフェ漫画!
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『珈琲をしづかに』
店を訪れるさまざまな客とのふれあいを通じて少しずつ“大人”というものを知っていく――。
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名古屋から「異世界の駅」に転生し、“駅長代理”と“駅の喫茶店マスター”をまかされることになった主人公のタクミ。
猫化してしまったお嫁さんと共に、駅を訪れる異世界人の心を魅惑の「駅メシ」でおもてなしする！
まとめ
『珈琲店タレーランの事件簿』
シリーズは2024/8時点で8作目まで出ています。
大人気っぷりを表わしていますね。
タレーランがあるのは京都なので、京都の地元あるあるもふんだんです。
地元の人にはとてつもなく刺さりそうｗ
いいなぁ～京都。
珈琲の香りは、集中力を高めてくれたり、リラックスもできるそうです。
いいこと尽くしじゃないか！
1日のカフェイン摂取量はセーブしつつ、珈琲の魔力に溺れましょう。
謎解きは、珈琲を片手に。
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