『十字架のろくにん』復讐のターゲットはごにん。悔恨なき者には、残酷な死に様を！

ぶちおです。

今回は『十字架のろくにん』をご紹介します。
別冊少年マガジン連載のダークな物語です。
個人的に別冊少年マガジンは、ダークなコミック誌です。
『進撃の巨人』のダークさが継承されているかのようです。

復讐のために、同級生たちを始末することを誓う主人公の物語です。

十字架のろくにん（１） (週刊少年マガジンコミックス)

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こんな人にオススメ

☆グロめの復讐が好物
☆ダメ人間は許せない
☆天網恢々疎にして漏らさずが信条
☆ダークヒーローを求めている

書籍概要

◆作品名　十字架のろくにん
◆著者　　中武士竜
◆出版社　講談社

人は、殺してもいい？　　
「別マガ」沸騰の新星・中武士竜が描く、背徳の復讐サスペンス！

「俊、改心した者は見逃せ。人には生まれ変わるチャンスが必要や。」
「じいちゃん、僕は奴らが変わってないことを祈るよ。」
──人ならざる化け物たちを斃すため、少年もまた、人ならざる何かに成った。

“実験体Ａ”と名付けられ、同級生5人から嬲られる日々。小学6年生の漆間俊は、壮絶ないじめに苦しむ「地獄」の中にいた。だが、そこには兄想いの弟と、子を守る父母という「救い」があった。あの日、5人の化け物たちが、鬼畜の所業で家族を奪い去るまでは……。やがて、全てを失い、真の地獄を見た俊の中に暗い「願い」が宿った。戦時中、秘密部隊に所属した祖父の指導の下、生まれ変わる少年。そして4年が経った時、彼は因縁の敵の前に姿を現す……。この復讐は誰にも渡さない。
Amazon『十字架のろくにん』作品内容より

『十字架のろくにん』ぶちおの読書感想文

久しぶりに、ほどよいグロみと気になるストーリーが両立している作品と出会いました！
そう、グロければいい訳ではないのです。
やはり、その行為にいたる主人公の過程とか、葛藤も大事です。

主人公は漆間俊。12才。
同級生5人から陰惨ないじめの対象にされます。
ちょっとしたおふざけレベルではないです。
改造したモデルガンで撃たれたり、本当に死ぬ寸前まで首を絞められたり、可愛がっていた捨て猫を殺されたり。
肉体的にも精神的にも追い詰められます。

いじめ集団の中心人物である、至極京の目的は『人を殺すこと』
しかも直接手を下すのではなく、ターゲットが自ら生きることに絶望し死を選択することが京の望みです。
はい、イカれていますね。タチが悪いです。
ある種のカリスマ性のある京に心酔する仲間4人は、笑いながら俊に暴力をふるいます。

京の欲望は膨れ上がり、ついには俊の両親を事故に見せかけて殺害します。
俊の弟は一命はとりとめたものの、昏睡状態のままです。

死のうかと思った俊ですが、ふと祖父が持っていた猟銃を思い出します。
『あいつらを、殺してやる』
俊はこの時から、5人に復讐することを誓います。

俊の祖父はかつて、特殊部隊に所属していて武器の扱いや武術を俊にレクチャーします。
4年後、俊の復讐劇開幕です！！！

人は簡単に嘘をつきます。
自分が不利な状況にあれば、うわっつらの謝罪なんていくらでもします。

祖父直伝の拷問で、いじめ集団の本音を暴いていきます。
皮膚を剥ぐ、苦悶の梨、親指潰し、魔女狩りにも使われたような拷問が目白押しです。
ぶちおは、過去に魔女狩りの歴史的な展示会に行ったことがあるので、変ななつかしさを感じましたｗ

俊を怪しんでいる警察官もいます。
俊は復讐を遂行することが出来るのか！！