ぶちおの本棚

『近野智夏の腐じょうな日常』怪しげな事件にあの殺人鬼が対峙です!毒と薬を分けるのは用法だ!

2024年8月2日

ぶちおです。おすすめ漫画のご紹介です。
今回は『近野智夏の腐じょうな日常』

『外道の歌』スピンオフ、本作は近野智夏が主人公です。
幼気な見た目に騙されてはいけません。
可愛いメイド服で惑わされてもいけません。

彼女も立派な殺人鬼ですから。

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こんな人にオススメ

☆『外道の歌』が好き
☆オカルト系の事件に目がない
☆ホラー、精神にくる系もどんとこい
☆危ない薬品には手を出さない

書籍概要

◆作品名  近野智夏の腐じょうな日常
◆著者   渡邊ダイスケ/大羽隆廣
◆出版社  少年画報社

「外道の歌」作中で存在感を放つ殺人鬼・近野智夏。彼女を主人公に「都市伝説」を巡るスピンオフが開幕!オカルト研究家・久世との出会いから不可思議な世界の扉が開く!「外道の歌」スピンオフ!

ぶちおの読書感想文

『近野智夏の腐じょうな日常』
気付けば、『外道の歌』のスピンオフも3作目です。
本家が完結しても、あの世界線がどこかで継続していると思うと嬉しい限り!

時系列でいうとスピンオフ『園田の歌』後のおはなしです。
園田がさらっと透けていて、悪魔達に連れていかれたのはさすがw
自分の欲望のために殺人取材を重ねていた彼は、もちろん天国に行けるわけはないですものね。

そんな園田と大学生時代に同じサークルに所属していた近野智夏が主人公です。
園田と同類、殺人鬼です。
園田と違い、動機面は多少まともですが、
自分でクスリを配合してオリジナルの毒薬を持ち歩いていたりするので、やはり危険人物に違いはありません。

実際に存在している薬品名など出てくるので、危険なので、マネしないでね的な注釈もところどころにはいっています。
暗殺とかで使われたと言われる毒薬でも、しれっと使いこなしている近野智夏よ。

女性には毒薬が似合う、って誰かのセリフで聞いたような。
非力な女性の強い味方は、毒薬なのかもしれません。
しかも未発見の毒薬であれば検出も困難、病死を装って殺害することだって可能。
いやはや怖い。
元は同じ薬の成分でも、用法用量を守らないと毒に変わるものも多いです。
市販薬であっても、きちんと服薬しないとダメ絶対。

ぶちおは塩素系のお掃除薬剤にもびびります。
混ぜるな危険がトラウマワード、あのワードを見ただけでお掃除を断念したくなる…
いっそ化学式を見ても震えますw
分かると無限に楽しいと思いつつ、元素記号暗記テストの時に早々に化学に挫折しました。
驚くテスト結果だったので、化学式に震えるようになったのかもしれません。

毒は化合物だけではないです。
野草だって注意です。
ミステリでお馴染みのトリカブトは、その辺の山にも生えています。
毒キノコだってそこら辺にあります。
何が毒になるか、可能性は無限大なんですもの!!

さらに口に入れるだけが毒の発動とは限りません。
目や鼻、耳や粘膜も要注意。
少し肌にふれるだけ、気体を吸うだけで危ないものもあるわけです。
改めて毒物って、ヤバイ!
油断してはだめだ!!

さて、本作の内容について。
近野智夏のことを、神の生まれ変わりと崇めるイケメンオカルト研究家・久世が登場します。
女性陣は彼の見た目でうっとり、とかく【妖艶】という言葉がぴったり。
妖しい程の色気をまといつつ、言動等はお茶目なところも多いです。
常識をわきまえつつも、近野智夏に対してはぶっとんだことをやりがち。

近野智夏・久世コンビが、オカルティックな事件の調査に乗り出します。
裏で事件を操っていそうな黒い影はありつつも、1つの事件は単体で完結するストーリー。
呪いとか、神への生贄とか、死者からの電話とか、まぁ怪しさがプンプンです。

結果、人間が一番怖い説でもあります。
生きている時の人間の感情が、一番底が知れないからこういう事件が起きてしまうんや。
後悔、恨み、嫉妬、不満、マイナスの感情は何きっかけで爆発するか分からないのも怖いところ。
各事件の導入が毎度怖いので、どうしても結末が気になっちゃう。
続刊をどんどん買ってしまったぶちおです。

スピンオフなので、本家『外道の歌』キャラクターもちょいちょい登場します。
シリーズファンには嬉しい限り。
あ、あの人元気にしているんだ~と、風の便りを受け取りましょう。
ちなみに本家を読んでいる方がよいですが、そこまで知らなくても全然イケます。

近野智夏の殺人アイテム毒薬と、久世のオカルトの知識が大活躍!
化学と非化学は、意外にも相性がいいのかもしれない。
グロさ、ホラーを感じつつも、絶妙な二人のコンビネーションで笑わせてくれます。

肩の力を抜きつつ、怪奇事件を追っていきましょう。

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まとめ

『近野智夏の腐じょうな日常』
謎多き事件や事象に、殺人鬼・近野智夏が挑みます。
武器はもちろん、自前の薬物。

暴走して無闇に人命を危険にさらす悪人は、近野智夏がしっかり成敗!

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