ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!
今回は『幽霊ホテルからの手紙』
手紙系のミステリ作品を検索していて出会いました。
怪しい幽霊ホテルに行った親友から、毎日近況が届くのですが…
〈中国のスティーヴン・キング〉と呼ばれる作者、これは楽しみでしかない!
誰も近寄らない幽霊ホテル、宿泊したらもう出られない。
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こんな人にオススメ
☆じんわり恐怖系が好き
☆ロマンス要素もあって欲しい
☆中国文学に触れたい
☆数十年にわたる因縁を紐解きたい
書籍概要
◆作品名 幽霊ホテルからの手紙
◆著者 蔡駿 (著), 舩山 むつみ (翻訳)
◆出版社 文藝春秋
ある雨の夜、若い警察官・葉シャオ(イエシャオ)の家を、幼馴染の作家の周旋(ジョウシュエン)が訪ねてくる。
Amazon『幽霊ホテルからの手紙』作品内容より
周旋は思いつめた様子で、木の小箱を取り出す。ある夜、バスで隣り合わせた血だらけの美しい女性・田園(ティエンユエン)から預かったという。しばらく仕事で上海を留守にしていた周旋が田園を訪ねると、警備員から彼女は心臓発作で亡くなったと告げられた。周旋が自宅に戻ると留守電に彼女のメッセージが入っていた。「あの箱を幽霊旅館に届けて。場所は……」と途中で切れており、発作を起こして電話をかけ、途中で亡くなったと思われた。
周旋は、小箱を届けたいので田園の身元を調べてほしいと葉シャオに頼む。葉シャオが調べてみると、田園は実力と美貌を兼ね備えた伝統演劇の女優で、一時は大変な人気だったが、3年前、公演中に心臓病の発作で倒れ、それ以来ひっそりと暮らしていた。病は悪化し、死を予感して苦しんでいたらしく、精神科にも通院していたことがわかった。
葉シャオの調べで、幽霊旅館は浙江省K市西冷鎮にあることがわかり、周旋は木箱を携えて旅立つ。やがて葉シャオはのもとに、周旋から手紙が届くようになる。幽霊旅館では電気も電話も使えず、近くの集落の郵便ポストから手紙を出すしかないが、旅館で手紙を受け取ることはできないから、一方的に書くことにするというのだ。
そこで語られる幽霊旅館での謎の人々との日々、やがて幽霊騒動が持ち上がり……。
累計発行部数1千万部を超える大ベストセラー作家が放つ、巧緻を極めたサスペンスホラー!
ぶちおの読書感想文
『幽霊ホテルからの手紙』
高校時代の漢文以来、中国文学に触れました。
ちなみに漢文は当時、謎に得意でした。
テストで満点とって調子にのって前世は中国人だと嘯いていたなぁ。フフフ。
今はもう読みこなせる自信がありませんが。
ぶちお、海外の文芸がとにかく苦手です。
国内ものへの愛が強すぎるのと…何より、登場人物の名前が覚えられない問題があります。
外国のお名前が脳に入ってこない。ミドルネームとか出された日には気絶です。
主人公と相棒の2人までならギリ覚えられる程度。
本作は中国が舞台ですからね。
登場人物紹介の時点で、結構絶望しましたw
当然漢字だらけの名前、名字と名前の区切りも自信がない…
幽霊ホテルの従業員と宿泊客、関わってくる人物たち、
やばい、物語に入っていけないかもしれない…
しかし!そんな心配は払拭されます。
物語が進むにつれて、人物の名前と顔が一致していきます。不思議と。
横文字よりも漢字の方が、馴染み深いのかもしれません。
ぶちおのように、外国の人物名気絶しちゃうぞという方にもトライしてみていただきたい。
本作は警察官の葉シャオの元に、親友である周旋が訪ねてくるところから始まります。
数年振りの再会、周旋は木匣を幽霊旅館に届けるように女性に頼まれたと言います。
その女性はもう亡くなってしまったので、自分は彼女の思いを遂げてあげたいと。
女性と深い縁がある訳でもないのに、周旋は幽霊旅館に行くと言って曲げない。
幽霊旅館なんて、行ったっていいことある訳ないじゃん!
その名前そのまま不吉ですし。
女性に託された木匣も、怪しい雰囲気しかないわけですよ。
ここで周旋が、葉シャオの忠告に従っていたら物語は終了。何も起きずに終了。
はい、もちろん周旋は木匣をもって幽霊旅館に向かってしまいます。
幽霊旅館は多少ボロいですが宿泊施設として営業しており、周旋はしばし宿泊することに。
通信環境も悪い、インフラ全体がやばい。普通の人なら絶対に泊まらない。
電話やネットが使えないので、周旋から葉シャオへの報告は1日1通の手紙になります。
幽霊旅館への配達はされていないので、周旋からの一方通行のお手紙のみ。
この一方通行の近況報告がコワさを増していきます。
日を追うごとに、幽霊旅館での異様さが増していって周旋は怪異に巻き込まれていく。
幽霊旅館の3階にはあがってはいけない。
食事は静かにとること。
夜は外出を控えること。
長期滞在は格別に割安になること。
周旋は幽霊旅館の近辺で、不思議な影を見かけます。
カメラのレンズを通して姿を見られたけど、その手に捉えることは出来ない。
肺の病気を患った少年とその母、狂気的に絵筆を走らせる画家、夢遊病の女性、醜い料理人、とにかくみんなに怪しさがある!
幽霊旅館には、曰くもありすぎるほどあります。
過去の主人が惨殺事件を起こしたとか、宿泊客が連日不審な死を遂げたとか。
すぐ近くには墓地、事故が多発する海、本当すぐに逃げたほうがいいぞ!
死んだ女性に託された木匣を、周旋はあるべき場所に返すことが出来るのか。
葉シャオは危険が迫る周旋を救うことが出来るのか。
ぞっとするお手紙を読みましょう。
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こんな作品もおすすめ
『幽霊ホテルからの手紙』の作中に出てくる作品から選書してみました。
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『死の島、第1バージョン(1880)』
ベックリンの絵画、幽霊旅館が建つ場所の景観の比喩として出てきました。
隅々まで、怖い絵画。
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『リング 「リング」シリーズ』
画面に光が入る。静かにビデオが始まった……。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。
客室の電波の悪いテレビから、彼女が出てくるかもしれない。
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『野性の証明』
少女は両親を目前で殺されたショックで“青い服を着た男の人”以外の記憶を失っていたが、事件はやがて意外な様相を見せ!?
作中で重要な意味をもっている作品。
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『シャイニング』
雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖!
そう、幽霊旅館と似た香りがぷんぷんしています。
まとめ
『幽霊ホテルからの手紙』
木匣を返すべき人は誰か。
周旋が幽霊旅館に囚われている間に、葉シャオは調査を進めていきます。
そこで見つけてしまう奇妙な符号。
この旅館からはもう出ることができない。
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