『監獄学園』若きリビドー×おバカは最高な方程式！足下をくぐる、もろりアングルは供給過多！

ぶちおです。

今回は懐かしの『監獄学園』をご紹介しようと思います。
紙本の第1巻は2011年発売です。もう干支一回り案件です。
びびります。
発売当時は店頭書店員として、毎巻出るたびに平積みにしていました。
話題になった最終回についても、少し考えてみました。

最高な美女達を素敵アングルから堪能して、笑いましょう。

監獄学園（１） (ヤングマガジンコミックス)

新品価格
￥759から
(2023/10/14 13:51時点)

こんな人にオススメ

☆ムチムチな副会長に叱られたい
☆こじれた恋愛ドラマも見たい
☆脱獄にロマンを感じる
☆多分、これくらいおバカな時代は誰にでもある

書籍概要

◆作品名　監獄学園
◆著者　　平本アキラ
◆出版社　講談社

女子1000人：男子5人!!　その学園は男（ヤロウ）共にとって天国か地獄か。誰も見たことがない牢獄高校（ハイスクール）コメディ始業!!　伝統ある全寮制の女子高・私立八光（はちみつ）学園。このお嬢様学校が本年度から男子を入学させることとなった。しかし入ってきた男子はたったの5人。そのうちの一人、清志（キヨシ）は女だらけの環境に胸躍らせていた。その先に驚愕の未来が待っているとは知らずに……。
Amazon『監獄学園（１）』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『監獄学園』
まずはタイトルについて。
『監獄学園』とかいて『プリズンスクール』と読みます。略してプリスク。
ただ漢字4文字のインパクトが強いので、来店するお客様の3割くらいは『かんごくがくえん』と読んでいました。
色々な読み方を把握していないとお問い合わせ回答できない案件ですｗ
同じような現象は『青エク』にも起こりがち。

10年以上も経過すると、もう知らない人も多くなってきているのではないでしょうか。
2023年秋、全巻読み返しましたがやっぱり天才としか言えないセンスが光りまくっている作品と再認識です。
連載当時はアニメ化あり、グラビアでも副会長のコスプレも流行っていたり、一大ブームになっていました。

ざっくりあらすじです。
全寮の高校が舞台。
女子校から共学になるも、女子生徒1000人に対して男子生徒5人という比率です。
男子生徒5人、キヨシ、ガクト、シンゴ、ジョー、アンドレは女子を素敵な未来を夢を見るも相手にされず腐る日々。
実は、裏生徒会なる組織からのお達しで、女子は男子を無視するように指示されていたのですもの。
裏生徒会の会長・栗原万理、副会長・白木芽衣子、書記・緑川花の3名は男子達を退学させるべく暗躍します。
まずはのぞきをした罰として、校内にある監獄で一ヶ月の罰を男子達に与えることに。
退学させたい裏生徒会、女子と触れあいたい男子達、その戦いの記録です。

若いからね！
女子校かのような楽園で、男子はもう毎日はぁはぁ悶々としています。
全28巻ですが物語は入学式から約3ヶ月間の出来事です。
驚くくらい濃厚な監獄学園生活といえましょう。

そもそもなんで学園内に監獄が設置されているのか。
裏生徒会、特に会長が男を憎むのはなぜなのか。
それはある1人のトラブルメーカーの存在です。
すべてはこいつに始まり、こいつに終わると言えましょう。

お楽しみポイントとして外せないのは、こんなにも無防備が肉体があっていいのかとｗ
特に副会長です。
男子の視線なんて気にせず、乳も尻もダイナミックに躍動します。
下着が毎回デザイン違うとか、食い込みのディテールとかｗ
布の供給が追いついていない！

裏生徒会もいれば、表生徒会もいます。
9巻からは女囚編として、裏生徒会が監獄に入り男子は釈放されます。
17巻からは体育祭編として、裏VS表。生徒会の存亡をかけた戦いが始まります。
騎馬戦でのキヨシの憤死はもう、どうしてあげたらいいのかｗ
いや、本当憤死に値することでしょう。
25巻からはキヨシの告白編と言えるでしょう。
体育祭を終え、キヨシは千代に告白することを決意します。
そして、ラストへ…

キヨシと花の謎の関係。おしっこ見た見ない。かけあいウロボロス。
どう考えてもアブノーマルな方向まっしぐらです。
副会長とアンドレ、真のSとMとの関係とは。
裏会長と表会長の百合。
みどころだらけで紹介しきれませぬ。

今までに見たことのない画角を楽しみましょう。

監獄学園　超合本版（１） (ヤングマガジンコミックス)

新品価格
￥3,795から
(2023/10/14 14:13時点)

電子版だと超合本版が出ています。
5冊くらいを1冊にしています。値段はきっちり収録冊数分。
28冊ポチるか、6冊ポチるかはお好みで。

最終回について

結構、『監獄学園』の結末については辛口意見が多めです。
どうしてそうなってしまうのか、改めて読了した感想です。
最終回についてはネタバレするので、知りたくないぞ！という方はスキップをお願いします。

辛口意見が多い要素としては、
・千代の闇落ち
・バッドエンドっぽい
・ハッキリとしていない感がある
というところかなと思います。

『監獄学園』唯一の良心といえる千代の闇落ちはなかなかです。
キヨシと思いが通じ合ったかと思ったら、万理が去った後の裏生徒会の会長の座に就任して男を「クズ」と呼び、顔つきもかなり変わってしまいました。
なんだかんだでキヨシとのハッピーエンドを望んでいた人はガッカリ感が否めません。

カップリングがたくさん出来ていたのですが、成就したかどうか微妙な雰囲気もある。
アンドレ以外は、結局ダメだったのかな～と。
キヨシは完全敗北にカウント、ガクトも結局捨てられた。
シンゴとジョーは結局意中の相手とどうなったのか。明言はされていません。
1勝2敗2引き分けがなんとも。
やはり最後はわははー！とみんな笑っていて欲しかったな～。

最後の6ページが、単行本描き下ろしとのこと。
ノンブル201P以降です。
これが何にでもとれるという描写なので、混乱です。

男子5人は監獄生活に戻り、待望の濡れTシャツコンテストに参加する。
この描写はいつのことなのか考察しました。

本編は7月7日、七夕まではハッキリ分かります。
千代が裏生徒会の会長になったのも、この日以降だと思われます。
前会長の万理が去ったのも七夕なので、その後に就任と考えてよきです。

濡れTコンテストは8月の催事なので、描き下ろしの部分はそのままの時系列で問題がない。
ように思うのですが、描き下ろしのガクトはロン毛なのです。
どう頑張っても坊主からセミロングまで伸びるには1年以上かかるのでは。

ガクトの髪以外にも、監獄がいつ建設されたか問題もあります。
体育祭のラストで監獄は盛大に壊れていました。
いつ再建築したんだというところも気になります。
理事長不在の状態で、監獄再建費用とかどうするんだろうと。

一瞬、今までのなんだかんだは夢オチも考えました。
実は4月に男子達が収監されて、そのまま暮らし続けているという世界線。
そうなると、濡れTコンテストを知っているのが辻褄が合わなくなります。
濡れTコンテストの存在を知るのは、ガクトが坊主になった後。
描き下ろしのロン毛ガクト時には、知りえない情報なのです。

以上を考慮すると、描き下ろし部分は翌年夏以降の時間軸の可能性もでてきます。
が、しっくりこない。
もやん。

描写はされていないけど、多分こうなんだろうな～と想像で補完できるものの、範囲が広いのでくっきりしない。
ここまで笑わせてくれたから、最後も笑って終わりたかったからこそもやもやも増殖しがち。

ぶちおは十分楽しみましたし、こういうラストもまたよし！
読んだ人全員が同じラストの解釈にならないのも、またよし！
好きな作品認定には変わりなしです。