ぶちおです。
おすすめ小説のご紹介です!
今回は『変な絵』
前作、『変な家』は台本のようなテキスト会話形式でしたが、今作は小説形式になっています。
読みやすさはそのままに、四章に別れていますが、最後すべてがつながります。
ぶちお、一章が一番震えました…
鳥肌ばっちこいな方はぜひ!
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こんな人にオススメ
☆雨穴先生ファン
☆『変な家』を読破した
☆どうしようもないサイコパスが気になる
☆観察力には自信がある
書籍概要
◆作品名 変な絵
◆著者 雨穴
◆出版社 双葉社
ホラー作家兼YouTuberである雨穴氏による、自身初となる11万字書き下ろし「長編小説」! タイトルは『変な絵』。
Amazon『変な絵』作品内容より
見れば見るほど、何かがおかしい? とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる! 今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄のスケッチ・ミステリー!
※前作『変な家』の“キーマン”栗原も登場!
ぶちおの読書感想文
『変な絵』
こわかった!
出てくるすべての絵の意味がこわかった!
全四章で構成されていますが、一章めで鷲掴まれました。
ある大学生が知ったブログ、今はもう更新もされていないブログですが、読んでいくほどに不思議に思える内容が綴られています。
初見だと何も引っかからず、普通に読むことができました。
ある男性が、何気ない普通の日々をブログにしているだけです。
ー今日からブログを始めることにしました、今日はケーキを食べましたー
といったごく普通の内容です。
そして奥さんが妊娠をし、幸せ倍増の内容が続きます。
しかし、出産を控える頃からブログの内容に暗雲が…
逆子がなおらない、病院の指導に従っても改善がなかなかされない。
そんな中、奥さんは5枚の絵を描きます。
お腹の子どもの未来予想図と称して、生まれてすぐの姿、成長していく姿などを。
ブログ主はその絵をブログにアップしていきます。
その様子はまだ幸せな家庭です。
出産の日、奥さんは亡くなります。
赤ん坊は無事に産まれましたが、奥さんは助かりませんでした。
最後のブログの更新、ブログ主は意味深な内容を残します。
ーあの3枚の絵の秘密に気付いてしまった。
あなたを許すことはできません。ーー
ここから読者の考察がはじまります。
読み返してみると、このブログには少しおかしい所がチラホラとあります。
そして一番気がかりなのは奥さんが残した絵の秘密…
奥さんは成長した子どもの未来を思い描いたといっていましたが、本当は何を伝えたかったのか…
2章は、小さい子どもが描いた母親の絵です。
子どもの描く絵には、内面のイメージが映し出されるそうです。
では、画用紙の一部にもやる灰色の正体はなんでしょう。
3章は、美術教師が最期に残した絵です。
趣味の登山に出かけた先で、惨殺遺体になって発見された教師。
そこには彼が残した絵があったのですが、どうしてそんな絵を描こうとしたのでしょう。
4章は、心にトラウマをもった少女の絵です。
こちらも一般人ぶちおには普通の絵にしか見えません。
しかし彼女の心の傷は、はっきりと絵に現われています。
そして今までのすべての変な絵にまつわる事件が解決します。
ぶちおは幼少期、クレヨンは手が汚れるのでお絵かきはもっぱら磁石でかけるやつでしたw
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どこも汚れないし、スタンプもついていて描いては消してを繰り返していましたw
絵を描くことは好きでしたが、ちっちゃい頃から鳥ばっかり描いていたような気がします。
人物画とか風景がはもっぱらダメで(そのままを模写するのがとにかくダメ)、デフォルメした鳥ばっかw
思えばその頃から個性は出ていたなと思います。
地道な作業が嫌い、可愛く描けたと自分が思えればそれでよし、という人間です。
そう、絵はその人の内面や性格が出るわけです。
作風とかタッチとか、描いている時のメンタルは色濃く出ます。
改めて、本作に残された絵を見る時の注意事項です。
描いた本人の気持ちになってみること、これが出来ると最短で真相に近づけると思います。
大人が描いた、子どもが描いた、ではなく、
どういう状況下で描いていたのか、そして見r人に何を訴えたかったのか…
一章の絵では奥さんが何かしらのメッセージを絵に残し、ブログ主がその意図を知ることになり、
そしてブログは閉鎖されるに至りました。
絵画ミステリーをご堪能あれ!
こんな作品もおすすめ
『変な絵』を読んで、美術ミステリー系の作品を選書してみました。
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『ダ・ヴィンチ・コード(上中下合本版)』
やっぱり絵画ミステリーとはこちらですね。
店頭書店員時代、驚くほど売れまくってびびったのを覚えています。
連日出版社に電話して追加発注していたなぁ~
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『怖い絵』
美術の時間でもよく目にした名画には、描かれていない裏側が…
一見しただけでは分からない、絵画の秘密をとっぷり堪能できます。
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『名画のミステリー 描かれた謎を探る』
言われてみれば、なんでなんだろう。
ふわーっと美術館巡りをしているだけでは分からない謎!
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『ギャラリーフェイク』
雁作専門の画廊、ブラックマーケット、美術ビジネスの名作といえばこちらです。
一度連載終了するも、4年後に復活したほどの人気作です。
まとめ
『変な絵』
とんでもない観察眼をもたない凡人でよかったな~と思ったぶちおです。
すんなり真相が見えたりしたら、本当にガクブルでトラウマになったかもしれませんw
前作に登場した栗原の推理力も健在です。
というより、彼は本当は何者なのかw
キーパーソンであることには変わりないです。
登場したすべての絵画の意味を知ったら、もう一度最初から読み返したくなります。
謎を解きたい方はぜひ!
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