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ぶちおの本棚

『ナキメサマ』ラストのたたみかけは圧巻!伝統により、こうして村は守られていた…

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ぶちおです。

今回は『ナキメサマ』をご紹介しようと思います。
概要をあまり見ないまま読んだぶちお…
どんでん返しがこんなにも起こる作品だったとは!

怪異に追われるだけのホラーでしょ?なんて侮ってはいけません!

ナキメサマ 作家・那々木悠志郎シリーズ (角川ホラー文庫)

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こんな人にオススメ

☆日本の怪異とか好き
☆寂れた山村は、わくわくしかしない
☆どんでん返されるのが趣味でありたい
☆頭のキレるキャラを求む

書籍概要

◆作品名  ナキメサマ
◆著者   阿泉 来堂
◆出版社  KADOKAWA

衝撃の大どんでん返しに誰もが騙される……。 恐ろしい才能が放つデビュー作。

Amazon『ナキメサマ 作家・那々木悠志郎シリーズ』作品内容より

ぶちおの読書感想文

『ナキメサマ』
その表紙のインパクト勝ちです。
白無垢で、血を流していて、杯には目玉が2つ…
ホラーじゃろう!ジャパニーズホラーじゃろう!!!
そして気付くと、ぶちおの本棚に仲間入りしていました。

事前情報は表紙のみです。
あとあと読んだ書誌にある説明文じゃ、あまりわからんかったw
ぶちお的にはホラー5割、ミステリー5割といった成分に思いました。
ホラーまみれかと思っていたら、伏線やら推理パートやらで、気付くと頭のキレるキャラが仕切っていました。
毎度の言い訳ですが、伏線の違和感には気付けていたんですよ。
ちょっと推理が当たっていたところもあったのに、しっかりどんでん返しを喰らいました。

物語は、尚人の元に久美と名乗る女性が訪ねてきたところからはじまります。
夜も遅い時間に訪ねてきた久美は、
尚人の高校時代の恋人である小夜子が音信不通になった、一緒に探して欲しいというものでした。
山奥の小さな村に帰省したっきり三週間も戻ってこないのは異常…
小夜子のルームメイトである久美は、小夜子の身に何かあったんだと訴えます。

現在は連絡もとっていない小夜子ですが、尚人にとってはまだ心から追い出すことのできない大事な存在でもあります。
別れて6年、尚人はもう一度小夜子に会いたいと思い、久美とともに村に向かいます。

ホラー好きっこはここまでで、この後登場するであろう怪異にわくわくでしょう。
村でナキメサマ出てくるんじゃろう!と、ぶちおも興奮です。

よそ者に訝しげな視線を送る村人たち、辺鄙な村ではありますがインフラは整っています。
尚人たちが向かったのは、小夜子の親戚の家。
小夜子の祖父、叔母、叔父は意外にもウェルカムモードで尚人たちを家に迎え入れます。

23年に1度の【本祭】が3日後にあり、小夜子はその祭りで巫女に選ばれたこと。
無事に祭りが終わるまで小夜子とは会えないことを、祖父から教えられます。
本祭、巫女、怪しさが増していきますね。

村についた晩、尚人は早速怪異に出会います。
異様な臭い、耳に残り精神をむしばむような叫び声、爛れた肌…

さらに村には、怪奇雑誌のライターと小説家がやってきます。
彼らの目的は、この祭りに、村の神社に隠された謎を暴くことです。
見当たらないご神体、何を祀った神社かわからない、村人たちの異様な雰囲気…
そしてまたあの怪異が出た晩、ついに犠牲者がでます…
眼窩をむりやり押し広げられ、眼球を抉り出された死に様で…

ナキメサマの正体は、一体なんなのか!
ナキメサマに怯える村、止めることができない本祭、村人たちがひた隠していること、
そして何より、小夜子は無事なのでしょうか。

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まとめ

『ナキメサマ』
一気に読み切りました。(途中、室内に出た虫と死闘を繰り広げた程度の休憩です)
そして読了後すぐに、気になっていた箇所を読み返しました。
面白かったです!
ホラー要素にだけ目がいっていた、読書前の自分に教えてあげたいです。

色んな罠が仕掛けられているよ。
謎を1つや2つ解明したくらいで、いい気になちゃダメだよ。
ナキメサマの本当の目的を知ったら、もうこの村では生きていけないよ。

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