ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!
今回は『最恐の幽霊屋敷』
いまや、事故物件もエンタメとして泊まれたりしますからね。
怖いもの見たさもあり興味は尽きないですが、恐怖体験で心身ともにやられることを考えると…
何年にも渡って、不審な人死にが出る屋敷に棲み着いているのは何だ…
新品価格 |
こんな人にオススメ
☆陰惨系OK
☆怨念系OK
☆ミステリ要素もありがたい
☆とにかく累々を感じたい
書籍概要
◆作品名 最恐の幽霊屋敷
◆著者 大島 清昭
◆出版社 KADOKAWA
幽霊屋敷、貸し出し中。訪れた者はみな、想像を絶する恐怖に直面する。
Amazon『最恐の幽霊屋敷』作品内容より
「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家がある――。
幽霊を信じない探偵・獏田夢久は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。婚約者との新生活を始めた女性、オカルト雑誌の取材で訪れたライターと霊能者、心霊番組のロケをおこなうディレクターと元アイドル、新作のアイデアを求める映画監督とホラー作家。これまでに滞在した者は皆、想像を絶する恐怖に直面していた。屋敷における怪異の歴史を綴ったルポや関係者の証言を手掛かりに謎を追う獏田が目にしたものとは――。
幾多の怪異と死の果てで待ち受ける、幽霊屋敷の真の恐怖とは?
ぶちおの読書感想文
『最恐の幽霊屋敷』
舞台は《最恐》を謳っている幽霊屋敷。
過去に住んでいた人達は、悲惨な結末を迎えまくっています。
何件も事件が起こった場所に潜むものとは。
今、この幽霊屋敷は近所の住人が土地を含めて買い取り、事故物件ではありますが賃貸しています。
最近は瑕疵物件を気にしない人も多かったり、むしろ心霊現象が高い確率で起こるとされている家に泊まりたい人もいるので、成り立ってしまうビジネス。
しかし、あまりに問題が起こるので原因を調べていこうというのが本筋です。
ぶちおも大好き!心霊もの!
もちろん、安全圏から見ていたい派です。
ぞわっとしつつ、笑いたい時はデニ怖のコラボ動画を見まくります。
視聴者が怪奇を探すというのも大好き。
過去に亡くなった人がいる、殺人事件が起きた、とくにこの部屋で怪しい人影をよく見かけるらしい。
どれもこれも真相はわからないけど、気になっちゃう。
さて、本作に戻ります。
大きく分けて、3つの軸で物語が進みます。
◆探偵・獏田
幽霊屋敷を管理している不動産屋さんからの依頼で調査します。
◆記者・猫鍋
幽霊屋敷に、相棒とともに取材に行き怪奇に巻き込まれます。
◆過去
幽霊屋敷になる前、なった後。屋敷に関わった人達が体験した心霊現象について。
どうしてこんな幽霊屋敷になってしまったのか。
過去に住んでいた朽城キイは、強い霊を壺に封じていたそうです。
しかしある日、自宅の奥座敷で殺害されます。
壺で頭を割られて、犯人は見つからず未解決…
その後、親戚が住むことになるのですが、どうも屋敷の様子がおかしい。
人の気配がする、飼っている熱帯魚の不審死、深夜に鳴るチャイム。
もちろん、確認しにいっても誰もいない。
段々と住人は神経をすり減らしていきます。
キイが亡くなっただけでこんなにおかしなことが起こるものなのか…
猫鍋は、過去にこの屋敷に住んだ人達に取材を試みます。
すると、起こる心霊現象も何パターンかあるよう…
見たという霊の姿も違っているし、不審死の様子も違う。
これ、もしかしたら複数の悪霊いるんじゃない??
ただ、ただですよ。
ぶちお、途中までは《最恐》をそこまで感じていませんでした。
それなりに怖いものに触れているので、ぶちおにもそこそこの耐性がある!
過去にキイが払ったと言われる悪霊も、幽霊屋敷で起こる現象も怖いけどまだ怖くはない。
両手じゃ足りないくらいの被害者も出ていますが、まだまだ《最恐》ではない。
でも、ラストの謎解きパートからこわ!となりました。
《最恐》の幽霊屋敷の触れ込みで、入居希望者は絶えない、
大家からしたら安定した家賃収入、資産運用としてはナイスですが。
この大家さん、自分たちで幽霊屋敷を強化したりしています。
呪物を集めて蔵に収納したり、一部を屋敷内に飾っていたり。
ちょっと、この大家さんもなんだか怪しくな~い?
からの、そんなんブッパしてくる結末です。
謎解きってもう、犯人(犯霊)が観念して解決!というのがテンプレだと思っていた自分がハズイ。
相手はとんでもなく人間を葬ってきている存在ですからね、そんな簡単にはいかない。
この人が探偵役か?と思うと裏切られました。
何種類もある心霊現象で、何が嫌かな~という視点で楽しむのもありです。
悪霊になるまでの因縁も興味深い。
幽霊屋敷に関わっても、ろくなことにならなかった。というのが教訓でしょうか。
人間の力では、どうにもならないこともあるんだなぁ~
塩まいて、縮こまるしかない。
そういえば昔、ぶちおの親族内で金縛りのモノマネが流行っていました。
どういうものかまだ分からなかった幼きぶちお。
言われるがまま、全身を強張らせてガチガチしていると親族一同爆笑していました。
それが嬉しくて、金縛りのリクエストをされたら何度でも応えていたなぁ~
あの遊び、なんで流行ってたんだろw
自分もやってたぞ~!という人には、まだ出会っていません。
君子、危うきに近寄らず。
新品価格 |
こんな作品もおすすめ
『最恐の幽霊屋敷』を読んで、垣間見たくなるタブーを感じられる作品を選書してみました。
新品価格 |
『世界で一番怖い答え』
過去4回の放送の中から選りすぐった問題のほか、新規問題も多数掲載。
不定期でやっている番組なのですが、めっちゃ好きです。
観察、考察した後の回答、ゾッとします。
新品価格 |
『呪物蒐集録』
実在する呪物の因縁や、今も起きる怪奇現象、そのすべてが語られる――
有名なオカルトコレクター田中俊行さんのアイテムがずらり!
メディア等では一部しか見られないので、じっくり堪能したい人にはこちらを。
新品価格 |
『禁足地帯の歩き方』
オカルトスポット探訪者・吉田悠軌による「禁断の場所」訪問ルポ。
こんな場所、どこにあるの?しかも禁足地って。
興味が止まらない。
事故物件芸人のお部屋いって視るんです! (ぶんか社コミックス) 新品価格 |
『事故物件芸人のお部屋いって視るんです!』
事故物件住みます芸人・松原タニシが東京で新居を探すことに!
事故物件といえば、この人!
やっぱり人間と同じで、幽霊達にも豊かな個性。
コヤッキースタジオ都市伝説 Lie or True あなたは信じる? 新品価格 |
『コヤッキースタジオ都市伝説 Lie or True あなたは信じる?』
大人気YouTuber「コヤッキースタジオ」がついに書籍化!
近未来、宇宙、古代、どの時代にもロマンがあります。
信じると見える世界、信じないから見える世界、どっちがいいでしょう。
まとめ
『最恐の幽霊屋敷』
読了後、表紙をじっと見る。
屋敷全体から流れ出る血、屋敷は割れた陶器の上に存在して、
1階の屋根にいる人達は。
過去から今に至るまで、熟成され醸造された幽霊屋敷譚を。
新品価格 |
~ぶちおのグッズはこちら~
📚ぶちおの本棚記事一覧はこちら
🐥鳥記事一覧はこちら
🌞日常記事一覧はこちら
✨劇団四季一覧はこちら