ぶちおの本棚

『プリズム』子どもの視点から、同僚の視点、様々な視点から見えてくるのは虚像か。実像か。

ぶちおです。

今回は『プリズム』をご紹介しようと思います。
児童からも人気の女性教師が、自室で変死していた。
睡眠薬入りのチョコが発見されたり、窓ガラスが割られていたり。
他殺の可能性も色濃いけれど、事故死の可能性も捨てきれない。

被害者に何が起こったのか。

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こんな人にオススメ

☆ヒトコワ系が好き
☆ぬったりした読了感に浸りたい
☆物事を多面的に見ていきたい
☆記憶に残っている先生がいる

書籍概要

◆作品名 プリズム
◆著者  貫井 徳郎
◆出版社 東京創元社

小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。

ぶちおの読書感想文

『プリズム』
取り扱ってる書店によっては、実業之日本社からの文庫版も発売されています。
東京創元社だと電子版のセールはあまりないので、セール狙いであれば実業之日本社版がオススメです。

小学校のミツコ先生が変死したらしい。
事故の可能性もあるけれど、不審な状況も多いので殺人の可能性もある。
この女性教師の周囲の人たちの視点をスイッチングしていき、事件の謎に迫っていくという感じです。

まずはミツコ先生のクラスの子供たちの視点から始まります。
小5、なので世の中のこともそこそこに理解してきている年頃です。
4人で集まって、ミツコ先生に何が起きたのかを考えようと。
さながら少年探偵団的な活動をはじめます。
子供なので出来ることも限られていますが、子供特有の無鉄砲を味方にずかずかと進んでいきます。

小学校の頃の先生、いまだにぶちおは覚えてるなぁ~
受け持ってくれたのは4人。
イラストうまかった先生とか、ぶちおと同じで小鳥飼ってた先生とか。
【茨城】を【いばらぎ】と発音したら、真剣に訂正してきた先生とか。
小学校の頃が一番先生と密だったからかな。
全授業担任の先生が見てくれたわけですし。

ぶちおの小学生時代は、家庭訪問ありましたから。
家に先生が来るという大イベント。
今はやり方が簡易的になっているらしいですが、当時はがっつり家にあがってもらってお茶飲みしながら談話という時代。
なんかもう、時代を感じるぜ。

作中での子供達の日常がわかりみすぎて。
女子に人気のある男性教師もいれば、教師同士の恋愛事情をなぜか知っている保護者とかw

このまま子供たちが名探偵になっていくのかと思っていたら、次の章ではミツコ先生の同僚の女性教師視点が始まります。
また次の章はその女性教師が接触したミツコ先生の元カレ視点。
こうしてミツコ先生に対して、どんな感情をもっていたのか。
ミツコ先生とは、どういう人物だったのかがちょっとずつ分かっていきます。

子供たちに人気でも、同僚や彼氏視点では違うこともある。
もしかしたら、ミツコ先生が見せている顔の違いが事件のきっかけかもしれないと。

小学校の教師だから聖人というわけではない…
ミツコ先生が見せてこなかった事実がわかってくると、うぅむと。
先生といっても、一人の女性だし。
女王様のようなふるまいをしても許されるタイプの女性だとしても、小学校での仕事はきちんとこなしていたのであれば問題ないわけだし。

ミツコ先生の周囲の人達が私情で事件を捜査しまくっているということは、なんだかんだでミツコ先生は人望あったんだな~

途中で、犯人の超有力候補は推理できました。
ん?そういえばこんなこと言ってたな。
今までの調査を踏まえると、あの人じゃろ!と。
そして犯人を当てた気で浮かれるぶちお。
もちろん、ひっくり返されました。

ミツコ先生の死の真相は、読者の想像力にゆだねるという感じ。
ハッキリと告発はしないけれど、これまでのことから判断すればわかりますよね、というような。
なのでスッキリというよりは、もったりという読了感。
結末も、想像した通りなのだとしたらコワッ。

何色に見えましたか。

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