ぶちおの本棚

『お孵り』生まれ変わりを狂信する村。因習、過去に起きた事件、悪しき転生から逃げられるのか。

2024年2月8日

ぶちおです。

今回は『お孵り』をご紹介しようと思います。
第39回横溝ミステリ&ホラー大賞読者賞受賞作品、これはわくわくです。
里帰り出産、怪しい村、過去に起きた陰惨な事件。

ハラハラしっぱなしの転生がここに!

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こんな人にオススメ

☆都市伝説系が好き
☆新しい死生観を垣間見たい
☆いやな転生も見てみたい
☆グロ、エグみもOK

書籍概要

◆作品名  お孵り
◆著者   滝川 さり
◆出版社  KADOKAWA

結婚の挨拶のため、婚約者・乙瑠の故郷を訪れた佑二。そこは生まれ変わりの伝説がある村だった。やがて乙瑠は村で里帰り出産をすることになったが、子供は生まれ変わりを司る神として村に囚われてしまい!?

Amazon『お孵り』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『お孵り』
転生、したいですか。
昔から不老長寿は人類の夢、誰だって死ぬのはこわい。
でも、死んだ後も転生できるとしたら?
新しい体でやり直させてくれる神様がいたら?
魅惑、というか甘いお誘いです。

転生は誰にでもチャンスがあるとした場合。
過去の人生では犯罪者だとしても、転生の可能性はありますよね。
いやぁ~転生さえちゃいけない人もいますよね、きっと。
でも神様のさじ加減と言われたら、どうしようもない!

怨念、怨霊、悪霊みたいなのがこの世に蘇ったら、もう絶望です。
日本史でも飢饉とか天災があると、怨霊が蘇った!とか祟りじゃ!と。
解明できない不幸なことは、やはり謎の力が働いているということで処理するしかないです。
人の心って、自分に都合のいいように出来ているのやも。

さて、本編について。
主人公は佑二、婚約者の乙瑠とともに乙瑠の実家に結婚の挨拶をしに行きます。
九州の山奥、バスは1日にたった2本、自家用車がなかったら生活がままならないような土地です。
彼女の実家への挨拶で緊張する祐二と、実家に帰るのに何故か緊張している乙瑠。
乙瑠には、村独特のしきたりを祐二に知られることが少し怖がっているような…

出産にまつわるならわし。
村出身の女性は、子どもを産む時は村で出産しなければいけない。
余所の土地で出産すると流産することになる。
子どもは2人まで、3人目が生まれてしまったら口減らしをしなければいけない。

端的にいってしまうと古い価値観というか、迷信ですね。
しかし、祐二は行きすぎた奇怪な現場をたびたび見てしまうことになります。

いよいよ出産が近くなった女性は、夜中に村が祀っている神様の依り代である子どもの体液を取り込む儀式に参加する。
儀式というと神聖なもののように思えますが、児童虐待として摘発されてしかるべきような内容です。
でも村全体はよしとしている。
こうすることで無事に子どもが生まれるというのです。

生まれた後、産湯もまだの状態の赤ん坊を皆で取り囲み「おかえり」と言いながらなで回す。
この村の子どもは、過去の村人の生まれ変わりの可能性があると。
どこどこの誰誰さんがこの子の体を器にして、新しい人生を体験できる。
祐二も眉唾だと思っていましたが、見た目は子ども、中身は老人みたいな村人と遭遇します。
この村で出産をすることに恐怖を感じます。

祐二と乙瑠が夫婦となり、子どもについて考えた時。
やっぱり欲しい。
でも、あの村の出産の異様な光景は受け入れられない。

物語の前半部分は、ホラー要素満載です。
人里離れた村の独特な信仰、よそ者には理解しがたいルール。
うん、祐二と同じ気持ちで読み進めていくのですが、どうやら乙瑠は村での出産を望んでいる。
他人から見たらヤバイ村でも、乙瑠からしたら生まれ育った村で愛着もありますし。
おかしなこととわかっているけど、村の神様信仰を完全に否定もできない。

なんだかんだ験担ぐことってありますよね。
信じてるわけじゃないけど、大凶の日は身構えちゃうとか。
朝の占いが最下位だとお助けアイテムを用意しちゃうとか。
いや、しなくてもいいけど、縁起が悪いと言われていることをそのままにしたくないという心理w

後半では、村人によって拉致された乙瑠を、祐二が助けようと奮起するアクションものに変貌します。
一般人の祐二がほぼ丸腰ながら、夜の村に潜入して動き回るのはバイオの主人公かと思いました。家族愛ゆえ!
オカルト関係に強い味方も登場します。協力して乙瑠を奪還出来るのか!?

過去にこの村で起こった事件の再来か、とんでもない大事件に発展します。
一晩で村が壊滅するのでは?
真犯人は誰だ、黒幕は誰だ、祐二の家族は無事なのか、どうやったらこの村から生還できるのか。
神様とは何者なのか、過去に起こった事件の真相は。

たたみかけられて呆然としましょう!!

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イーサン・ウィンターズは家族とのありふれた日常を取り戻していた その日常を奪ったのは
『お孵り』の主人公の祐二が、イーサンとちょっとダブりました。
頑張れ、お父さん!

まとめ

『お孵り』
信仰心が、狂気になる。
信仰しない村人は村人が制裁する、神の否定は許されない。
何度も生まれ変わりを経験した人もいれば、1度も生まれ変われない人もいる。
生まれ変わりたいなら、無心に信仰にやつすしかない。

異様な村の最後の姿は、どんなものになったのか。

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