ぶちおの本棚

『忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件』その顔は、決して見てはいけない

ぶちおです。

今回は『忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件』をご紹介しようと思います。
作家・那々木悠志郎シリーズの第3巻です。
怪奇に取り憑かれた那々木悠志郎の最初の事件。
きっと、あぁなるには何かきっかけがあったに違いない。
そして封印されていた原稿によって、過去の怪奇が目覚めてしまう。

見てはいけない、見たら狂ってしまうから。

忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件 作家・那々木悠志郎シリーズ (角川ホラー文庫)

新品価格
¥713から
(2026/4/19 15:40時点)

こんな人にオススメ

☆那々木悠志郎の過去を知りたい
☆特殊な発生条件を解明したい
☆乗せられたら、呪術的なこともやっちゃう派
☆過去の事件にけりをつけたい

書籍概要

◆作品名 忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件 作家・那々木悠志郎シリーズ
◆著者  阿泉 来堂
◆出版社 KADOKAWA

ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。
そこに書かれていたのは、心霊現象に懐疑的な小学6年生、篠宮悟が、流行りの噂話で語られる『崩れ顔の女』を呼び出してしまうという物語だった。
その顔を見てしまった者は視力を奪われ、精神的に追い詰められた末に自殺してしまうという怪異。その真相を調べにやってきた那々木悠志郎の助けを借りて、悟は調査を進めていく。

ぶちおの読書感想文

『忌木のマジナイ 作家・那々木悠志郎、最初の事件』
日本の幽霊とか、妖怪とか、基本は女性が多めな印象。
白い着物を着て、黒髪が長くて、濡れていたりしたらなお恐い。

女性の姿をした幽霊等には、容姿。とくに顔に特徴があるものも多いかな。
四谷怪談のお岩さんは、毒で顔が崩れてしまっていたり。
右目上に大きなこぶがあって、かつての美貌は見る影もなくなってしまっているとか。

口裂け女は整形の失敗で口が耳まで裂けてしまい、マスクで隠している。
でも、通りすがりに「私、綺麗?」と質問を投げかけてきます。
綺麗と答えても、綺麗じゃないと答えても詰むという難問です。

綺麗でいたいし、認めてほしいという女ゴコロでしょうか。

本作に登場する崩れ顔の女という怪異も、似ている部分はあります。
どうやら顔にコンプレックスがあるらしく、自分の手で顔を覆い隠しています。
《ミナイデ…ミナイデ…》と言いながら。
そしてターゲットの元に、徐々に近づいていき、最終的にはその顔を見せてくるらしいのですが。
その顔がとても恐ろしく、見てしまった者は正気ではいられず、目も潰れてしまう。
見たくないと拒否しても、もう手遅れですから。

崩れ顔の女にロックオンされたら、身代わりを差し出すしか逃げ道はない。
自分が助かるために、誰かを差し出せばいい。
強力な怨念だからこそ、呼び出してしまったら最後まで付き合うしかないということです。

ミナイデ、と言っている割には、顔を見せてくるという矛盾。
身代わりという方法以外で、この怪異を退かせることはできないのか。

崩れ顔の女の話題が流行ってしまった小学校を舞台にして書かれた、那々木悠志郎の原稿。
その原稿を読んだ担当編集の元にも、崩れ顔の女が現われてしまいます。
こういう時に限って那々木は不在。
編集者は少しのアドバイスを元に、何とか自力で崩れ顔の女と対決することに。

いや、編集者からしたらとても迷惑だから!
原稿を読んだだけで、そこに書かれている怪異が来ちゃうわけですから。
読んでいくごとに、近づいてくる崩れ顔の女。

読者も、この編集者と同じ状況にいる様な気持ちで読み進めることになります。
段々と、那々木の発言の意味がわかってきたり。
原稿内のおかしな部分に気付いていったり。
崩れ顔の女のことも推理していくことができます。
その部分に気付けたので、ウキウキになりました。

怪異にも発動条件がありますから。
その条件は、怪異の成り立ちや弱点にも通じるかもしれない。

呪いのビデオを見たら貞子が来るように。
女子トイレのドアを3回ノックして呪文唱えると花子さんが現われるように。
必ずきっかけがある。
そして、現われたからには目的がある。

怪異を知ることで、裏にある事実を暴くこともできる。

化身の残夢 那々木悠志郎、最後の事件 作家・那々木悠志郎シリーズ (角川ホラー文庫)

新品価格
¥1,035から
(2026/4/19 15:40時点)

~ぶちおのYouTubeはこちら
~ぶちおのグッズはこちら
📚ぶちおの本棚記事一覧はこちら
🐥鳥記事一覧はこちら
🌞日常記事一覧はこちら
✨劇団四季一覧はこちら

-ぶちおの本棚
-,