『Ｕ１２』ゾンビが蔓延る世界の方がましかもしれない。トンデモサバイバル！！

ぶちおです。

今回は『Ｕ１２』をご紹介しようと思います。
数年経っても、何故かむずむずっと思い出してしまう、そんな作品です。
いや、なんか今だと声高に宣伝出来ないかもだけど。
いや、フィクションなんでと自分に言い聞かせながら読み返しています。

大事なことなので、もう一度言います。フィクションです。

Ｕ１２（１） (アフタヌーンコミックス)

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こんな人にオススメ

☆キモいおっさんに耐えられる
☆トンデモの連続でも平気
☆臓物ぶちまけ系描写も余裕
☆現実とフィクションをしっかり線引きできる

書籍概要

◆作品名　Ｕ１２
◆著者　　闇川コウ
◆出版社　講談社

謎の牢獄に囚われた12人の少女。状況を呑み込めぬ彼女たちの前に謎の男が現れ、「君達の人権を停止する」と宣言する。そして、突然始まる囚人たちのためのイベント「お楽しみ会」!!　この理不尽な異常事態を切り抜けるべく、少女たちは闘争を開始する！　戦慄の少女脱獄サバイバル!!
Amazon『Ｕ１２（１）』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『Ｕ１２』
講談社のコミック誌『good!アフタヌーン』が月刊化された時、ぶちおが働いている書店に編集長やら営業さんやらがPushに来てくれたのを覚えています。
創刊はこけられないですからね！！紙がグイグイ調子がよかったなぁ～(細い目)
創刊記念のパーティーもあって、あちこちの書店員が招かれて講談社に集結していました。
お偉いさんが挨拶で｢グッドイブニングをお願いします！！｣と言って突っ込まれていました。
｢グッドアフタヌーンですよ！｣と。

そんな思い出深い、『good!アフタヌーン』連載作の中でも何故か気になっちゃうのが『Ｕ１２』です。
1話から衝撃展開の目白押しです。

主人公含め、人権を停止された少女12人が特別刑務所に拉致されます。
親の承認を得て、法律的にもクリアしていると刑務所の責任者は言います。
少女は皆、12歳以下。つまりは、アンダー12というワケです。

特別刑務所では、食事と衣服は与えられます。与えられた室内であれば自由に動けます。
ただし、開催されるお楽しみ会は全員強制参加です。
特別刑務所に収容された囚人達を相手に、少女達は放り出されます。
ランダムで囚人が牢屋から解放され、少女達とお楽しみの時間を過ごせるというイベントです。

なんで、どうして、は通用しません。
獰猛で凶悪な囚人、ロリコンの権化達に立ち向かわないといけないのです。
力の差は歴然ですが、知恵と機転で生き延びることを目指します。
立ち止まっていたら、逃げ遅れたら、囚人達に嬲り殺されます。

このロリコン囚人達が生理的におえええーとなる位気持ち悪いです。
目がいっちゃってるし、身なりも汚い！
もうなんか、目を背けたいけどぐいぐい存在を主張してくるロリコン達。

言動も思想ももちろん受け入れられないですが、どうしてこんな特別刑務所が存在しているのか。
お楽しみ会の真の目的とは。
謎も多いです。

主人公の琴美は、純真無垢で仲間思いです。
だからこそ、一番危険な目にあいがちです。
琴美を守るように戦うのは、かなめというクールな女の子です。
職業がファイターかと思うくらい、変態を葬りまくります。
ロリコンは人間じゃないから、という彼女は何を知っているのでしょう。

目を背けたいけど、なんか気になる。
いや、攻めすぎの内容じゃろう。でも知りたい。

ラストはラストで驚きます。色んな意味でｗ