『ホテル・インヒューマンズ』殺し屋愛用のホテルには、最上級のコンシェルジュを！意外にも泣けちゃう。

ぶちおです。

今回は『ホテル・インヒューマンズ』をおすすめしていこうと思います。
【インヒューマン】の意味は、ヒューマンの非定形なので
人間ではない、怪物、冷酷といった意味だそうです。
すなわち、人間には思えないような危険人物たちのためのホテルというタイトルです。

Twitterで流れていたのを見て、なんとなく惹かれて読みました。
そして予想外にも泣けるいい話ーさー！

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こんな人にオススメ

☆新作を欲している
☆ありえないようなアングラ世界に興味がある
☆ほっこり、涙活したい
☆ヒューマンドラマを楽しみたい

書籍概要

◆作品名　ホテル・インヒューマンズ
◆著者　　田島青
◆出版社　小学館

そのホテルの…「お客様は殺し屋様」
最高のホテルには条件がある。
「極上の食事」、「至高の癒やし」、「魅惑の娯楽」…
そして、
“最新の武器手配”、“安心の身元詐称”、“完璧な死体処理”――！？
そのホテルの…「お客様は殺し屋様」。
死の境界線で、
決して『NOと告げない』コンシェルジュが応える
殺し屋たちの願いとは――
いざ、鮮烈のキリング・ホテル・ドラマ…開幕！
Amazon『ホテル・インヒューマンズ』作品内容より

『ホテル・インヒューマンズ』ぶちおの読書感想文

『ホテル・インヒューマンズ』
来客は殺し屋ばかり、そんなホテルのサービスは常に完璧です。
素晴らしい二人のコンシェルジュが、殺し屋たちをもてなします。
一般のホテル同様、決して｢NO｣とは言わないコンシェルジュたち。

ぶちおは最初、概要だけを読んだ時にはホテルで殺戮パーティーが起こるとか、
超暗黒組織とホテルが全面戦争するとか、血なまぐさいこと考えてました。
それが、驚くほどに裏切られましたｗ
いいはなしーさーだったとは！

ホテルに来る客は犯罪者だし、それをさらっとケアしてるコンシェルジュも犯罪者だし。
悪人しか出てこない状況なのに、感動することになるとは。
初めての裏切られ方をしましたｗ

登場するメインキャラクターは２人のコンシェルジュです。

◆沙羅(サラ)
…美少女で先輩コンシェルジュ。体術、殺人術にも長けている。コンシェルジュとしての仕事や姿勢を生朗に徹底的に指導する。
◆生朗(イクロウ)
…眼鏡をかけた後輩コンシェルジュ。ホテルに就職して約1年。このホテルに就職したのには、何か秘密がありそう。

この２人の掛け合いも面白いです。
生朗はしょっちゅうこんな仕事を辞めたいと言っています。
性根や感覚は普通の人間っぽいのですが、沙羅からは甘ちゃんだと叱責を受けます。

ぶちおがホロリとしたのは、【ダイイング・サービス】というお話です。
妻には内緒で、殺し屋をしている夫。
その仕事は常に完璧で、殺しの痕跡なんて一切残さない。

でもたった１人、妻だけが彼の完璧なペースを乱す存在です。
表の世界では普通の夫婦として幸せに暮らしています。
でも、殺し屋稼業なんていつも危険と隣り合わせで…

ホテルには、ダイイング・サービスがあります。
このサービスを使って、夫は何を残そうとするのか。
ネタバレはしたくないので、気になったら是非ご一読をば！！！